えー、修行ってのが、最近、流行っているそうで。
最近じゃあ、直接会いに行かなくてもパソコンやスマホがあれば、教われちゃうってんだから、すごい世の中になったもんです。
さらにすごいのか、「ろうぷれ」ってのがあって、見ず知らずの者同士が、相談したり相談されたりで、練習する。
日本津々浦々、北は富山から南は神奈川まで。
まぁ、狭いと言えばそうですが、電車の移動がなく、会えるんだからすごいもんですな。
さて、今回の武者修行は、ひーふーみーと数えていくと、もう15回ともなるだから、がんばっているんじゃないですかね。
女性と二人っきりで……ぐふふ
落語のような出だしだったのですが、ここからは、いつものように。
さて、今回のロープレは、またもや2セッションを選びました。
お相手は女性の方でした。
リモートだから、女性と二人きりであっても、問題ないのですが、個室に女性と二人きりっていうのは、いろいろあってないでしょうから、やっぱりリモートってすごいなと思いました。
お相手の方は、ボクと同じ職種の方でした。
同じように、お互いの養成学校で実際に行ったことのあるネタを披露して、ロープレをしました。
共通の趣味じゃないですが、共有の職種ということもあり、自己紹介からそこそこ打ち解けることができたので、スムーズにロープレができました。
お互い、自己流
ボクは最初にクライエント役をしたのですが、相手の方は、割と型通りではないキャリコンの振る舞いでした。
たぶん、その方らしさが出た、こういうキャリコンの人ってたぶんいるんじゃないかなって思う感じ。
養成学校でカウンセリングを習ってしまうと、結構、型通りになってしまうこと多いんですよね。
「ロールモデルとかいませんか?」
「その時の感情は?」
「自己理解不足がある」
とか、唐突に出てくる感じで。
今回の方は、そういうのは一切なかったです。
無理やりじゃないところの自然体でキャリコン役をやられているのが、すごくいいなと感じました。
そういう作られていない雰囲気だと、クライエントも役だとしても、ついつい、安心してしまいます。
あまり堅苦しくしないでいいかなって思えることが今回のロープレで得たことでした。
こちらも自然にしてみよう
なので、こちらも自然にあまり作らないでキャリコン役をしました。
終わって、フィードバックを受けると、
「聴かれた言おうと思っていたことが、雰囲気から出ちゃった」
と。
その「雰囲気」っていうのは「ラポールの形成」ということだとしたら、良い進展だったような気がします。
口頭試問で、「できなかったこと」を答えてたのですが、その意図を聞かれました。
フィードバックの時間に、それを一緒に考えてみたのですが、クライエントの設定も聞けたりしたので、勉強になりました。
また、養成学校が違うとその台本(クライエントの役作り)についてもかなり違うんだなと感じました。
自分は自分でいいのかな
15回目にして、ようやく自分の型のようなものがつかめてきたように思います。
受験生同志のロープレで出会った受験生仲間、養成講座の同級生、また、養成学校の先生、キャリコンの先輩など、いろんな人に出会うと、
「この人みたいにカウンセリングしてみたいなぁ」
って思うことが多くありました。
ただ、それが成長の阻害要因だったのかもしれません。
目の前に、自分らしくキャリコン役をしている方を実際に観て、練習とは言え、カウンセリングを受けると、やっぱり、自分らしさっていうのは大切だと感じます。
相性はもちろんありますが、多くのクライエントは、
その人らしさを保って、一生懸命に自分に向き合ってくれる人にこそ心を開く
ような気がします。
あるいは、逆に言うならば、
どこかで誰かが言ったセリフを違う人が言う違和感
みたいなものはクライエントに伝わってしまうのかなとも。
正解、不正解は分からないですが、15回の修行でいろんな人と出会い、そこから学んだことが少し自分の中でとけてきたような気がします。
「とける」といえば、小林一茶がこんなことを言っていたそうです。
「雪とけて村いっぱいの子どもかな」
どうやら、キャリコンの修行で、すっかり固まったボクの心の中の雪解けが訪れたのかもしれませんね。
おあとがよろしいようで。