調子に乗って現役キャリアコンサルタントがキャリアコンサルタント試験を解くと何点なのか……といったところからスタートしたこの企画。
と、そんなボクは2021年10月31日に国家資格キャリアコンサルタント試験を受けました。
その翌日の11月1日に学科の解答速報が出て、すぐさま解説を公開したのですが、かなりの方にアクセスいただいたようで、正直、驚きました。
受験生が解説しちゃうなんて、前代未聞。
……というか、普通はしないですよね。
試験の「解説」については、いろいろなところで順次公開されていくパターンが多いのですが、
解答速報の即日に一気に公開、さらに受験生(ごとき)がそれをやってしまった
珍しさがあったのかなと。
それでは、今回の第19回の学科試験、全50問の解説を公開したまとめと補足です。
難易度について(18回に比べて難しくなった)
そもそも第17回が激ムズになってしまい、そうそうクレームが出たようです。
養成学校に高いお金を出して卒業したのに、そこで全く学んだことがないものも割と多く出題されていたようですから。
で、その次の第18回ですが、激カンタンになっちゃった回です。
……いや、むしろ、以前の第16回ぐらいに戻ったのですが、受験生にしてみれば、相対的に第17回と第18回を比較しちゃうので、易しくなったと思ったんだと思います。
ボクもそうでした。
気持ちを聴くなら、気持ちで答える「実況中継スタイル」へ
キャリアコンサルタントは、クライエントの気持ちを聴くようにやたら学びましたが、それだったら、自分の気持ちこそ把握するのが、学びの近道なんじゃないかなと思って、実況中継スタイルでまとめました。
受験生当時、そういうことをすると、そのあとに予定していた面接試験の勉強になるんじゃないかなと思いまして。
「その問題をどんな気持ちで受けていたか?」
というのを伝えたいなと思って、今回も、そちらを中心にまとめています。
それがこちらになります。
実際に自分が受験したときは、書きたいこと伝えたいことがたくさんあったのですが、合格してから同じことをするのは、けっこう大変でした。
それは……。
「読者は受験生になるだろうから、受験生に届くような伝え方をしないと」そんなふうに考えており、公開後に何回か修正したりもしていました。
気になる次回の予想
で、みなさんが気になるのは
次の20回の学科試験の難易度はどうなるか?
ですが、まだ合格発表も合格率も発表されていないので、いまの時期に予想するのは難しいんですけど、ボクは、少し難易度が上がると感じています。
だって、受験してから4カ月間、勉強してなかったボクでも7割取れちゃったんですから。
「第17回の壁」(とボクは読んでいるのですが)は、おそらく5年ぐらいはないと思いますが。
また、第18回に続いては、チャレンジ問題として、新傾向の問題が第19回もありました
従来の出題とは異なる「思考力を試す」問題。
具体的には第18回では問35のブリーフセラピーの選択肢の工夫とか、第19回では問45とか。
そういうチャレンジした問題の正答率の方を分析して、第20回以降も、続くんじゃないかな。
ロープレや論述をすると、知識をそのまま利用するのではなく「活用しないと通用できない」ってことが多くあって、学科でもこのあたりを意識しているように感じます。
第19回の受験生へ
自己採点でボーダーを超えたのであれば、ご自身で解かれた問題冊子を片手に、ぜひ、ボクが感じた問1~50の解説を読んでください。
そこから、「クライエントの気持ち」を聴くシャドーイングのようなことをして、次の面接試験に臨みましょう。
第20回以降の受験生へ
第19回の問題をしっかり100分の時間内に一度解いて、その後、「みん合」のサイトでこれから公開される解説をみて答え合わせ。
それから、こちらの問1から50の解説を見てもらうと、試験の雰囲気を感じ、臨場感が湧くと思います。
ボクがサポーターを担当しているキャリアコンサルタント養成講座では、そういった雰囲気などをできるだけ伝えていますが、実際に今回解いてみて、気づいたことが多くあったので、それも含めて、次世代の後輩に伝えていきたいなと改めて感じました。