キャリアコンサルタント養成講座で、いわゆる「(最大)70%キャッシュバック」(専門実践教育訓練給)の学校は記事公開時点で、17社あります。
こちらの厚生労働省のホームページの「教育訓練給付の講座指定について」で検索できるようになっています。
専門実践教育訓練の「キャリアコンサルタント養成講座」は17社
教育訓練給付の「専門実践教育訓練の指定講座」でキャリアコンサルタント養成講座は17社あります。(記事の公開時点です)
厚生労働省のホームページの「教育訓練給付の講座指定について」で「教育訓練講座検索システム」をクリックして、そのあと表示される画面で「講座を探したい」をクリック。
ここからが非常に分かりにくいのですが、右下にある「次へ進む」をクリックするとようやく検索画面が出てきます。
さらに、「分野・資格名から検索」をクリックして、
「業務独占資格・名称独占資格を目指す養成施設行われる訓練」→「キャリアコンサルタント」
にチェックすると出てくるのですが、ここにたどり着くまでかなり面倒だと思いますので、具体的な内容は次の通りです。
ブラウザの「戻る」ボタンを押してしまうとはじめからやり直さないといけない仕様、いかにも政府のホームページでしたが、最新の情報開示という意味だとそうしないときっとダメなんでしょうね。
なお、サイトで検索で表示された順番で、場所は代表所在地となります。
また、各団体をクリックするとそれぞれのホームページにアクセスできるように、こちらでリンクを作成しておきました。
- 【埼玉】一般社団法人 地域連携プラットフォーム
- 【東京】大原学園
- 【神奈川】株式会社 キャリアドライブ
- 【東京】株式会社 パソナ
- 【大阪】公益財団法人 関西カウンセリングセンター
- 【大阪】公益財団法人 関西生産性本部
- 【東京】特定非営利活動法人 キャリアカウンセリング協会
- 【愛知】有限会社 キャリアサポーター
- 【東京】公益財団法人 日本生産性本部
- 【神奈川】株式会社 テクノファ
- 【東京】株式会社 東京リーガルマインド
- 【東京】株式会社 日本マンパワー
- 【東京】日本キャリア・マネージメント・カウンセラー協会
- 【東京】一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
- 【愛知】パーソルテンプスタッフ株式会社
- 【東京】ヒューマンアカデミー株式会社
- 【東京】株式会社 リカレント
各学校の比較分析方法(ナイショだよ)
面倒でも、先ほど、厚生労働省のホームページの「教育訓練給付の講座指定について」でのアクセス方法を詳細に記載したのには訳があります。
実は、そのページで各学校の詳細までアクセスすると、次の情報が開示されているんです。
資格取得状況
(1)受講修了者数
(2)講座の入講(入学)者数
(3)資格受験者数
(4)受験率
(5)合格者数
(6)合格率
(7)就職者数
(8)在職者数
(9)就職・在職者率
(10)定員充足率
(11)機関別評価結果
(12)専門職大学院評価結果
学校の説明会では、その学校での合格率について質問する方が必ずいるのですが、多くの場合は、
「開示していないんです」
という感じで逃げるケースが多いです。
これ、本当にビックリするぐらい多いです。
なんですが、実際は、厚生労働省のページで開示されています。(年度によっては公開していないケースもありましたが、原則は公開していますし、他校で公開しているのに、公開をしないというのは、「合格率が悪かったから公開していないのか」と勘ぐってしまいますので、マイナスだと思います。)
ボクの場合は、それを一覧表にした上で、合格率の高い順に問い合わせ・説明会に参加しました。
ただし、それはあくまでも参考程度にしかなりませんでした。
というのは、それぞれの学校の雰囲気がありますし、特に、最近ではコロナ禍の影響もありますので、受験生の体調管理や、マスクをしての受験でいまいち実力がでなかったというのもあるでしょうし。
なので、参考にしたのは、「合格率の質問が出た際の受け答え」に絞りました。
(中には、公開されているのに、少し上乗せした合格率をおっしゃっていた学校もありましたが。)
17社に問い合わせして分かったこと(注目すべきベスト3)
いずれは、最大70%が給付金として戻ってくるとはいえ、受講に際しては、先払いしないといけません。しかも、かなり高額です。
なので、悔いが残らないように、全ての学校に連絡して、可能なところは事前学校説明会に参加しました。
そこで、分かったことをまとめます。
ベスト①どの学校もオンラインに力を入れている
まぁ、そりゃそうでしょうね。
問い合わせをはじめた時ですら、非常事態宣言が出ていたりしましたから。
まず、結論だけ先に伝えると、最初はZoomによるオンライン授業を選定しようと思っていたのですが、あることに気づいて、ボクの場合は、真逆に通学にこだわるように一変してしまいました。
さて、いくつか学校説明会を受けていると、オンライン授業について気になる点が出てきました。
それは、主催者側の観点でのメリットがあがっている点です。
途中まですごくよかったのですが、この観点でガッカリしてしまった学校が結構ありました。
で、ごめんなさい。
詳細を伝えるのは「いまは」やめておきます。
現在、ほとんどがオンライン授業をメインにしているので、具体的なことを記述すると、学校がそこに気づいてしまうので、この項目はここまでとさせていただきます。(キャリアコンサルタントになったらその部分をコンサルタントしたいなと思っていたり。)
少しヒントを伝えると、オンラインのメリットを学校が話している時に、「それは受講生にとっても同じメリットを享受できるポイントなのかな」という感じで聞いてみるとピンとくるかもしれません。
あと、オンラインを否定しているのではないです。そこはお間違いなく。
実際に、中には、この学校のオンラインだったら行きたいなっていうのもありました。
ただ、それは、このあとに出てくる違う理由から選択外になりましたので。
ベスト②誰が授業をするのか?
