コロナ禍を意識したキャリコンの本、ずっと探していました。
試験とか関係なく、コロナ禍でキャリアコンサルタントがどのように活躍しているか、それが知りたくて、ようやく見つけました!
こちらの本ですが、以前、ご紹介した本の続編にあたるものです。
参考までに、以前の記事はこちらです。
目次と概要
2021年2月20日に初版が、中央経済社から発行された本です。
この本の構成はこんな感じです。
目次
はじめに
PROLOGUE キャリアコンサルタントのリアルとは
1 キャリアコンサルタントのリアル
2 AI化とキャリアコンサルタント
3 働き方改革とキャリアコンサルタント
4 アフターコロナ時代とキャリアコンサルタント
PART 1 活躍する 6 名に聞く!
キャリアコンサルタントの仕事と将来性
FILE 1 キャリア相談の普及にまい進
FILE 2 経験を活かして転職サポート
FILE 3 独立キャリアコンサルタント
FILE 4 キャリアコンサルタントとCAを両立
FILE 5 企業内で活かす
FILE 6 教育の現場から
PART 2 キャリアコンサルタントになるには
1 そもそもキャリアコンサルタントって?
2 キャリアコンサルタント資格を取るメリット
3 キャリアコンサルタント試験の概要
4 受験資格は実務経験か養成講習
5 学科試験に合格するには
6 実技試験に合格するには
7 上位資格キャリアコンサルティング技能士( 1 級, 2 級)とは
PART 3 稼げるキャリアコンサルタントになるには
1 まずは,自分の軸を確かめよう
2 専門分野を明確にしよう
3 自分をブランディングしていこう
4 他士業との連携を深めよう
5 発信力を磨こう
6 最新の情報収集を怠らない
7 学びを実践する
8 事業計画書を作ってみよう
全3章構成ですが、なかなか読みごたえがありました。
特に「PART 1 活躍する 6 名に聞く」は津田さん+6名の共著っていうぐらいのメッセージが強い内容でした。
ちなみに、「コロナ禍」については、P12、P36、P83で詳しく記載があります。
著者は津田裕子さん
「裕子」と書いて「ひろこ」って読むんですね。(前回の本をご紹介した際に、同じこと言ってたかも。)
中央経済社の著者紹介のページでは次のような紹介がありました。
キャリアコンサルタント
https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-37601-6
キャリコンシーオー主宰/株式会社リバース取締役
一般企業の採用担当者として面接官を務めた後,職業訓練校での講師経験を機に,キャリアコンサルティング分野への造詣を深める。2015年にGCSプロフェッショナル認定コーチの資格を取得。2016年にNPO法人国際メンターシップ協会認定アソシエートメンター,キャリアコンサルティング技能士2級にそれぞれ合格。同年から国家資格化されたキャリアコンサルタントとして登録した。
現在はキャリアコンサルタント事業を展開する「キャリコンシーオー」にて合格講座を運営。学生への就職サポート,企業内のキャリアコンサルティングなども行い,これまでに1万件を超える相談実績がある。また,厚生労働大臣指定のキャリアコンサルタント更新講習も開講している。著書に『キャリアコンサルタントになりたいと思ったらはじめに読
む本』(中央経済社),『キャリアコンサルタント実技試験(論述・面接)にサクッと合格する本』(日本法令)がある。
ホームページ https://caricon.co
Youtubeでもご活躍中です。
最近は、これがボクのお気に入りです。
相談に来ているのに、なかなか話してくれないクライエント。
うーん、実際にありそうだし、津田さんからのアドバイス、勉強になるなぁ。
塚田亜弓さん(活躍する 6 名)
「活躍する6人」のトップバッターは塚田亜弓さんでした。
経営者の気持ちや痛みについては、どのようにすれば理解できるかというのがP16に記載されているのですが、いまのボクにはない発想でしたし、読めば納得するのですが、この視点には気が付きませんでした。
ちなみに、P23の「3つめのチャレンジ」とP31の「Message」については、付箋だらけになりました。
本来は、津田さんの著書なんですが、塚田さんにもっと詳しく聞いてみたいなと感じた部分です。
仲村賢さん(活躍する6名)
「あれ、どっかであったことある?!」
と思いながら本を読んでいたのですが、こちら。
かえさんのYoutube「きゃりきゃりチャンネル」の動画でした。
本を読む前にこの動画見ていたので、動画の仲村さんの口調で読むことができました。
P36では、新型コロナウィルスの影響による市場環境について記載があり、これが現役のキャリアコンサルタントだからこそ見解であり、とても参考になりました。
この本では他にも4名が登場しているのですが、だんだん津田さんの本の紹介じゃなくなってきちゃっていますので、このあたりにしますね。
強烈に印象的だった一文をあげると……
この本で1つだけ感銘を受けた文章をあげるとしたら、こちらです。
キャリアコンサルタントはさまざまなフィールドで活躍していますが、成功する、稼いでいるキャリアコンサルタントの共通点は、明確な専門性があるところです。
P116
たぶん、これだけ読んでも分かりにくいかもしれません。
というのは、このページ(P116)からこの本の最後(P135)まで読んで、はじめて上で紹介した一文が活きるからなんです。
ただ、「キャリアコンサルタントって食べていけるの?」という不安というか気持ちが正直、ボクにはあったので、
どうすれば食べていける
というヒントをこの本から得ることができたのは、心強かったです。
では、ここでクエスチョンです
「キャリアコンサルタントはAIに置き換わってしまうのか?
この質問に対しての津田さんの考え方はP8~9に書いてありました。
「AIにより失う仕事」というのは、ここ数年で耳にすることが多くなってきましたが、キャリアコンサルタントの場合はどうかというのは、特に現役のキャリアコンサルタントがどのような見解を持っているのか、ボク自身、とても興味がありました。
津田さんがそう考える背景も含めて説明がありましたので、これからキャリコンを目指す方も、既にキャリコンの方にも、このページは読む価値があると思います。