清水康一朗さんのオンラインセミナーに参加させていただきました。
いや~、鳥肌モノ。
ライブでお話聞ける機会をいただき、PC越しに感動の嵐が吹き荒れる、そんな状態でした。
さぁ、そんな気持ちが残っているうちに、今回はその参加レポートです!
さて、清水さんといえば、amazonで結構頻繁におすすめの本として出てくるこちらの本の著者でした。
調べてみると、「セミナーズ」創始者だったりと、意外と日常的に使っているものとのつながりがあってびっくりです。
絆徳(ばんとく)とは何か?
清水さんの著書のタイトルにある「絆徳」についての説明が最初にありました。
「絆と徳で作った造語」ということです。
もう少し詳しく説明があり、「絆」と「徳」それぞれを一文ごとに置き換えると次のようになります。
ずっと一緒にいられる関係性」のこと【絆】
上の中にある
「ずっと一緒にいられる関係性」っていうのは、「心がつながっている状態」
のことだそうです。
はじめはピンとこなかったのですが、著者による著者からの説明を受けていくたびに、どんどん理解できるようになってきました。
本だと文章を追って行かなければいけないのですが、ライブだと、こちらの様子をみて、ぐいぐい引っ張ってくれるそんな感じで腑に落ちた説明をしてくれます。
さらに、上の文中にある「相手」の深堀り。
→「相手」は、どんな人で何を求めているのか?
→お客様は、どんな人で何を求めているのか?
→部下は、どんな人で何を求めているのか?
そんな感じで、自分の身近に置き換えながら完璧に理解することができました。
社員の(社内の)定着率が高まる
「あなたがお客様によいことをする」ということは、営業やマーケティングにもつながっていくというお話があり(ごめんなさい。このあたりはセミナー参加者特典みたいな感じな方がいいかなと思いまして、この記事では省きます。ちなみに、本を読むことでも理解できるようですよ)
感じたことをひとこと言う
感じたことをひとこと言う効果についても説明がありました。
最近、オンライン会議だと、それぞれが時間をみることができるので、残り時間を考えて、あえて言わない、聞かないっていうことが多いようにも思います。
そういうことで、感じたことを声に出すって最近ないなとボク自身感じながらお話を聴いていました。
絆徳経営とは何か?
これは単純明快で、
「心の」絆を作るだけで良い
ってことでした。
また、「リピートされる」ということ、今風にいうと、「サブスクモデル」に導くための秘訣のようなこと。
そして、先ほどご紹介した「感じたことをひとこと言う」に通じる「言語化」について話がつながっていきます。
少しだけ、情報共有すると、なんでもかんでも言語化すればいいっていうことではなく、ポイントはこれ、
「リピートされるには、どんなよいことがあるか」を【言語化】しているか?
ということを教わりました。
理念・社会性と、経済合理性を矛盾なく両立させる経営
20世紀は経済合理性、株主利益、四半期決算というものが欧米から日本に入ってきた(目標達成、収益など)……あらためてそういうお話を聴くと、そうだなと我に返ります。
ボクは、その経済合理性、欧米化の中、社会人スタートしたので、それが普通だと思っていました。
だけど、「なんだろ、これ」って40歳後半からずっと違和感も感じていました。
ま、そのままサラリーマン人生が崩壊しちまったんですけどね。
20世紀後半から21世紀にかけては、商品とお金の絆だけが構築されていた
本来の仕事は、幸せになるためにしていた。
そんなことを言われて、ハッとしました。
ボク自身がキャリア再構築してまず考えたことが、
「仕事って何のためにしてたんだろう? 何のためにするだろう? これから何のため働こうか?」
でした。
それで行きついたのは、
自分らしく、あるいは、今回の授業で言うところのハッピーでありたい
ってことでした。
戦後、幸せにならない仕事の仕方を身につけてしまった!
そういうことを聞くと、自分もそうですが、父親や先輩の仕事を見て、ときめかなかった要因のようなことを突き付けられたような感じがしました。
しかし、その一方で、なんか、ホッとしたような気もしました、不思議ですが。
この人のところにいくと良いことがある
そういったこと、過去の仕事のことを考えたりすると、あこがれないっていうのは、その先輩についていっても、良いことがないようなことを直感で感じたからかもしれません。
その直感というのは、サラリーマンだと、けっこう感じることが多いと思います。
なのに、その直感を大切にしない、ないがしろにする、気づかないふりをするのが、これもサラリーマンならではだと思います。
個人がそれを見過ごすのは仕方ないかもしれませんが、上司がそれを強制的に見過ごさせる手段ってあるのをご存じですか? これが、いま問題になっているパワハラやブラック企業なんじゃないかなとボクは思ったりしながら、話を聴いていました。
これからの時代のマーケティング
それは
「絆徳のマーケティングで、相手をより良い未来に導く」仕事スタイル
ということでした。
でも、ピンとこなかった。
……というのを察してくれたのか、具体的な例をいくつか挙げてフォローしてもらいました。
例えば、湘南美容クリニックさんの例だと、美容クリニックでは金額が分からない不安を排除すべく、金額を全公開したり、シャトレーゼさんの例だと、お菓子を送るにはおいしいお菓子を分かってもらう為に、試食会をしたり。
特に、シャトレーゼさんの例だと、そのことで地域との絆が出来てきたそうです。
その結果、コロナ禍中では、先駆けてアクリル板等の対応を先駆け、さらに絆が深まったようです。
三方よし(社内、お客様、社会)マーケティング
マーケティングとはなにか?