これ、ボクはとても重要なポイントにしました。
30~40万円のしかも自腹でお金を払うのですから、自分が気に入ったり尊敬する人への対価としたいという気持ちが強くありました。
この部分ですが、既にカリキュラムが決まっており、きちんと開示してくれる学校、割と少なかったです。
どこどこ大学の大先生とか、この道何十年のベテラン講師ということで教えてくれるのですが、
「で、具体的にそれって誰?」
というところがあいまいになっているケース、多かったです。
学校の組織・運営上は神様のような人でも、受講生にとってはまた別問題だと思うんですね。
東進ハイスクールのように「講師が自慢です」と言っておきながら、先生の顔が見えないのはちょっとなぁと。
逆に、顔が最初から見えているケースで、
「この人とは合わなそうだな」
ということで選ばなかった学校もありました。
高額のお金を払う前にそれに気づいたのはラッキーでしたし、逆に、その分で開示している学校にはとても好感を持つことができました。(合格して継続講習はここで受けたいなって思いました。)
ベスト③説明する人がキャリアコンサルタントかどうか問題
多くは事務局の方が説明されるケースが多かったです。
その方が現役のキャリアコンサルタントかどうかというのは、説明会を10何個聞いてみると、非常に大きな差が出ていたように思います。
具体的にいうと、試験を「協会」か「協議会」のどっちで受けるかということケース。
通う学校すら迷っているボクのような人にはまだまだピンとこないですし、まぁ、それは仕方ないと思います。
そういった状況について、やはり現役のキャリアコンサルタントの方は、通ってきた道ですから、説明の仕方がとても分かりやすいんですね。
一方で、キャリアコンサルタントではない事務局の方は、例えば
・こっちが試験で受かりやすい
といった「良い悪い」「損得」という視点で何かと話されることが多かったです。
それが現実でしょうし、事務局ですからそれぞれの合格状況もちゃんとデータとして把握しているでしょう。
うん、間違っていないとも思います。
ただ、中には合格だけを目標にしていない人もいるので、そのあたりもキャリアコンサルタントの方が、長期的な視点で説明される方が多かったともいます。
あとは、せっかくなので学校説明会で、キャリアコンサルタントの先輩から直接、情報をたくさん聞きたいし、相談したいというのが率直な気持ちでした。
実はまだまだあるのですが、最後に1つだけ番外編を。
[番外編]トータルコストに注意!(これビックリ)
養成講座の受講費用ですが、「学校を修了するまで」で提示しているケースがほとんどです。
ただ、ここが気を付けなければいけないポイントです。
というのは、受験までは、こういうステップを踏みます。
1.養成講座に通学
2.養成講座を卒業
3.受験
まぁ、ここまではいいですよね。
で、学校の費用ですが、2.までなんです。
つまり、2.と3.の間にある
卒業から受験までの2か月の費用が含まれていない
んです。
というのは、これは参加した説明会でもあまり触れるところは少なかったのですが、キャリアコンサルタント養成講座は「試験対策講座」ではないんです。
あくまでも、コンサルタントの養成するための講座であって、試験に合格するというのは別なんです。
受験者側としたら、「結局試験に受からなければ意味がない」という気持ちはあるのですが、そうじゃないんですね。
なので、多くの学校は、
卒業から受験までの2ヶ月は特別試験対策講座が開講
しています。
で、もうお分かりでしょうが、この特別試験対策講座の費用は教育訓練給付の対象外です。
ということで、学校通学から受験までの期間においてのトータルコストを算出した上で、コストパフォーマンスについて検討する必要があるんです。
この部分は、70%キャッシュバックがチラついても冷静だったなと自分ながら思います。
ボクは、この番外編を含めた「9つの視点」で学校選びをしました。
とまぁ、ずいぶん、えらそうなことを言ってしまった気がするのですが、最終的にボクが試験に一発合格すれば、この「9つの視点」は正しかったということになります。
が、いまのところはまだ分かりませんので、とりあえず、ご参考になりそうなものを公開しました。