【模範解答・解答例】第29回「キャリアコンサルタント試験<実技・論述>」【無料限定公開】

[試験問題]解答・解説
この記事は約10分で読めます。

なんか、このキラーコンテンツになりつつある論述の模範解答例。

手抜きでAIでの模範解答シリーズはこのブログのキラーコンテンツとなり、かなり好評ということもあり今回も調子に乗ってまとめてみました。 

ちなみに、過去の論述はこんな感じでまとめていました。

論述の模範解答はインターネットで公開しているけど、人によって、内容が結構異なります。

なので、このAIでの解説シリーズは主観ではないという意味ではどこよりも参考になると思います。

いままでのシリーズ同様、

「キャリコンの論述試験の模範解答はAIで簡単に分析できるし、タダだし、ほらこんな感じでね」

という内容でして、ボクが当時受験した試験団体はCC協議会なので、CC協議会で出題された論述についてまとめています。

今回も、

「AIがどうしてそのような答えを導き出すのかが知りたいのよ!」

という要望に応えるようにプロセスを入れています。

さらに、今回はAIによる試験対策として「攻略法」も入れ、ちょっと時間をかけて解説もかなり詳しくしてみました。

あと、逆にこれを書くとNGになる「間違った解答例」もほしいという声があったので、試しに入れてみました。

 

おまたせしました、模範解答です 

さてさて、おまたせしました。

今回も使ったのは「ChatGPT」です。

今回の解答例、ネットでたくさん転がっているものよりは、やっぱりかなり精度が高いと思います。

ただ、AIなので、人間がフォローしないと少しヘンテコな文章かもしれませんが、あまり加工はせず、ほぼそのまま掲載しています。

「これがスバリ解答だ!」っていうことでは決してないので、参考程度にしてもらえればと思います。

このAIによる解答を活用したのに不合格だったとか、そういうのはなしでお願いしますね。

 

第29回「国家資格キャリアコンサルタント試験」論述の模範解答(AI編)

AIによる模範解答と解説(攻略法と考察)

◆【設問1】

〈設問〉
「相談の概要」【略A】に相当する、相談者がこの面談で相談したいことは何か。


解答例:

退職後、両親の支援や旅行などをしながら充実した生活を送ろうと考えていたが、思うような生活ができず、時間にゆとりがあるにもかかわらず充実感が得られずにいる。両親の支援が必要な状況でありながら、再就職への思いもあり、今後の生活に仕事を取り入れるべきかどうか悩んでいる。両親の支援と就労をどのように両立し、自分らしい生活を築けるか相談したいと考えている。


🔍 解説:

この設問では、相談者の「主訴=この面談で相談したいこと」を的確に把握する必要があります。

ポイントになる記述は以下の通り:

  • 「定年退職後に旅行や両親の手伝いをしようと思っていた」
  • 「両親から頼まれごとは多いが充実感がない」
  • 「働いた方がいいのかもしれない」
  • 「でも介護が始まったら迷惑をかけるかもしれない」
  • 「就職活動も不安」

➡️ これらから「自分の生活と働くこと、両親のサポートの両立についてどうすればよいか」という迷いが主訴であることが読み取れます。

 

 


◆【設問2】

〈設問〉
【下線B】「ご両親のこともみながら、少し仕事もしたいと思われているのでしょうか」という応答の意図は?


解答例:

相談者が、両親の支援をしたいという気持ちと、もう一度働いてみたいという気持ちの両方を持っていることに焦点を当て、本人がそのことに改めて気づき、整理できるよう促すため。また、気持ちを受け止めたことを伝えることで、相談者との信頼関係を築く意図もあると考えられる。


🔍 解説:

キャリアコンサルタントの応答の意図は、①共感・受容、②内省促進、③主訴の明確化に分けて考えると整理しやすいです。

ここでは、相談者が葛藤している

  • 「両親のこともやらなければ…」
  • 「でも少し働きたいかも…」

という揺れ動く気持ちを代弁することで、相談者自身が「自分は両方を望んでいるのだ」と明確に気づけるようにしています。

また、言葉を繰り返すことで「理解してくれている」という安心感が生まれ、信頼関係の構築にも寄与します。

 

 


◆【設問3】

〈設問〉
あなたが考える相談者の問題(①)とその根拠(②)を、相談者の言動をもとに記述せよ。


解答例:

問題:
「両親の支援をしながら働きたい」という気持ちはあるものの、介護への不安や過去の働き方から、両立は難しいと感じており、自分の望む生活のイメージが明確でないこと。

その根拠:

  • 「両親から、こまごまと頼まれるので暇ではないが、充実感がない」
  • 「やっぱり少し働いた方がいいのかな…」
  • 「こんな中途半端な感じで働くのは、何だか自分勝手な気がして…」
  • 「今更、就職活動をするのも不安がある」
  • 「今までそんな働き方をしてきていないし、考えてもいなかった」

➡️ これらから、「働きたいが両立できる自信がなく、どんな生活をしたいのかイメージできていない」ことがうかがえる。


🔍 解説:

この設問は「問題」と「根拠」をセットで具体的に述べるのが重要です。

  • 問題:Zさんの心の状態や課題を言語化する
  • 根拠:Zさんの言葉や状況から、それが読み取れる具体的な証拠を挙げる

抽象的すぎたり、根拠が曖昧だと減点されるため、文中の発言を引用すると説得力が高まります。

 

 


◆【設問4】

〈設問〉
設問3を踏まえて、今後あなたがこのケースを担当するとしたら、どのような方針でキャリアコンサルティングを進めるか。


解答例:

