【動画研修レポート(第6回)】両立支援のためのコミュニケーション技術

両立支援コーディネーター
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両立支援コーディネーター基礎研修に当選し、動画研修の6回目。

今回は、キャリアコンサルタントでも必要なコミュニケーション技術について。

参考までに、前回まではこんな感じの授業を受けていました。

 

最初に言っておきますが、今回の動画研修はいままで(いままで生きていた中で)最も勉強になりました。

さすが、「コミュニケーション技術」の講師だけに、資料も良ければ講義も良いし、動画研修にはありえないぐらいの工夫もありました。

お勧め度:★★★★★★★★★★

最高を「★5つ」だったんですが、そのレベルを凌駕しております、はい。

この動画講座を観た方から、Twitterでコメントをいただきましたが、講師の女性の方は、良い意味でかなりぶっ飛んでいました

動画とかオンラインでの研修の既成概念、固定概念をぶっ壊すような感じ。

実際に、身をもってボクらに披露をしてくれました。

それは良い例と悪い例の両方において。

しかも、何の躊躇もなくですよ。

ロープレとかカウンセリングの教材はたくさん観ましたが、間違いなく、ナンバー1です!

こういう教材って、ぎこちなさがあったり、棒読みだったり、台本をチラ見したりと、日常とかけ離れたものばかりです。……というか、ボク自身がかつて観たものはそれしかなかったです。

はっきり言って、そんなんで、勉強になる訳がないです。学びがある訳ない。

はぁはぁ。

ちょっと興奮してしまって、ごめんなさい。

つまり、言いたいことは、予定調和を自らが壊すことの難しさと大切さ。

国の、厚生労働省が関わっている教材で、よくぞここまでやってくれた!

動画を観終わった方はみんなそう思ったでしょう。

また、身をもって伝えることの大切さも学びました。

キャリアコンサルタント養成学校で先生と呼ばれる方や、ホルダーと言われる方は、受講生に対して、やはり上から目線なところがあると思います。

本人にそのつもりがなくても、それは伝わってしまうんです。

それとは真逆で、今回の講師の方は、まさにこれから両立支援コーディネーターになろうとしている人に対して、一肌脱いでくれたわけです。

……今回は、該当の動画研修観てない方にはさっぱり分からないかもしれませんが、もし、もしですよ、厚生労働省からあなたに

「コミュニケーション技術について講義をしてください」

という依頼があったら、どうしますか?

今回の講師の方のように、エンターテイメント性を出して、受講生に「クスっ」と笑わせることをすることをするでしょうか?

そういう感じでぶっ飛んでいたんです。

詳細を伝えたいんだけども、ネタバレになっちゃうからなぁ。

動画を観たみなさん、これぐらいでOK?

 

キャリアコンサルタント養成講座が何を習ってきたんだ?!

今回の動画講習、受講しながら感じたちょっとショックなことがありました。

それは、

 いままでコミュニケーション技術について何を勉強してきたんだ!?

っていうことです。

元々、人見知りなので、人と接しなくてよいという条件で、システムエンジニアになったのですが、どういう訳か、営業に異動となり、営業職をしています。

しかも、キャリアコンサルタント養成学校に通って、最終的にはキャリアコンサルタントになりました。

 

が。

なんですが、「何をいままで学んできたんだろう」と思ったのが受講感想です。

このあたりは、かなり不思議な感覚なので、時間を作って、ノートにいろいろ書いて考えてみました。

そう感じた理由は2つあります。
 

一つは、コロナ禍。

コロナ禍により、従来のコミュニケーションと現在、そして、アフターコロナでのコミュニケーションスキルに大きな違いが生じているからです。(と、ボクは思っています。)

営業に限らず、いろんな職種、業界で従来の仕事の仕方では通用しなくなってしまったぐらい、今の環境変化はこの2年ぐらいで思いっきり発生しています。

 

もう一つは、コーディネーターとコンサルタントとしてのコミュニケーションスキルの違い、です。

これは、ボク自身がキャリアコンサルタントとしてもそうですが、営業としても、コミュニケーションスキルはある程度自信があるレベルまで獲得しました。

で、分かったのが、それじゃあ、ダメなんです。

今回の講座のまず最初にはこういうことを学びます。

 なぜコミュニケーションスキルのブラッシュアップが必要なのか?