J・エイブラハムによると、「リーダーシップリップである」
ということです。
じゃあ、そのリーダーとはなにか?
リーダーは、お客様をよりよい未来に導くこと(価値を届けて、絆を結ぶ)
ここでも、こちらの反応を観ながら、具体的な例で説明をいただきました。
清水さんはこんなことを言っていました。
「経営者の仕事はなにか? それはお客様と社員を集めること(それができるのがリーダーシップ)」
さらに、ボクらに問いかけます。
「あなた(の会社)から買ったら、どんなよいことがありますか?」
オンライン研修だったので、チャットで、いろんな回答を受け付けていました。
ここで、清水さんとボクらの差みたいなものをボクは感じました。
ポイントとしては次の3つです。
・買う側からのメリット、それに感情的価値があるか?
・より一歩踏み込んで考えるよう
・どんな人に、どこまでを具体的にする
受講していないと、ちょっと分かりにくかったらすみません。
人材活用の神髄
結論から話すのが清水流。
「人路採用する目的」と言い換えての結論はこんな感じでした。
<結論>
「人を採用する目的は、【定着】し、【活躍】して頂くこと」
ということで、もちろん、そのことについては、きちんと説明がありましたよ。
会社は人を採用する時には、良さ【そう】な人を採用している
あぁ……、あぁ、確かに。
そうではなく、
どんな人が【定着】、どんな人が【活躍】しているかを言語化するのが重要
ということです。
また、社長の目標についてはこんなことをおっしゃっていました。
会社(社長)の目標は、社員の給料を上げることであり、[共通のルール]に定める
その行為の結果として、「社員と心の絆を結ぶ」ことになるとのことです。
また、「上司は、部下を支援する人」というのは、なんかジーンときちゃいました。
そんな上司はほとんどいないと思いますけども、ボクが社会人として過ごしてきた中では、いないこともありませんでした。多くの上司や先輩と接してきましたが、そういう支援してくれた上司や先輩って、1/100ぐらいの確率でしかの出会いでしかなかったかなぁ。
でも、それが結局は、「共通のベクトルに保つことができる」唯一であり、簡単な方法なのかもしれません。
最後には、質疑応答のコーナーもありました。
質問:仏教の教えからくる、徳の話と企業経営や人事の話につなげられた経緯を教えてください。どうしてこの考えに行き着いたのでしょうか?
仏教を勉強をしており、また、東洋やギリシャ哲学もしています。
西洋の経済合理性(仕組みを作り、誰でも同じ結果を出せる)と東洋思想をミックスしてこの考え方に行きつきました。
絆徳経営での会社同士の競争はないのでしょうか?
昔は長い時間をかけないと分かってもらえなかったが、SNSのおかげで、その時間はどんどん短くなってきています。
また、絆を作りながら前に進んでいくことはこれからあります。
これからの時代は、マーケティングでも営業でも【コラボ】が重要となると思います。
人はこれから広告だけでは物は買わないでしょうから。
「コラボ」をよく使うのですが、それは「相手の信頼」を使うこともあり、ゼロから営業するのではなく、力のある人(影響のある人)から紹介を受けるモデルへなるのではないでしょうか?
はい、いかがでしたか?
実は、本当は、共有したくなかったです。
でも、ボクが素直に良かったと思ったことをこういった形で共有して、みなさんがみなさんの解釈で日本が、世界が、社会が良くなるのであればと思って、まとめてみました。
ちなみに、清水さん自身のお話を聴く機会はかなり貴重だったみたいで、また、ネットで検索しても、今回のように参加レポートがほとんど見つかりませんでした。
ボク自身、清水さんのお話を聴くとすごく気づきが多く、自分だけの宝物にした気持ちが生じました。共有が少ないのは、きっとそこなんじゃないかなとも思いました。
Amazonのレビューでも高評価だったので、経営者の方や、総務のお仕事をしている方はもちろん、ボクのような中堅社員でも、読みごたえはかなりあるように思います。
Youtubeでも1時間のライブ(収録)動画がありますので、本を読む前にまずはそちらから見るといいかもしれません。
今回の記事も、Youtubeの動画で振返ると、さらに分かりやすいかも。