ココナラで副業をして、力不足を痛感したのが、
伝わる話し方
です。
この本でもありますが、
「伝える」じゃなくて「伝わる」
にはどうしたらいいか、そこに迷いの境地の末、行きつき、そしてこの本を出会いました。
アフターコロナでは、日常生活はかなり戻ってきましたが、人の心(の繊細)さは戻るどころか、より複雑になっています。
本業でも、副業のキャリアコンサルタントでも人と接ししている、かなり感じることです。
じゃあ、どうすればいいのさ?っていう答えはこの本にありっていう1冊でした。
目次と概要
こちらの本はかんき出版より2021年12月21日に初版が出版されました。
かんき出版さんの本は、今回初めての紹介となります。
著者は、柿内 尚文さんです。
「かきうちたかふみ」と読むそうですが、「なおふみ」さんだと思っていました。
出版社の著者紹介にはこのように記載があります。
編集者、コンテンツマーケター。
https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761275778
◉――1968年生まれ。東京都出身。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム取締役。
◉――長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本やムックの累計発行部数は1000万部以上、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。初の著書『パン屋ではおにぎりを売れ』(小社)はベストセラーに。
◉――趣味はサッカー観戦と歩くこと。サッカー観戦は毎年30試合以上をスタジアム観戦するほど。
あ、やべー。この前、販売戦略をがっつり物申しちゃったあのアスコムの取締役だったんですね。
ただ、垣内さんの自社のアスコムでは目次を一切公開していないということではありませんでした。
例えば、こちらの本。
今回な紹介しませんが、なかなか面白うそうな本でして、アスコムのホームページをみて、驚愕しました。
ちゃんと、画像で紹介されているし、目次もありました。
それを見ると、この本、買おうっかなぁっていう気持ちになりました。
どうして、目次を掲載する方針と掲載しない方針が混在しているんでしょうね。
編集者の方の方針なのかもしれませんが、アスコムの取締役が他社で販売している本で目次をきちんと掲載しているのだから、やっぱ、目次は売れる要素の重要な1つなんじゃないかなぁ。
だって、今回紹介する本、
2023年20万部突破!
ってかなりぶっ飛んでいるんだし、目次だけじゃないかもしれないけども……。
コホン、脱線はこれぐらいにして、話を戻しますね。
こちらの本の目次は出版社が公開しておりまして。こんな感じです。
第1章 人は、正しいかどうかではなく「伝わったこと」で判断する
伝わらないことは存在しないことと同じ
人は伝わったことで判断する
「伝える量」と「伝える質」は分けて考える
コラム 「話がうまい=伝え方がうまい」ではない
第2章 「伝わる」は7階建て構造
「伝わる」ってそういうことだったのか!
伝わる構造1階 ゴール設定
伝わる構造2階 納得感(理解する、腑に落ちる
伝わる構造3階 相手ベース
伝わる構造4階 見える化
伝わる構造5階 聞く力
伝わる構造6階 親近感
伝わる構造7階 信頼感
コラム 雑談は「目的」を変えると楽しくなる
第3章 伝える技術 伝わる技術
伝わる技術① 比較の法則 比較しないと人は魅力がなかなかわからない
伝わる技術② フリオチの法則 話がつまらない人は「フリ」不足かも
伝わる技術③ ファクトとメンタルの法則 吉野家の「うまい、やすい、はやい」はファクトとメンタル
伝わる技術④ 脳内チューニングの法則 わかりあいたい相手とは「脳内チューニング」を!
伝わる技術⑤ 言いかえの法則 「言いかえ」でマイナスをプラスに変える
伝わる技術⑥ たとえの法則 「たとえる」は伝わる技術のホームラン王
伝わる技術⑦ ネーミングの法則 「名前をつける」とスペシャルなものに
伝わる技術⑧ 間の法則 「間」をとり、考える時間を作る
伝わる技術⑨ 数字の法則 「数字」は頭の中をくっきりハッキリさせてくれる
伝わる技術⑩ 読点の法則 「 、」(読点)は伝わる強度を上げる
伝わる技術⑪ 外部力の法則 自分の言葉に自信がないときは「外部力」を借りる
伝わる技術⑫ 相手メリットの法則 「相手メリット」でイエスを引き出す
伝わる技術⑬ 3つのグッドの法則 「3つのグッド」を入れると、興味・関心が高まる
伝わる技術⑭ 文脈の法則 「伝わる文脈」を作る!
