キャリアコンサルティングを受ける時にもっともしんどかったのが「ジョブ・カード」の作成です。
おさらいですが、この「ジョブ・カード」、ハローワーク等でキャリアコンサルティングを受ける際に必須の提出物(持参物)となっています。
ジョブカードはキャリアコンサルタントとの面談で唯一の架け橋
逆にいうと、キャリアコンサルタントが行うキャリアコンサルティングはこの「ジョブ・カード」を手掛かり足掛かりとして、面談をする唯一の材料となります。
だからこそ、ここでできるだけしっかり作成しないと、せっかくの面談が無駄になりかねないと思う訳です。
だって、行き当たりばったりで面談するのはとても非効率ですから。
また、ジョブ・カードの書式は決まっていますので、キャリアコンサルタントにしてみれば、読み取りやすい資料となります。
ここ重要です。
実はキャリア形成サポートセンターでの面談の際、事前にジョブ・カードを提示する必要があるのですが、気合が入りすぎて、自分なりの書式で資料作成し、提示したんですね。
その際、事務局より、それはキャリアコンサルタントには情報共有ができないということでNGが出てしまいました。
よいジョブ・カード作成するためのおすすめの回り道
いざ、記入をしてみると、一から作成するのは難しいです。
そこで、どこかに参考となる情報はないかと、ネットで調べたのですが、そもそも、自分と同じような経歴の人が少なく、独力で一から作成するしかない状況となりました。
せっかく作成するんだったら、腰を据えてしっかりと作成したいという気持ち高まり、気ばかりがあせります。
そういう焦りからか、まぁ進まないこと進まないこと。
その日の午前中は、あまり進まないので、途方に暮れてしまいました。
数時間がんばった末、自力では無理だという結論に至りました。
「こういう経歴書の記入サポートを専門にしているコンサルタントってないのかな?」
検索ワードを「ジョブ・カード」ではなく「経歴書」というキーワードで検索したところ、次々に出てきました!
それは……転職サイトです。
転職サイトでは「職務経歴書」を中心に「免許や資格」等の情報を提示することがサービス利用条件となります。
ただ、誰もがすぐにその資料を独力で作成できるかというと、難しいですし、転職初めての方にはまず無理でしょう。
しかし、そこをサポートするのもまた転職サイトのはず。
で、実際に登録してみると、やっぱりそうでした!
さまざまな年代・職業の方が利用するので、業種別の「職務経歴書」の記入例もありました。
それがメチャメチャ参考になります。
自分と同じ業界の同じ職種の方の記入例を印刷して、赤ペンで、自分のケースに当てはめて訂正していきます。
昭和や平成や令和を西暦に変換するのも、変換表を使って効率的に進めることができます。
その結果、ものすごく時間をかけて、ものすごく詳細な資料が完成しました。
詳細のジョブ・カードを作成して得ることができたのは3つ
ほぼ命がけで詳細のジョブカードを作成することができました。
丸まる2日間。
その結果、詳細のジョブ・カードを作成したからこそ得ることができたものが3つあります。
(1)人生の振り返りができた
(2)そもそもいまの仕事が自分に向いているかどうかが分かった
(3)自分はここまでよく頑張っていたことが初めてわかった
順に説明しますね。
(1)人生の振り返りができた
定年を迎えて振り返るようなことを、15年ぐらい早く振り返ることができました。
「まもなく終わりを迎える」状況での振り返りではない分、「定年まであと15年あればやり直しがきくぜ」という前向きな気持ちになりました。
コロナ禍で日々不安に悩む状況でしたが、今日明日という近視眼的なものの見方・捉え方ではなく、長いスパンへの思考の切り替えができました。
人生100年時代だとしたら、いまはまだ半分も経過していないことに気づいたのも、気持ちが楽になりました。
(2)そもそもいまの仕事が自分に向いているかどうかが分かった
高校や大学の卒業等の情報を記載することになるのですが、その時に、どういう職業観を持っていたのかを振り返ることができました。
実は、いまの職業なんですが、学生の頃は、ぜったいになりたくない職業だったんです。
やってみると、いろいろな気づきもあったので、無駄な人生ではなかったのですが、
「やっていて楽しい?」
という自問自答をすることで、まだ人生長いんだから、他の職業にチャレンジしてもいいのでは?という気持ちになりました。
(3)自分はここまでよく頑張っていたことが初めてわかった
社会人になった瞬間から現在までを振り返ると、楽しかったことも確かにありました。
が、それ以上に、つらい経験も多くありました。
「いろいろあったなぁ」
というのが振り返った感想です。そして、
「頑張ってきたんだな」
という気持ちになりました。
ボクの場合、この気持ちの整理が出来た状態で、キャリアコンサルティングを受けました。
その結果、コンサルタントの方の問いかけに素直な気持ちで正直に答えることができたので、短時間で効率的かつ効果的な面談になったと感じています。