第19回のキャリアコンサルタント試験も、残すところは後半戦。
実技面接を残すだけとなりました。
当時を振り返ると、ボクはこんなに苦労したことがなかったぐらい大変でした。
間違ったことをアドバイスすんだもん
これが、ジワジワと効いてきたため、迷走へ突入したんです。
ボクの通っていたキャリアコンサルタント養成学校では、有資格者の方がたくさん来てくれて、フィードバックしてくれました。
このことを毎週定期的に開催されていた無料のロープレ会で受験生の方と話すと、うらやましがられるんですが、でも、いまにしてみると、それが良かったのかどうか、疑問に感じたりもします。
というのは、毎回違う人が、毎回違うことをいうもんだから、これがキツイ。
その前のロープレでフィードバックしてくれた人に言われて、さっそく改善。
そうしたら、その改善した部分を、違う先生に指摘されてしまうこと、結構ありました。
一応、受験生ですし、受講生という立場ですので、「先生」と呼ばれる有資格者の方に歯向かったりはしませんよ。そもそも、そういう性格じゃないんで、できもしませんけどね。
ですが、一度、キレたことがありました。
○○先生にそうしろって言われたんだよ!
生徒同士でロープレをして、口頭試問とフィードバックは先生にしてもらったんですが、「フィードバックという名のダメ出し」では、こんなこと言われました。
「指摘したいところがまぁまぁあるんですが、そもそも、最初の質問あったでしょ? あれって、どういう意図でしたの?」
冒頭の一言だけ丁寧な言い方ですが、その直後、なんか見下されたような感じのモノの言い方。
「い、意図ですか?」
「そう、意図」
「いや、意図って言われても、その……」
「意図なく、質問してしまったと?」
「いやいや、意図がないということではないんですけども……」
「じゃあ、なに?」
「いや、えーっと、その……」
「その?」
「前回、○○先生に、冒頭の質問では今回やったような感じにしたらってアドバイスをしてもらって、それを忠実に再現しただけなんですけど」
「え、○○先生が!?」
「はい、○○先生が」
「そう、じゃあ、それはいいけど、次、要約をしていたでしょ? それは……」
ってな感じでした。
キャリコンの中でもいろいろと勢力図みたいなものがあったのかな。
質問の意図は有資格者からのアドバイスをもらったから
質問の意図として、有資格者の他の先生からアドバイスをもらったからっていうので、すんなり通るとも思っていませんでしたし、いまさらですが、それで通ったらダメでしょ。
なんか、そんな感じです。
逆に、こちらから「なぜ、意図を聴く質問をしたのです? その意図は?」って聞けばよかったでしょうけど、他の受験生の人もいたし、そのときは大人しく引き下がりました。
あ、一応補足しておきますが、そんな人ばかりじゃないです。
基本的には、とてもよいアドバイスをいただける先生もちゃんといましたよ、念のため。
実際、ボクの場合は、最終的に、お二人の方からご支援をいただきました。
通っていたキャリアコンサルタント養成学校で一人と、そうでない場で一人。
キャリアコンサルタントになって分かったのは、そのお二人のおかげで、実務でも十分に通用するレベルまで引き上げてもらうことができたように思います。
でも、それまで出会った方は50人ぐらいはいたので、その中での二人っていうのは、かなり奇跡的な出会いだったかもしれませんね。
アドバイスをしてくれる人を選ぶ
そのことがきっかけで、ボクは、アドバイスをしてくれる人を選ぶようにしました。
よく、
「いろんな人のいろんなアドバイスを受けることは、キャリコンを合格してからもあるから、自分の中で聞き流すことも必要」
という有資格者の方も当時いました。
でも、これって、間違いだといまは感じています。
その理由ですが、ボクはキャリコンサルタントになりました。
しかし、そもそも、
「いろんな人のいろんなアドバイスを受ける」
という機会は全くありません。
キャリコンになって経験が浅いからかもしれません。
しかし、それでも、「いろんな人」という不特定な人からの情報は、そもそも自分にとってはアドバイスではないですもん。
とにかく何かをアドバイスしただけなのかも
結局ですが、有資格者になったばかりの頃って、
とにかく何かをアドバイスをしたい病
に陥ることが多くあると思います。
ボクは、キャリアコンサルタント養成学校のサポーターをしているので、そのあたりは十分気をつけていますが、サポーターしたなかったら、たぶん、同じようなことになっていたかもしれません。
その中で、
人にアドバイスをするっていうのは、自分が気持ちよくなっていたら絶対にダメ
っていうのを学びました。
何ごとも、自分に酔うことがない謙虚な姿勢でいなきゃって、最近、思います。
直前はフィードバックをもらわない
実技面接の直前(1週間前から前日)には、あえてフィードバックをもらわないようにする。
これがボクが最後にグーンっと伸びた秘訣です。
受験生同志のロープレ会でも、自分がキャリコン役の場合、開始前にあえて、
「試験が違いので、良いところのみのフィードバックでお願いします」
って言ってましたぐらいです。
口頭試問まで練習させてもらうことがほとんどでしょうから、その質問の中での
「できなかったこと」
を自分で話す場面があると思います。
その自分の世界での振り返りで十分でした。