先日、Twitterに書いたのですが、
現場で活躍していた人がほとほと疲れて、総務に異動したいからキャリコンの資格を取る
という話。
踊る大捜査線的な現場の大切さと大変さ
続きがあって、この方ですが、衝動的発言ではなく、結構考えていました。
その証拠に、この方の発言の根底にあるのは、
「総務は社員の役に立っていない」
なんですって。
なので、総務に異動して、社員の役に立つキャリコンになりたいんだそうです。
これって、ボクはちょっと違和感がありました。
実は、その数週間前に、総務で働いている受験生の方がこんなこと言っていたのを聞いていたので。
「総務は会社の役に立っていない」
だから、総務でキャリアコンサルタントの資格を取得して会社に貢献したいんだそうです。
注意していないと聞き逃しそうなこの2つの文章は似ていますが、全く違うことを言っているんですよね。
誰が為に総務はある
総務で働いている受験生は、「会社の総務」という見解。
一方で、現場で働いている受験生は、「社員の総務」という見方。
この見解の相違は、キャリアコンサルタントとしてはかなり重要な事実としてボクは受け止めました。ま、当時は受験生だったので、単になんか「ん?」としか感じてなかったりしたのですが。
キャリコン養成講座で「セルフキャリアドック」について学んだ時なのですが、ペアになってセルフキャリアドックを企業に売り込むというワークがあり、うまくいくいかないよりも、話がどうもかみ合わないことがありました。
それはどうしてか?
いまにして思うのが、先ほどの見解の相違が引き金になっているんじゃないかなと。
総務は総務で大変だけどね
コロナ禍の渦中である現時点においては、総務は結構大変です。
受験時代にロープレをした相手が総務に所属している方で、ガチな相談をロープレでしはじめ出しました。どこまでが作り話か現実化が分からないのですが、話していくうちにどんどん元気がなくなってきたので、おそらくは……。
聞けたのは、法律上の制度見直しが待ったなしであり、なおかつ、在宅勤務により就業規則の見直しや、育児や介護の相談などなどなど。
あいづちだけで、どんどん話をしてくれました。
また、この2年ぐらいで、一気に変化があり、それまでにしかるべき見直しを随時していればよかったのですが、それをさぼっていたツケが一気にやってきて人不足。
その人は、昨年ぐらいに異動で総務担当になったとのことでした。
やることが多すぎてみんな忙しそうだし、分からないことだらけなのに聞けない。社員からはいろんな相談があってその応対だけで、1日がすぎてしまう。
周りはフォローしてくれないし、ネットで調べたことをコピーペーストして、とりあえず規定案を作ってみるけど、ノーチェックで上に回覧されて、ボロクソに指摘される。
そんな感じで、達成感もチームワークもなく、在宅している他の部署をよそに、ひたすら出社するもフォローも受けれず、出社しているの在宅孤立状態とも。
現場は共有のお客さんがいます。
誰かがフォローしないと、トラブルが発生した際の責任はチーム全体に漏れなく降りかかってくるので、最終的にはコミュニケーションが確立し、なんとかなることが多いです。(なんとかするのは、管理職ではなく、いわゆるリーダーとかマネージャーが全部対応することになりますけど。)
忙しくても周りがフォローしないと全体進捗に支障が出てしまいますし、周りが忙しそうだからだといって聞かない人には、着任が浅ければリーダーから指導が入るでしょう。(もしくは、干されるかですが。)
IT業界だと、WBSなどツールによっての進捗管理で、問題は比較的早めに出てくることが多いですから、進捗率が著しく悪い人には、リーダーがフォローするケースが多いです。(もしくは、干されるかですが。)
と、このような状況が特別なのか、令和のアフターコロナでの日常なのか、どうなんだろ。