見ず知らずの方と学ぶロープレの旅。
今日も、見ず知らずの方とお手合わせをさせていただきました。
が、今回は失敗、大失敗でした。
時間の無駄だったかもなぁ。
受験テクニックを披露いただいたものの……
受かる「と思われる」為のテクニックをかなり習得されている方で、見事にご披露いただきました。
面接試験官をすると、たぶん、ボクと同じような感じで、それらに抵抗を覚えるんじゃないかなという気持ちになりました。
あ、でも、一つ言うならば、完璧なんです。
仕上がっています。
めちゃめちゃ仕上がっています。
ただ、このロープレの設定じゃなくても、おそらく使いまわせるぐらいの完璧さで。
そういうところを試験当日は面接官に見破られてしまうような気がして、ちょっとドキドキしながら観ていました。
とにかく受験テクニックに自信を持っている方で、さらに直前のこの時期なので、ボクが感じたことは一切、伝えずに、自信を持ってもらうように、返答するのが精いっぱいでした。
「こういう話し方をアピールすると受かりますよ」
「え、そうなんですか!? 教えてくれてありがとうございます!」
「この技は、有資格者の人に最近お金出して習ったんです。受かるテクニック、どうでした?」
「(良く分からないけど、)お金出して習得されたんですね、うん、すごいと思いますよ」
こんな感じでして、とても疲れました。
そもそも、有資格者の人って、お金をもらって指導していたとしても、試験に受かる保証はさすがにしてないような気もするんですが、どうなんでしょうね。
ただ、お金を払った受験生側の気持ちとして、そう思ってしまうのはまぁ分からなくもないですが。
でも、受験の目標はひとそれぞれ
その方、合格しないければいけない事情をお持ちだったようなので、週末の試験ではぜひ合格してもらいたいと思っています。
そもそも受験の目標はひとそれぞれですから。
ただ、傍から見ていて、その方の一生懸命なのが伝わる反面、とても苦しそうにも感じました。
本人に聞いていないので分かりませんが、ちょっと前の自分が被るぐらいの辛そうに努力をしているような感じ。
少なくとも、「楽しくないんじゃないかな」とも感じつつ、ボク自身、「ちっとも楽しくない」状態でした。
致命的な欠点
実は、試験直前に指摘するのも酷だと思って言えなかったことがあります。
それは、クライエントからの相談を聞いているロープレの途中で「ニヤ」って笑みを浮かべてしまう欠点があるんです。
あとの口頭試問の「できたところ」という質問で、その瞬間のところをおっしゃっていたので、あのときの「ニヤ」の原因が分かりました。
マニュアル通りというか、あらかじめ練習して想定していた状態になったので、「やった!」という想いが表情に出てしまったんだと思います。
ただ、クライエントがその直前に話していた内容、それがとても重かっただけあって、この不一致にはちょっと寒気を感じました。
週末の試験会場にいる面接試験官や、クライエント役の気持ちをこの件を通して知ることができたので、今回のロープレはムダではなかったかな。