キャリアコンサルタント養成講座を修了。
ロープレもたくさんして、本もいっぱい読んだのですが、
「傾聴ってなんだっけ?」
っていう状態になっている自分に気が付きました。
「傾聴」については、ちゃんと理解することなく、基礎を疎かにしているにも関わらず、応用技ばかりを追い求めていました。
なぜなら……、カッコいい(と思う)から。
そこで、今回は、傾聴先生こと岩松正史先生のトレーニング講座を受講してきました。
※自腹受講なので、ボクが感じたままに好き放題書きますが、ご了承ください※
聴けなくて困っているのです
キャリアコンサルタント養成講座で、「傾聴」の重要性を知り、実際にロープレをしてみると、これほど難しいことはありませんでした。
なのに、システマチックアプローチとか経験代謝とか、「傾聴ができている前提」で次々に新しいことを学んでしまうもんで、ぐらつき方がハンパないです。
だって、そうですよね。
「基礎」を疎かにしているんですから。
そんなある日、ロープレが終わったあと、ふと気が付きました。
「そういえば、傾聴をちゃんと教わったこと、なかったな」
それを心のどこかで抱えてロープレをしていたのかもしれません。
2時間のトレーニング講座、どうするか?
先ほどご紹介した参考リンクにもあるのですが、この講座の対象条件の中に次の3つがありました。
✅傾聴を深く学べる場所がない
✅傾聴について質問できるひとがいない
✅信頼できる傾聴の先生がいない
あぁ……、全て当てはまる。
そして、受講料は2000円。
う、どうしよう。
具体的な講座内容は、
講義が4つ+ワークが3つ
✓うまくいく傾聴4つの共通点
✓共感の4つのレベルと聴き方の違い
✓うまく聴けない原因は簡単
✓感じるトレーニングの基本フォーカシング
✓(ワーク)自分の感覚を傾聴する練習
✓(ワーク)感覚の共有をする練習
✓(ワーク)深い共感のロールプレイ練習
の2時間で2000円。
傾聴だけのワークなんて特化したものはいままでなかったし、本を読んで理解だけするのも限界なので、迷ってから10分ぐらいで、すぐに申し込みを完了していました。
この講座、どういった内容だったか?
講座はオンライン。
80人弱の方が参加していました。
最初に、傾聴の基本的な説明が、日常生活を例にありました。
ボクはまったく初心者に近かったので、ここを前提ではなく、一から説明いただけたことは、ありがたかったです。
また、キャリアコンサルタント養成講座でもそうですが、例えが分かりやすいと理解が進みます。
傾聴にはレベルがあり、それはつまりゴールがある
ということなんかは、いままでの傾聴の勉強ではなかった発想、考え方でした。
カウンセリング技法は、先が見えないことによる悲壮感が学習の時には常にあったので、全体が把握できて、自分のいまがどこなのかが分かるというのは、勉強のし甲斐があるというものです。
また、今回はここでは書きませんが、共感にもレベル(深さ)があるという考え方もいままでなかったので、傾聴と共感を一緒にイメージすることができました。
ワークはフォーカシングを3ステップで
「フォーカシング」は用語としてキャリコン養成講座で学びましたが、今回はそれをワークで学習しました。
3つのワークでして、
ワーク1「体の感覚に意識を向ける」
ワーク2「感覚と頭をつなげる」
ワーク3「話し手が先生」
をペアで実施しました。
フォーカシングでは「自分自身を傾聴する」ということでワークを通して学びましたが、
自分で自分を感じるなんて、考えたこともやったこともない
こともあり、難しかったです。
ただ、やってみると、何か新しい感覚(フェルトセンスなんかなぁ)を感じて身につけたように思います。
このワーク、かんり時間を割いてもらっただけに、高い定着感がありました。
そういったことを考慮して、ボクの価値を金額換算すると、6,000円ぐらい、かな。
うまくいく傾聴(カウンセリング)で起きる現象
じゃあ、傾聴がうまくいった場合、どのような変化が生じるか、知りたくないですか?
それも、3つの段階で説明をしていただきました。
段階1:話し方が(ピーーーーーーーー)
段階2:声のトーンが(ピーーーーーーーー)
段階3:カウンセラーの(ピーーーーーーーー)
他にもお金を払って受講されている方がいっぱいいる関係で、肝心なところは (ピーーーーーーーー) で隠しちゃいましたが、ボクはここに受講料の2,000円以上の価値があったと思います。
このあたりの説明は一度理解してしまえば、一生もんですから、10,000円ぐらいの価値があったと思います。
フォーカシングの練習をしたあと、結局、この3つの段階に戻ってくるのですが、上の3段階を記憶するのではなく、自然と理解するっていうのが、この講座の醍醐味だと思います。
カウンセリングはサービス業ではない
これが受講前後でボクの価値観が変わった部分でもあります。
それまでは、「奉仕」っていう意味合いがあり、そうでなければいけないという気持ちがあったのですが、と同時に違和感も正直ありました。
そこに無理が生じて、結果、ロープレもうまくいかなかったのかと。
「カウンセラーが聴きたいときにカウンセリングする」
ということや、
「自分ベースをカウンセラーが持たないと、罪悪感が生じる」
なんてことも聞けました。
それぞれにはきちんと理由や意図があるのですが、有料講座なので、ここも割愛します。
また、キャリコンの試験では、
・受容
・共感
・一致
と3つを試験にでるから覚えていたのですが、
一致 = 受容 + 共感
っていう考え方も納得がいくものでした。
大サービスで延長戦
予定では2時間での開催でしたが、太っ腹の延長があり、3時間半ぐらいの講座となりました。
120分で2,000円の講座が、210分で2,000円だから、こりゃあ、お得感ハンパなかったです。
今回、岩松先生に会って直接教わりたい!っていうのが目的だったのですが、もう一つ、良い出会いが。
遠藤さおりさんという方がアシスタントのような感じで合いの手を所々入れられており、この方のファンにもなっちゃいました。
ワークの前には、岩松先生と遠藤さんが実例としてやりとりをしてくれるのですが、遠藤さんの傾聴は、とてもやさしく、とてもなごみました。