国家資格キャリアコンサルタントの実技試験には、論述と面接の2つの試験があるのですが、この「論述試験」については、模範解答が公開されていません。
なので、何が正解なのか分からず、戸惑う受験生がとても多くいます。
……というボクもそうでした。
ボクの当時を振り返りつつ、最近、合格した人から教えてもらった今どきの対策についてもまとめます。
「養成講座の受験オプション」を選択する人が一番多い
実は、この選択をする方が一番多いです。
ボクもそうでした。
ただ、最近、これの養成講座主催の論述試験対策講座が乱立しており、養成講座卒業生以外も受けることができるものもあったり、養成講座卒業生限定だとしても「基礎編」「応用編」「実践編」と講座がたくさんあったりします。
で、受講した感想ですが、
・すごくよかった!
・まったく役に立たなかった!
の2つ二極化になっています。
なかなか高い受講料を取るのに、役に立たなかったというのはかなり恨み節があるようでして。
評判の悪い講座の特徴
評判の悪い講座はこんな感じ(だそう)です。
・公開されている過去問をみんなで講座の時間に実際に解いて、その後、模範解答を配るだけ
・ワンポイントアドバイスはあるが、どこかのブログにあるような寄せ集め
なので、逆に言うと、受講前にその論述対策がどういう内容かを聞いておいて、上のような内容だと、少し覚悟が必要かも。
その際に、次にまとめた評判の良い講座に似た内容を提供してくれるか、これも聞いておきましょう。
評判の良い講座の特徴
逆に、評判の良い講座は、こんな感じ(だそう)です。
・養成講座が自作の問題を提供
・開講前、事前に受講生が実際に時間を計って解いたものを提示出する
・模範解答もあるが、個別に添削してくれて返却してくれる
といった感じだそうです。
でも、この評判の良い講座なんですが、なかなか高い金額設定をしています。
だけど、個別添削してくれるのが有資格者だったりするのと、また、模範解答ありきで、個別に採点してくるので、自分のダメなところがかなり腑に落ちるようです。(と、合格された方が言っていました。)
ココナラの論述対策はどうか?
あと、論述添削サービスをココナラで提供しているところがあるのですが、これ、実は試験前はかなり評判が良いのですが、試験後には評判が悪いことが多いです。
(すみません、あいまいな表現をしてしまい問い合わせが何件かあったので、補足します。)
【補足】
結論から言うと、本番試験受験前は、
「ココナラでこのサービス受けてよかった!」
と思うのですが、本番試験最中に、
「ココナラの奴、話が違うじゃねーか! 金、返せ!」
と。
ココナラの論述添削サービスを受けると、すごく腑に落ちるようです。(と、合格された方が言ってました。)
いわゆる型のようなものを学ぶことができ、テクニックの提供をされるので、それが習得できます。
「それのどこがダメなの?」
……ですよね。
そう、このテクニックですが、別に悪くないと思います。
……出題傾向が変わらなければ。
出題傾向が変わるとこのテクニックが裏目に出てしまいます。
例えば、傾向として中年の事例が続いていたのに、急に若い人が出題されてしまうと、テクニックをそのまま使うと、おかしなことになります。
下線部の位置が、いつもと違うところだったりすると、これもおかしなことになります。
合格された方がおっしゃっていましたが、論述の問題の後半になるにつれて、矛盾が多く発生してしまい、それに気づいていくそうです。
ただ、時間がないので、解答を書き続けるのですが、どんどん、出題の事例に対して不適切なものになっていくようです。
このドラマの阿部サダヲさんのような感じで、自分では気づかないでどんどん突っ走ってしまうような感じでしょうか。
これ、ボクがココナラのサービスで論述対策を提供していない理由の1つだったりもします。
結局、論述で出題傾向が変わると、いままでのテクニックが通用しなく、案の定、論述の得点が低く、面接で得点が高かったからなんとか合格になった人がいて、今回、そういう方から、
「中田さん、これは受験生に絶対に伝えておいてください!」
と言われて、今回の記事を書くきっかけになったりしています。
ただ、例外もあって、1級キャリアコンサルティング技能士の方が教えてくれる場合は、かなり的を得ており、論述試験はもちろん、面接試験以外にも通じる指導で、それはおすすめです。
おすすめですが、ありとあらゆる1級の方が素晴らしいかというと、そうでもなく……。
実際、ボクが受験生のとき、1級の方にロープレの指導をしてもらったのですが、なんか上から目線だし、言っていることが、受験生には難しく、まったく役に立ちませんでした。
そのころは、国家資格キャリアコンサルタントの合格したばかりのお兄さん、お姉さんの指導が一番役に立ちました。
2級は、実務をかなり経験しているからか、実務よりのアドバイスをしており、試験対策としてはほとんど役に立ちませんでした。それどころか、厳しいフィードバックで、めっちゃ凹んでばかりだったなぁ。
この1級と2級の特徴ですが、いまも似たような感じで、受験生が困っちゃうパターン、あるあるみたいですね。
養成講座の受験生同士で見せ合う
これは、一番やめておいた方がいいと思います。
というか、ボクは誘われたことはありましたがしませんでした。
その輪に、有資格者の方がいてアドバイスをもらえるならいいですが、そうじゃなければ、不合格になる間違って知識やテクニックを得る可能性があるし。
やり方が分かればなんですが、AIを使って、自己採点する方がまだマシだと思います。
Youtubeで学ぶ
Youtubeで学ぶっていうのが多いのです。
が、ボクがキャリコン受験生時代は、キャリコン受験対策の動画で面接対策はあったのですが、論述はほとんどなかったです。
ここ数年で、キャリコン試験対策の本も動画も増えてきましたね。
さて、Youtubeで学ぶのは、その解説をしている人が自分に合うのであれば、ありだと思います。
実際に、調べたり、受験生に話を聴くと、いまも昔も一択で、そりゃもう津田さんです。
中でも、こちらのコンテンツがおすすめです。
これを無料で提供しているんだから、すごいよなぁ。
他にも論述対策動画を提供している方も多くいらっしゃるのですが、無料なりの内容だと思います。
本から学ぶ
まぁ、これがオーソドックスなんですが、なかなか金額が高いんですよね。
ボクが受験生当時に買った本はこちらにまとめています。
いまは新しいものが出ているようです。
「1級キャリアコンサルティング技能士」の方の本であり、レビューを見ると、これがいまもおすすめです。(評価が低いレビューは、キャリア協議会向けなのに、JCDAの対策本だと間違って購入したという八つ当たりだったり……)
この本、Amazon以外で流通していないようで、本屋さんでは買えないっていうのも、なんか、希少価値がありますね。
あるいは、先ほどの動画の津田さんの人柄が自分に合うようであれば、これがいいかも。
こちらは本屋さんでも買えますから、大き目な本屋さんに行って内容を見てから買ってもいいかも。
……ということで、今回は論述対策についてまとめてみました。
ちなみに、論述の勉強は試験の2か月前に始める人、これ合格率が高めのようです。
出遅れたとしても、ここでまとめた内容を見て、効率的に勉強して合格を目指しましょう!