ボクがキャリアコンサルタントになろうと思ったのは「サラリーマン人生が崩壊したから」です。
セカンドキャリアを40代半ばでせざるを得ない状況になり、家族もいるし、住宅ローンもあるし、会社を辞める訳にもいかねーしって状況でした。
仕事から家庭も崩壊
分かる人には分かると思いますが、仕事人生が崩壊すると、必然的に家庭も崩壊に入ります。
きれいごとを言わなければ、一番は、お金の問題です。
お金がたくさんあればハッピーかというと、かつてお金がたくさんあったことがないから分からないけど、最低限のお金がないとアンハッピーの連鎖に入り込むんですよね。
多分、経済的な余裕がないと、心の余裕がなくて、ギクシャクするからなのかな。
さて、そういう状況になり、なんとなく、誰にも頼れない状態に入り込んでしまって、悪いことしか考えられないネガティブモードになってしまい、当時、コロナ禍で会社が倒産したり事実上のリストラとか、そういうニュースばかりが目に付くようになっていました。
ただ、ひとつだけ、メラメラとボクの中にある感情が残っていて、それは小さな炎だったんですが、
「このままだと悔しい」
でした。
40歳半ばでのセカンドキャリアの探索
すごく早いセカンドキャリアの探索の旅が始まったのですが、世の中では「セカンドキャリア」といえば、60歳前後、早くても55歳ぐらいからの世代がするものでして、実際に、「セカンドキャリアセミナー」を探してみても、その世代のみが対象でした。
つまり、40代半ばでのセカンドキャリア探しは、日本社会では早すぎてそこをターゲットにしたサービスはないんです。
それはさすがにきつかったです。
小さな炎がどんどん小さくなっていくのが自分でもわかっていたので、ダメ元で、「セカンドキャリアセミナーに対象年齢外でも参加できないか」を聞いてみました。
結論からいうと、参加はできないのです。
はっきりと言われなかったのですが、対象年齢の方の中に、ずば抜けて若いボクが入ると、ギクシャクするみたいです。
ネットで調べると、55歳から60歳前の世代って、プライドがちょっと高かったりするのか、まぁ、そういうところがあるようで、まぁ、確かにそうなのかもしれませんね。
ちょっと興味があって、調べるとそういう世代はシニア世代と呼ぶみたいです。
ボクのような40歳半ばはミドル世代。もしくは就職氷河期世代。
なかなか解説が分かりやすいサイトも探すとけっこうあって、
「どういう人が運営してるんだろう」
と調べると、キャリアコンサルタントという仕事をしている人が多かったです。
そうだ、キャリアコンサルタントに話を聞いてもらおう
いくつかのサイトの運営者の方に連絡して、アドバイスをもらえないかを聞いてみました。
そうすると、即OKをいただけました!
ただ、よくよく条件をみると、すべて有料でした。
「なんで、話を聞いてもらうだけで金が発生するんだ、バカじゃないの?」
これ、正直に言うと、その時は、本当にそう思いました。
例えば、1時間5000円だとして、その費用対効果があるかどうかなんて相談者側には分かりませんもん。
だいたい、自分の身の上の話を、見ず知らずの人に伝えるだけでも平気で1時間は使いそうだったし。
あと、もうひとつ迷ったのは、
「ボクが相談したいのはキャリアだけではなく、お金とか家族のことだったりするので、このキャリアを専門にしているコンサルタントには荷が重いかな」
というのがあって、そういうトータルな相談に乗ってくれる人をずーっと探していました。
結局、ずーっと探してもずーっと見つからず、自分がキャリコンの勉強をして、キャリコンに相談して大丈夫だったんだと知り、愕然としました。
こういった相談者側の経験や気持ちは、キャリコンに合格したいま、とっても役に立っていますけど。
会社に合格したことを言うか問題
ちょっと詳しく書きましたが、なんとなく、ボクと会社の関係性が少しは分かっていただけたかと思います。
結局は、
「会社にも、キャリコンにも頼らず、自分でキャリアの再構築をする」
という道を選びました。
そう、
「自らがキャリアコンサルタントになる過程で、自分のキャリアを再構築する」
ことにしたんです。
ここから、ボクの中では、40数年にして初めての「自律」が始まったのですが、まぁ、しんどかったです。
途中途中を省いて分かりにくくてすみません。
そうこうして、やっと、キャリコンに合格しました。
合格しても、登録しないとキャリアコンサルタントと名乗れないので、登録サイトを見たところ、「会社情報」の記入情報がありここで、すごい圧みたいなのがやってきました。
「ここまで自分だけの努力でやってきたのに、どうして会社と結びつけないといけないんだ!」
っていうのが。
ただ、ボクの中では既にそれについては答えが出ていて、ただ、誰かに相談したくて、それでこのイベントでお話したのでした。
その時のテーマは、ずばり、
「自腹で自分の人生をかけてキャリコンに合格したことを、会社に言う必要があるのか?」
でした。ま、この相談時点では、合格発表を翌日に控えていたので、まだ合格してはいないんですけどね。
で、最終的には、会社に伝えました。
信じられないことに、ボクの中には「会社に伝えたい」という気持ちがあって、この時のキャリコンの方はJCDAの方だったんですが、「経験代謝」を身をもって教えてくれました。
話した結果、こんなことが
実際に会社に話すと、資格手当もくれて、受験料や登録料の含めて、何もかも支援してくれました。
……というほど世の中は甘くないです。
手当も何もないと分かって「クソ!」って思いましたが、そのあと、話した方から、
「でも、素直に感じたことを伝えると、おめでとう」
そう言ってもらえた瞬間、ボクの中でなんかストンと楽になりました。
そして、あ、ボクの中では会社に対して素直じゃなかったのかなとも。
実は、これについては、先ほどのキャリコンの方との相談でも少しでていました。
それはJCDAの方にしてみれば本来の「経験代謝」のやり方ではないのかもしれません。
でも、ボクがそのキャリコンの方から学んだ「経験代謝」の一つの解釈なような気がしています。
だとしたら、「経験代謝」って、スゲーじゃん。
システマチックアプローチより、ぜんぜんスゲーよ。
ま、それが経験代謝の理解において正しいのか間違っているのかは、ボクがキャリコンとして歩んでいると、どっかで分かることなんでしょう。
でも、頭の脳で理解するよりも、心で理解できたから、なんかいまのままでもいいかなとも思っています。
……と、きれいにまとめたけれども、せめて受験料ぐらいは会社で払ってよっていまでも思っているけどね。