キャリアコンサルタント試験でどうにもこうにもならなかったのが面接試験対策。
ロープレを何度しても、なかなかうまくいかず。
オブザーバーからのフィードバックでは、
「気持ちが聴けていない」というダメ出し
が続きました。
そのうち、口頭試問の「できなかったところ」は
「気持ちが聴けなかった」というのが定番
になりました。
環境が異なる人の気持ちを知る方法
ロープレのケースでは、自分と環境が異なるシチュエーションばかりでした。
ボクがキャリコンとは畑違いの仕事をしているからかもしれませんが、とにかく、相手の状況を確認することで精一杯。
そんな日々が続いていたときに、
「勉強ばかりだと疲れちゃうので、たまには、ドラマとか映画で息抜きをするいいよ」
というアドバイスをいただきました。
そこで、ひらめきました。
「そっか、ドラマを考察して気持ちを分析してみるといいかも」
環境が異なるということで、選んだのは、現在ドラマでも歴史ドラマでもなく、それが融合されたドラマ。
当時、コロナ禍の真っ只中。
そんな中、このドラマの再放送があり、ボクの中で記憶に残っていたみたいです。
タイムワープした現代人と江戸時代の人の気持ちのつながり
設定がまさにバッチリでした。
現代のお医者さんが、江戸時代にタイプスリップして、そこで生きているという話なんですが、
「環境が全く異なる人の気持ち」
を考察するのには打ってつけでした。
しかも、役者さんたちの演技がすごい!
発言の口調、表情、どれもすばらしかったです。
「表情の観察」に注目!
ドラマなので、顔のアップもあり、役者さんの表情を観察するのにはこれ以上はない題材でした。
目の動きや、口元の様子。
まずは、このノンバーバルな点に観察することは、ロープレですぐに役立つことができました。
そこで相手の気持ちを少し感じることができ、それを確認するという形で最初はチャレンジしましたが、これが良かったように思います。
「気持ちを聴く」ではなく「気持ちを確認する」というスタート
が不慣れなボクにはちょうど良かったです。
例えば、
「いま、つらそうな気持ちですか?」
という確認をすると、もし違うと、相手はきちんと気持ちを語ってくれました。
一方で、合っていた場合は、
「もう少し詳しく教えてもらえますか?」
という一言で、さらに相手は気持ちを語ってくれます。
当時のボクにしてみたら、
「相手の気持ちに触れることができた」
というのは、非常に手ごたえがあり、自分でもわかる大きな一歩、前進でした。
また、フィードバックでも、
「気持ちを聴けなかったって言ってましたが、ゼロじゃなかったと思いますよ」
という、明るいアドバイスをいただいたりもしました。
しかし、中には意地悪な人もいまして。
「あなたのは気持ちの確認であって、経験代謝でいう「気持ちを聴く」とはちょっと違う」
この「ちょっと違う」というのが実に無責任なアドバイスでして、そのロープレに参加していた他の方が、
「具体的にどう違うかを伝えないと分からないと思うよ」
と助け船を出してくれたものの、
「言葉にするのは難しい」
と逃げられました。いまなら
「だったら、言うなよ!」
ってツッコミますが、当時はマジメなので、この一言の呪縛からなかなか抜け出せずにいました。
ロープレをたくさんこなして、しかも初対面の方と多く実施すると、こんな感じで
根拠のない「ただ指摘をしたい人」に遭遇するとやっかい
です。それが有資格者としての意見だったりするとなおツライです。
ただ、養成学校の同級生とばかりやっていても、慣れが生じてしまいます。
だから、「受験における最終的なゴールである面接試験」の独特な雰囲気、初対面の方とのロープレ練習に慣れようと、いろんな人と練習するのですが、中には参考にならない人もいるということは頭のどこかに入れておいた方がいいかもしれません。
ドラマとしての完成度が高い
このドラマですが、キャリアコンサルタントの面接試験対策として観ていたのですが、ドラマの完成度が高すぎて、時には涙する場面も多くありました。
悲しみだけではなく、イラっとする画面もあったりで、それはそれで、
「いまのボクは同感になっている」
という冷静な分析をすることができました。(ドラマを観終わった後にですけど)
先の展開が分からないハラハラするドラマでもあったので、良い題材だったように思います。