<コロナ禍のキャリア支援で必須・必読の1冊>【参考本】こうして社員は、やる気を失っていく

参考本
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コロナ禍の前と渦中と後で、キャリア支援は全く異なります。

このあたりを認識していないと、完全にクライエントとズレた支援になってしまうんです。

じゃあ、どこで学ぶかっていうことなんですが、実は、この視点での講演やセミナーというのは果てしなく皆無でして、怪しいものこそはありますが、テーマに沿った内容でもなく、ただただ個人情報を抜かれるだけでした。

書籍もあまり良いものがなかったのですが、とうとう、探し出しました。

というか、前から目を付けていたのですが、発売から1年経過してようやく手に取ったんです。

最初に言ってしまいますが、この本、出版社は目次を公開していません。

最近、多いのですが、それはそれでそういう戦略なのかもしれませんが、普通の消費者の意見だと、このインフレが続いている状況で、目次などで内容を探ることができない本に対して2000円弱のお金は出せません。

少なくとも、ボクはそうです。

コロナ禍が収束しつつある中、元の性格に戻りつつある中、自由な時間も減っており、貴重な自由時間を目次すら公開していない本に投資するのは、リスクが高すぎるからです。

なのに、この本は、かなり良書でした。

ほら、そういうことですよ。

せっかく購入意欲のある消費者の囲い込みができていないってことですから。

それはそうと、もっと早く読んでおけばよかったと激しく後悔した本でした。

 

目次と概要

こちらの本は日本実業出版社より2022年5月1日に初版が出版されました。

著者は、松岡保昌さんです。

株式会社モチベーションジャパン代表取締役社長。人の気持ちや心の動きを重視し、心理面からアプローチする経営コンサルタント。1963年生まれ。1986年同志社大学経済学部卒業後、リクルートに入社。『就職ジャーナル』『works』の編集や組織人事コンサルタントとして活躍後、2000年にファーストリテイリングにて、執行役員人事総務部長として当時の急成長を人事戦略面から支える。

その後、執行役員マーケティング&コミュニケーション部長として逆風下での広報・宣伝の在り方を見直し新たな企業ブランドづくりに取り組む。2004年にソフトバンクに移り、ブランド戦略室長としてCIを実施。福岡ソフトバンクホークスマーケティング代表取締役、福岡ソフトバンクホークス取締役として球団の立ち上げを行う。また、AFPBB News編集長として、インターネットでの新しいニュースコミュニティサイトを立ち上げる。

現在は、経営、人事、マーケティングのコンサルティング企業である株式会社モチベーションジャパンを創業。筑波大学大学院 人間総合科学研究科 生涯発達専攻カウンセリングコース主催「キャリア・プロフェッショナル養成講座」修了。国家資格1級キャリアコンサルティング技能士キャリアカウンセリング協会認定スーパーバイザーとして、個人のキャリア支援やキャリアコンサルタントの指導育成、企業内キャリアコンサルティングの普及にも力を入れている。著書『人間心理を徹底的に考え抜いた「強い会社」に変わる仕組み』(日本実業出版社)。

https://www.njg.co.jp/book/9784534059215/

 

なんと、キャリコンの先輩でして、国家資格1級キャリアコンサルティング技能士と、キャリアカウンセリング協会認定スーパーバイザーの資格を持っている方です。

正直、キャリアコンサルタント1級の人って、何してんだろうって思っていたのですが、この本で、どういう活動しているかよーく分かりました。

そして、この本の目次は出版社が公開しておりませんでした。

ただ、本を手に取ると分かるのですが、本には目次がきちんとあります。

まず、それをざっと見ると、どれもこれも、興味深い内容でして、一気に寝る間を惜しんで読んでしまった1冊でした。

睡眠を削って読む本は、かなりひさしぶりだったかも。

  

強烈に印象的だった一文をあげると……

この本で1つだけ感銘を受けた文章をあげるとしたら、こちらです。

やる気をそぐ「残念な上司」と「がっかりな職場」 

P5

キャリアコンサルティングをしていると、不平不満がこの2つのどちらかに当てはまることが多いです。

ですが、この本にあるとおり、2つはかなり密接に関係しています。

このあたりの説明は、全体的に一貫しているのですが、松岡さんが「会社側の視点」と「社員側の視点」の両方を持っているからなせる技です。

ちなみに、ボク自身は、現役のサラリーマンで本業はキャリコンではないので、現実問題としてこの2つの視点を常に感じており、腑に落ちることが多かったです。

1つだけ、ボクなりの解釈というか、生意気な意見になりますが、この本はコロナ禍中に発売された本なので、アフターコロナに入りつつある現時点では、若干、情報が古いと思われる部分もありました。

P120、P125、P144、P182

がそれにあたります。

しかし、コロナ前に戻りつつあるので、上の4ページに関しては、おそらく数年でその視点に戻る可能性があるので、参考にはなると思いますよ。

  

では、ここでクエスチョンです

ある先輩社員が、飲みの席で新入社員に、自虐的な笑いの冗談のつもりで、「よくうちの会社に入ったね。人事にだまされたな(笑)」と言ったらその新入社員は4か月後に辞めました。さて、何が悪かったのでしょうか?

答えはP287(~288)にあります。

新入社員が打たれ弱いからでしょうか?

先輩が悪いのでしょうか?

いずれも違います。

このあたりの観点は、おそらく、多くの方は持っていないと思います。

ボクも含めて、この答えを聞くと、あっさり納得するんですが、それじゃあダメなんですね。

そんな職場だと、他の社員のやる気はすでに落ちているんですから。

 

また、この本ですが、参考文献がかなりキャリアコンサルタントとしてはご存じの著名な方が書かれているものでした。

渡辺三枝子さん
岡田昌毅さん
エドガー・H・シャインさん
平木典子さん
 などなど

キャリアコンサルタントとして、何か本を読みたいなと思っているのであれば、この本の参考文献で気になるものを読むという楽しみ方もできますよ。

   

 

 

 

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