講座を一通り学習して、改めて、このスライド1ページ目に戻ってきたのですが、まさに、これ。

そう、「ブラッシュアップ」が必要なんです。

 

営業マンその他大勢、キャリアコンサルタントその他大勢からの脱却

ボクは、キャリアコンサルタントです。

ただ、新米というか、キャリアコンサルタントになったばかりです。

単純比較すると、経験や実績を考えると、ボクよりもっと秀でた方はたくさんいらっしゃいます。

これは受験生のときからずっと考えていたのですが、

「どうやって差別化するか?」

がテーマでした。

 

営業の仕事でも同じです。

営業マンはたくさんいます。

日本にも世界にも、たくさんいます。

さらに、AIなども参入してきます。

そこで、

「どうやって差別化するか?」

ということを考えたのですが、キャリアコンサルタントでのスキルを活かすことができたら、差別化できるんじゃないかなと思って、キャリコンの勉強をしました。(と、同時に、サラリーマン人生が崩壊したこともありますけど。)

 

かつて、システムエンジニアから営業にジョブチェンジしたボクは、キャリアコンサルタントについても、「チェンジ」する感覚でいたのですが、その考え方がちょっと間違っていたのかなと今回の講義で気づきました。

 

ブラッシュアップするノウハウは、基本を大切にすること

ブラッシュアップは「さらに磨きをかける」ということです。

ボクが誤ったのは、「違うスキルを定着させてそこに移る」という考え方でした。

そうではなく、今回の授業で学んだのですが、

違うスキルを定着させてそれ以前のスキルを含めて磨きをかける

がどうも重要だと気が付きました。

「チェンジ」という考え方だと、以前のものを捨ててしまうような感覚で、正直、30過ぎると一から頑張れないことの方が多いのですし。

 

さて、今回の講義では、ひたすら基本的なことを学びました。

これは、キャリアコンサルタント養成講座でも習ったことと同じ。

ただし、異なるのが、養成講座で言われたからやってみるという感じだったのが、今回は、「待てよ?」と一度、考えて自分なりに納得してから先に進めた、そういう感じでした。

 

面談の構造化

例えば、「面談の構造化」というのがテキストのP7にあるのですが、キャリアコンサルタント養成講座では、システマチックアプローチ的なことだったのに対して、この講座では、かなり最初を意識したものでした。

 

サポーティブとディレクティブ

さらに、立ち位置についても、「サポーティブ」と「ディレクティブ」を学んで、その間の重要性を学びました。

ボクの通っていた養成学校ではこの2つについては学ぶ機会がなかったのですが、これを学ばないでカウンセラーをするのは、ちょっと厳しい気がしました。

もちろん、教え方なのかもしれませんが、自己一致という観点でも、この2つについて学習してから、自己一致とかニュートラルな立ち位置を学ぶとすっと入ると思うんですよね。

 

関係のOnとOff

クライエントとの関係性についてですが、

「何のために共感をするか?」

という質問に対する答えがテキストのP12にありました。

また、「Onにする」というのは、一言でいうとなんでしょう?

逆に「Offになる」とは?

それぞれの特徴と、どういうことをすると、そうなってしまうかということも、日常的には感じることができるのですが、その仕組みを学術的というか、体系的に学ぶことができました。

感覚的に分かっていることを、図や文章にすることができ、それを説明することができるのは、並大抵なことではないと思います。うーん、この先生はすごいなぁ。

 

さて、ここでクエスチョンです!のコーナー

動画講習でしたが、ところどころ、クイズが出されます。

まさかのリアルタイムっぽい感じなんですが、飽きさせない工夫もテンコ盛りでした。

実際に、ボクなりの回答をしたのですが、正答と比べると、かなりズレていたところもあり、脳内修正をすることがその間違いを通してできました。

 

クライエントが「死にたい」と言ったら、あなたはどうしますか?

もう、ビックリです。

そういうことを学ぶ場をいただき、とても感謝しています。

このあたりは、実際に講座を受けてみることをお勧めします。

(これがなかなか競争率が高くて、難しいかもしれないんですが。)

 

クライエントが急に怒りだした、どうすればいいですか?

これもあるでしょうね。

ボクは、まだキャリアカウンセラーとして面談の機会がほとんどないのですが、本格的に活動するまでにこの話を聴けたのは大ラッキーでした。

そして、ボクも教わった通りできるレベルまで高めることができました。

 

自分を大切に、ね

ボクがシビレたのは、「あなた自身を大切に」というメッセージです。

確かに、クライエントや患者も大切ですが、でも、一番は、自分自身なんです。

これって、みなさん、気が付きました?

キャリアコンサルトや共立支援コーディネーターになって、活動して、それが生きがいとなったのであれば(なるのであれば)、なおさら、自分がしっかりしてないといけませんよね。

「一人で抱え込まないように」

そんな気持ちでクライエントと接することがあるように、自分自身に対しても「一人で抱え込まないように」っていうのは大切ですよね。

この先生のおっしゃりたいことは、スーパーバイザーが必要とかそういうことじゃないと思います。

単純に、

「支援者自身の健康も大切だよ」

ってことを伝えたかったのだと思います。

 

両立支援コーディネーターとして必要な知識はこれまでたくさんの資料や動画で学んできました。

しかし、ボクはこの講座を受けて、

 なによりも大切なのは「自分自身の健康」

のような気がしました。

 

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