両立支援コーディネーター基礎研修に当選し、動画研修の2回目。
前回はこんな感じで授業を受けました。
講師は前回と同じ方でしたので、引き続き、プレゼンの技術を含めていろいろと勉強させていただきました!
わりとマジメに講義を受けており、今回は、少し踏み込んで情報をまとめてみました。
テキストや講義をそのまま共有する訳にはいかないので、ボクの感想が中心となりますが、当選できなかった方や、キャリコン受験生で興味がある方から、講義の内容や雰囲気を味わっていただければと思います。
来年度も募集すると思いますので、この記事を参考に、よければ応募してみてくださいね。
お勧め度:★★★★★
両立するそもそもの原因もしくはきっかけとなるのが病気です。
この治療対象についての説明が今回の講義でした。
どっかで聞いたことがあるものがこういった形で一気に列挙されると、まぁ、ぶっ飛びそうでした。
しかも、それぞれが医師の立場で詳細に、時には、グロっぽい写真もあってのより具体的な学びとなります。
まとめると次の6つです。
・糖尿病
・脳卒中
・肝疾患
・難病
・メンタルヘルス
がんについて
がんと言ってもいろんな種類がある訳でして。
がんの基本的な事項
男女、年齢で罹患(……これ、「りかん」って読むんですね)状況が違うことから学習のスタートです。
男性特有の前立腺がん、女性特有の子宮がんなど、聞いたことはありますが、その割合をグラフから学習します。
よく聞く「5年生存率」というのは「5年相対生存率」のことで、10年ぐらいで10%弱の増加となっている一方、「肺がん」が5年相対生存率が低いことに驚きました。
また、がん診断後に離職する割合と、この見解は受講するまでボクにはなかったのですが、「治療開始前に離職する人が何%」いるというのが資料のP6にありました。
こんなに多くの人が離職するとは思っていなかったので衝撃を受けた一方、講師の方が、
「治療前に離職した結果、復職する場合は困難になる」
という一言から、両立支援コーディネーターの存在意義みたいなものを感じました。
離職するのは患者の方の決めることなので、賛成も反対もできない問題だと思います。
しかし、短期的なあるいは衝動的な決断で、その後の人生において後悔しないかということは支援において伝える重要性のようなものと言いましょうか。
ただ、がん告知を受けた不安はボク自身は味わったことはないのですが、別の病気の告知を受けた際の衝撃的な不安を味わったことはあります。
その時は、自暴自棄となり、短絡的な結論をどんどんしようとしたり、実際にしてしまったこともあるので、そのいたたまれない気持ちが膨れ上がってしまう瞬間に、誰かに話を聞いてもらえたらどんだけ救いになったことか。
でも、誰も良いということではなく、中立的な、ニュートラルな立場の方じゃないと話せないこともあるだろうなと、いまふと考えたりもします。
がん患者の精神的苦悩
資料ではP7になります。
このグラフでは、2回大きな不安に陥るとあります。
しかし、講師の方は 「がん患者は3度落ち込む」 と話していました。
1回目:診断されてから入院までの間
2回目:治療中
3回目:職場復帰後
この3回目については、表にはなかったのですが、「職場復帰」まで考え、そこまで継続的な支援が必要なのだということに気づきました。
だって、両立支援コーディネーターになろうとする自分が、逆に患者の立場だった時、職場復帰まで先のことを考えてくれているコーディネーターを選びたいですもん。
がんの治療法
がんといえば、抗がん剤。
実際にがんになっていないボクはそんなぐらいしか知識がありませんでした。
整理された資料をみると、がんの治療は3つあって、
・手術
・薬物治療
・放射線治療
です。
資料をみると、どれも聞いたことがあるのですが、それぞれの特徴を知り、この3つを選択するのではなく、がん治療においてはミックスしていくのが標準ということです。
いろんな医学用語がぞろぞろ
それぞれ図もありイラストありで、理解することができました。
次はボクのメモですが、ご参考にしてください。
・副作用(個人差があるので、患者に聞くしかない)
・ダンビング症候群(胃切除での症状)
・イレウス(胃腸閉塞のこと)
・ストーマ(人口肛門、人工膀胱のこと。シートベルトでの締付けが厳しい!)
・ホットフラッシュ(更年期障害のような症状)
がんもいろいろ
消化管がん、乳がん、肺がん、子宮がん。
それぞれの知識と、治療、留意点を学びました。
がんの種類によっては、手術、薬物、放射線のぞれぞれでどれが基本治療になるか、どれが効きやすいかなどの医学的な見解を知ることができました。
糖尿病
糖尿病とうつは相互に悪化するのは初めて知りました。(糖尿病の患者の方には有名なのかもしれませんが。)
受診中に治療を中断する率が高いということです。
また、糖尿病は生活習慣病ということで、自己責任と診られることが多いようです。
これは、身の回りでも思い当たることがありません?
「あいつは糖尿病なんだってさ、だらしないよな」
みたいな噂を聞いたことがあったので、そういう先入観で授業を受けていたのですが、実は遺伝によるものもあるということで、正しい知識は大切だなぁと感じました。
あとは、ここもボクのメモをご参考まで。
・「しめじ」とは「神経障害」「目の網膜症」「腎症」の頭文字。
脳卒中
脳卒中は「脳血管障害」とも言われるそうです。
症状としては、
・血管が詰まる(脳梗塞)
・血管が破れる(頭蓋内出血)
の2つ。
うーん、ボクは「脳梗塞」しか知らなかったです。
肝疾患
肝炎と肝硬変と肝がんの違いと言うか、経過についても全然知らなかったので、効率的に学ぶことができました。
講師の方が口頭で説明していましたが、
「肝臓は沈黙の臓器」
という所以をしっかりと理解することができた分野でもありました。
メンタルヘルス(精神疾患)
まず、「障害有病率」の説明から受けました。
これは、「一生に一回、何らかの病にかかる人の割合」のことだそうです。
ちなみに、精神疾患の障害有病率は約25%。
つまりは4人に1人がかかるということですが、ボクは少ないような印象を受けました。
だって、逆にいうと、
75%の人は一生に一回もかからない(4人に3人はかからない)
ってことなんですよね。
話の流れとしては、
「それぐらい身近な病気」
という感じでしたが、ごめんなさい、ボクは、その流れについてはちょっと違和感を感じながら話を聞いていました。
定義や原因、治療について細かく説明がありました。
資料に誤植あり
資料のP42ですが
「ケガなでども」→「ケガなども」の間違い
ですね、きっと。 せっかく見つけたので、次回のコースでの資料配布では修正してもらえるとうれしいな。
さて、いかがでしょうか?
「意外とちゃんとしたレポートもできるじゃん!」
という方もいれば、うれしいな。