キャリコンの実技(面接)のロープレを受験生同志での練習する修行の旅。
第12回目の今回は、個別に受験生の方とお手合わせをお願いしました。
いつものように、キャリコン役とクライエント役を交互にする攻防戦ではなく、クライエント役だけをさせてもらいました。
「受け手」に徹することで得られる学びがあるんじゃないかなと。
受験生あるある、あるある
今回のお相手は、ツイッターで知り合えた方。
お互いの書き込みで、どのような感じの方かは知っていたのですが、ボクが直前知った情報が、
「ドライヤーに髪の毛を巻き込まれたしまった」
ということもあり、ドキドキが止まりませんでした。だって、こんな書き込みがあったんだもん。
髪の毛チリチリの変な女が出て来るので要注意
でも、実際にオンラインで会うと、髪の毛はチリチリじゃないし、変な方ではありませんでした。
そのポイントですんごーく安心することができ、話をしてみるととってーも普通。
受験生あるあるネタも共感できましたし、やっぱり、みんな同じようなことを感じているんだなぁっていうことを知り、さらに安心感を得ることができました。
また、今回は、どこかの主催者を通じてではなく、個別にセッションということもあり、録画もOK。
時間制限もあるようでなかったりで、自由ですばらしい。
自分がキャリコン役で経験したシチュエーション
以前、自分がキャリコン役で経験したクライエント役(この時は先生がクライエント役をしてくれていました)を完全再現するように今回は事前準備していました。
キャリコン役が異なると、どういう展開になるのかなと思って、今回はそれを知りたいというのが狙いでした。
養成学校の授業では、
キャリコンのアプローチが異なっても行きつくところは同じ
ということを聞いたことがあったのですが、果たしてどうなのか?
なるほど、こういったアプローチがあったのか
キャリコン役のアプローチは、養成学校の色が出ることがこれまでの修行で学んだことでしたが、今回は、それもありましたが、どちらかというと、その方の個性が出ていたように思います。
表情豊かで、クライエントベースにしたその方の展開は、クライエントをやっていてとても心地よかったです。
具体的には、仕事の話を面談の冒頭に突っ込んで聞く形でした。
キャリアコンサルタントなので、キャリアについてはきちんと把握する必要があるのですが、面談のどこでその話に入っていくかというのは、ボクはいつも迷ってしまうんです。
今回の方は、かなり早い段階でそこに入っていた訳ですが、自分ができないことを目のあたりにしてクライエント役のボクはちょっと動揺したぐらいでした。
そして、もう一つ、気づいたことがあります。
面談の際の表情について。
で、それは、直接、ご本人にお伝えましたが、一生懸命な気持ちって、何かしら現れるんだなって勉強になりました。
最終的に行きつく果て
お見事というか、最終的にはボクがキャリコン役として得た情報(状況とクライエントの気持ちの情報)がほぼ一致でした。
つまり、面談にはルールというのはなく、どのような方法であっても、たどり着くのはやっぱり同じところになるんだと思います。
一方で、ボクがキャリコン役として指摘された「試験のワナ」に、その方も同じように引っかかってしまったので、そのあたりは、受験生だからやっぱり見逃してしまうところになるんだと思います。
亀仙人から得たことの共有
亀仙人から修行を受けていたことをご存じの方で、その話がその方からありました。
自分の情報整理として、資料にまとめていたものがあったので、それを元に、情報共有をさせてもらいました。
あまりちゃんと整理できていなかったのですが、人から学んだことを人に話すというのは、自分がいかに理解しているかしていないかが一発で分かる手段でした。
受験仲間なので、話せることも多くあったのと、実はその方の傾聴姿勢を観察していたのですが、まぁ、それもおみごとでした。
「できなかったこと」の背景
今回は、口頭試問まで練習でしました。
その方が「できなかったこと」は、クライエント役のボクの感じた「できていなかった」こととは異なるものでした。
その方には、
「どうして、それをできなかったことにしたのかな?」
という関心で聞かせてもらって、詳しく教えてもらえたので、それも参考になりました。
頭で考えたことを言語化するというのは、ボクはかなり苦手なんですが、その方は、スラスラーっと話していたのですが、それもすごかったなぁ。
こういうのもありかも
受験生間のロープレだと、キャリコン役とクライエント役の二役を必ず実施します。
キャリコン役をすると、どうしても、その後のクライエント役を演じることが気になってしまい、逆に、クライエント役をすると、その直後にあるキャリコン役のことを考えてしまいます。
そう、つまり、なかなか集中していないわけです。(ボクだけかもしれませんが。)
なので、たまには、
「今日はキャリコン役で、明日はクライエント役」
という感じで、その日にやることを絞り込んでやるのも、集中力が高まって良いと感じました。
ただ、その方も気にしていましたが、受験生だと、
「自分だけキャリコン役をやらせてもらって申し訳ない」
という気持ちがどうしてもあります。
今回のように、人のよい方ほど、そういう「申し訳ない気持ち」になってしまうんだと思います。
だけど、今回、ボク自身が実際にやってみて分かりますが、ちゃんと事前準備をしてクライエント役をすると、実は、キャリコン役以上に得ることが多かったりするんです。
実際、「ロープレでクライエント役に徹した」だけで、このように記事が1つ書けちゃうんですから。