伝わる技術⑮ 結論の伝え方 結論ファーストと結論ラストの使い分け
伝わる技術⑯ 本能の言語化 みんなの中にある「本能」を言葉にする
コラム 居酒屋の「煮込み」に学ぶ伝え方のコツ
第4章 「伝わる」人が実践している4つの行動 伝え上手な人はムダな努力をしない
伝え上手な人はムダな努力をしない
「伝わる人」は「やさしさ」を武器にしている
「怒る」と「不機嫌」は伝わらないを生む!
「言わなくてもわかっているはず」が引き起こす悲劇
コラム 伝え方がうまいかどうかがすぐわかる質問の仕方
第5章 「伝えるのが面倒な人」への対応策
「すぐ否定する人」への対応策
「話が通じない人」への対応策
「重箱の隅をつつく人」への対応策
「話が広がらない人」への対応策
「話しかけにくい人」への対応策
この中でも、
伝わる技術⑤ 言いかえの法則 「言いかえ」でマイナスをプラスに変える
では、具体的に「垣内流・自分に伝える「言いかえワード」」っていう一覧表があり、それは徹底的に覚えて使いこなせようにしました。
上の技術⑤を読んだ上での一覧表なので、単純にこの一覧を紹介すると効果半減なので、今回は詳しく紹介することは控えています。
まぁ、1つだけ紹介すると、「責任」を「信頼」と言いかえています。
よく分からないかもしれませんが、日常生活でこれらを置き換えることができれば、効果絶対でして、特に、アフターコロナで何かを繊細になっている状況では、この「垣内流・自分に伝える「言いかえワード」」にどれだけ助けてもらったか、本当に今の時期に巡り合えてラッキーでした。
強烈に印象的だった一文をあげると……
この本で1つだけ感銘を受けた文章をあげるとしたら、こちらです。
マイナスの状況でも「相手メリット」で伝えることで、マイナスをプラスに変えることができます。
P172
キャリアコンサルタントとして、相手にどのように事実を伝えるかというのは、かなり迷います。
これ、日常のお仕事でも悩ましいんです。
そんなときに、この本のこのページを読んで、ハッとしました。
「伝え方には十分に配慮して、やはり伝えるべきことは伝えよう!」
という気持ちになりました。
実践してみて分かったのですが、特にお仕事だと、社内や社外で明確な利害関係や力関係がある場合ことが多いと思いますが、その状況だからこそ、「他との差」という意味でも、先を想定して一緒に考えていくことはとても大切だと気が付きました。
ちなみに、この本ですが「100文字」でまとめる論文対策ではないです。
まぁ、必ず論文対策じゃないとも言い切れないですが、このタイトルにした謎もこの本を最後まで読むと納得しますよ。
このあたりは、「著者魂」と「編集魂」の強い信頼関係で、うまい融合がなせるワザだと思います。
では、ここでクエスチョンです
イラっときたら、何を心の中でつぶやくと良いでしょうか?
答えはP222にあります。
本では、これを実行するだけで、たいぶ変わりますよって書いていました。
「はぁ? たったそれだけで? そんなのウソに決まってんじゃん」
って思って何回かやってみたのですが、まぁ、だいぶ変わりました。
ちなみに、これはアンガーマネジメントでいう「6秒ルール」です。
イラっときたときに、6秒数えることは実践しましたが、ボクの場合は無理でした。
そもそも6秒を数えることを忘れてしまいますし、やったとしても、超高速で6秒数えていたらしく、なんともイライラが積み重なるだけでした。
それを、今回の本にあったやり方で試してみると、続きました。
アンガーマネジメントとの違いは、「怒り」に軸がある海外的なアンガーマネジメントと、この本の「やさしさ」に軸をおく東洋的な差にあるんだと思います。
単純に、「怒り回避=6秒」ではなく、本を通してコミュニケーションの本質を伝えようとしている中の1つに「怒り回避」がある垣内さんの人柄の差かもしれません。