まず、相談者が退職後に大切にしたいと考えている価値観やライフスタイルについて丁寧に整理することを支援する。そのうえで、両親の支援との両立が可能な働き方(短時間勤務、在宅勤務、週数日の勤務など)について情報を提供し、相談者自身が納得のいく選択を主体的に行えるよう、意思決定を支援する。また、再就職に対する不安の軽減のため、応募書類の準備や面接対策等の実践的な支援も検討する。


🔍 解説:

本設問では「今後どうするか」を問われています。構成は以下が基本です:

①【自己理解支援】:
→「どう生きたいか」「何を大切にしたいか」整理する対話

②【情報提供】:
→「両立できる働き方」「地域の介護支援制度」など具体的選択肢

③【意思決定・行動支援】:
→「応募の準備」「不安の軽減支援(リフレーミングなど)」など

➡️ ライフとワークをトータルに支援する**「ライフキャリア支援」**が重視されます。

 

 


🌟まとめ:高得点を狙うコツ

設問ポイント
1主訴(再就職と生活のバランス)を明確に。感情にも触れる
2応答の目的(共感・気づき・信頼関係)を構造的に整理
3問題と根拠は具体的な発言から引用し、「なぜそう言えるか」説明する
4自己理解→選択肢→意思決定→行動の流れを意識

 

これで不合格な解答例

そしていよいよ、これだと不合格になってしまう、失点となる回答例です。

🟥【設問1】不合格になりがちな解答とその解説

不合格例:

Zさんは退職後、暇な生活を送っており、やることがないため働いた方が良いかどうか迷っている。

不合格になる理由:

  1. 言葉が雑・価値観への配慮がない
     - 「暇な生活」「やることがない」という表現は、Zさんが感じている「充実感のなさ」や「役割喪失感」を軽んじている。
  2. 主訴(相談したいこと)が曖昧
     - 「働いた方がいいかどうか」では、Zさんの「両親の支援との両立への不安」「生活全体をどう設計したいか」という本質的な悩みに触れていない。

修正ポイント:

  • 「一日の充実感のなさ」や「両親との関係」、「再就職への不安」などのキーワードを含める。
  • 「生活全体の再構築」と「自分らしい働き方の模索」が主訴。
     
     

🟥【設問2】不合格になりがちな解答とその解説

不合格例:

キャリアコンサルタントは相談者の発言にそのまま同意しただけで、特に深い意図はなかったと思う。

不合格になる理由:

  1. 「意図なし」という解答はNG
     - 論述試験で「意図はない」と答えるのは、質問の趣旨を理解していないとみなされる。
  2. 代弁・共感・内省促進という基本技術を無視
     - 【下線B】の応答は、相談者の「働きたい気持ち」に焦点を当て、内面の整理を促す高度な技法。

修正ポイント:

  • 応答の意図は「気持ちの明確化(内省)」「共感的理解の伝達」「気づきの促進」。
  • 表面ではなく、**「何をねらった応答か」**を掘り下げる。


🟥【設問3】不合格になりがちな解答とその解説

不合格例:

① 問題:定年後の生活が不安である。
② 根拠:発言から不安そうな印象を受けた。

不合格になる理由:

  1. 問題が抽象的すぎる
     - 「不安」という表現は一般的で、何に対して不安なのかを明確にしていない。
  2. 根拠が主観的で説得力がない
     - 「印象を受けた」ではなく、具体的な発言やエピソードを引用する必要がある。

修正ポイント:

  • 例:「両親のこともあるけれど、少し働いた方がいいかな…」「中途半端になるのでは」など、迷いの言葉を根拠に
  • 問題は「ライフキャリアバランスの模索が困難であること」など、具体的な行動や思考の混乱状態を言語化する。


🟥【設問4】不合格になりがちな解答とその解説

不合格例:

相談者の気持ちを否定せず、話を聞いて信頼関係を築くことを大事にしたい。

不合格になる理由:

  1. 傾聴”だけでは不十分
     - 聞くだけでは「キャリア支援」にならない。具体的な支援方針(情報提供・意思決定支援など)が必要
  2. 方針の構造がない
     - 「まず何をして、次に何を支援するのか」という手順・意図が見えない。

修正ポイント:

  • 相談者が「どう生きたいか」を言語化する支援(価値観整理)
  • 働き方の選択肢提示(短時間、在宅、ボランティアなど)
  • 再就職活動の具体的支援(応募準備、自己PR整理など)


📌 まとめ:不合格になる共通点とその対策

不合格になる共通点修正すべき方向性
抽象的すぎる記述「何に対して、どのように悩んでいるか」を具体化
根拠が印象・感覚的「相談者の具体的な言葉」を引用する
共感や傾聴で止まる情報提供、意思決定、行動支援まで示す
応答の意図を軽視相談者の気づきや関係構築を促す意図を解釈する
「主訴」がぼやけている「相談者がこの面談で一番相談したいこと」を明

 

 

今回も解説を加えて、解答例作成含めての所要時間はたったの20分程度。

他でも模範解答を掲載されているところがあると思いますが、良かったらそこと見比べて自分なりの解答を作ってみてください。

また、意図的にAIで解答を出すときの文字数は今回は少し多めにしていますので、必要に応じて、文字数の調整してみてくださいね。

  

最後に、ロープレの個別指導サービスをココナラではじめましたので、よかったらご利用ください。

 

 

タイトルとURLをコピーしました