キャリアコンサルタント試験が出題形式が第15回から変わったそうです。
ボクは第18回受験予定なので、新しい出題形式に慣れることが過去問から出来るとは思いますが、
いったい、何がどう変わったのかが知りたい!
っていうのが本音です。
まだまだ勉強をはじめたばかりですが、だからこそ、新しい出題形式に沿った勉強をしていきたいなとも思います。
インターネットではあまり良い情報がなかったのですが、以前、読んだことのある本のシリーズで良い本がありましたので、ご紹介します。
ちなみに、こちらの本もお勧めです。(試験に受かるというよりも、キャリコンになったあとのことが知りたい方にはとてもおすすめできる一冊です。)
この本のシリーズで、今回はこちらの本で学びました。
出題形式に変更があったので、実技試験の方ということなので、それに特化した本となります。(これとは別に、学科試験に特化した本も出ていました。)
目次と概要
2020年12月25日に第1版が、秀和システムより発行された本です。
ざっとですが、この本の構成です。
目次情報は、秀和システムのホームページからなんですが、それにしても、秀和システムはホームページでとても丁寧な情報開示していますね。
目次一つにしても、ここまで丁寧に記載されているのにもとても好感が持てます。
目次
キャリアコンサルタント試験のしくみと実技合格への手引き
実技試験の合格に向けて
第15回論述試験の出題形式と設問の変更について
第1章 面接試験
1-1 ロールプレイ時の基本的態度や心構え
A 面接にあたっての基本的態度(身体姿勢等)
練習問題1
練習問題2
B 面接の際のありよう・心構え
練習問題3
チェック項目
1-2 面接冒頭時における応対
A 面接の出だしにおける応対(繰り返しと共感)
練習問題1
B 気持ち・感情を聞く/事実・出来事(事柄)を聞く
練習問題2
練習問題3
C キャリアコンサルタントの発言を短くする
練習問題4
チェック項目
1-3 面接中盤における応対
A 解決提案型にならずにクライエントと一緒に考える
練習問題1
練習問題2
B アイビイの「基本的かかわり技法」で基礎を押さえる
練習問題3
チェック項目
1-4 問題の把握と話の掘り下げ
A クライエントの話を掘り下げる
練習問題1
練習問題2
B クライエントの主訴と、キャリアコンサルタントの見立て
練習問題3
C 「見立て」を原動力として面接を進める
練習問題4
チェック項目
1-5 面談のクロージングに向けて
A 目標の設定とシステマティック・アプローチ
練習問題1
B 「提案」などの積極技法の扱い
C 面談内容を「要約」して次につなげる
練習問題2
D 「方策の実行」と面談の終了
練習問題3
練習問題4
チェック項目
1-6 「口頭試問」対策
A 「口頭試問」の内容と面接試験の評価項目
B 「よくできた点」「改善したい点」は何か
練習問題1
C クライエントの「主訴」は何か
練習問題2
D クライエントに対する「見立て」は何か
練習問題3
E 今後の展開について
練習問題4
F 資格の活用イメージ
練習問題5
チェック項目
1-7 ロールプレイ実例による試験対策
A 掘り下げ不足な面談にならないために(ケース1)
練習問題1
練習問題2
練習問題3
練習問題4
練習問題5
練習問題6
B 堂々巡り的な面談にならないために(ケース2)
練習問題1
練習問題2
練習問題3
練習問題4
第2章 論述試験
2-1 論述(CC協議会対策)
A キャリアコンサルティングのプロセスに沿って考える
B 設問の全体フレームを理解する
C 各設問に対する解答のポイントとコツを修得する
D 練習問題で自分のスタイルをつかむ
練習問題1
練習問題2
2-2 論述(JCDA対策)
A キャリアコンサルティングのプロセスに沿って考える
B 設問の全体フレームを理解する
C 各設問に対する解答のポイントとコツを修得する
D 練習問題で自分のスタイルをつかむ
練習問題1
練習問題2
資料
① 国家資格キャリアコンサルタント 論述試験
過去問・出題「逐語録」のケース一覧
② キャリアコンサルタント倫理綱領
【重要トピック】
・2つの団体のどちらで受験したらいいの?
・試験の平均得点(直近3回分、「実技(論述、面接)」と「学科」)
・試験に受かるには、養成講習の修了者が圧倒的に有利!
【コラム】
・「型にはめる」受験対策には要注意
・面接試験の実際(時間の流れにそって)
・ミラーリング(相手の姿勢や態度を真似る技法)
・面接試験を受けるにあたっての服装–
・マイクロ技法(マイクロカウンセリング)と、基礎となる「かかわり行動」
・「声の調子(トーン)」について
・「この項目は必ず聞きなさい」(事前の質問の用意)には要注意!
・面談を先に進める効果的な質問例
・型にはまったクライエント不在の面談をしたら「不合格」に
・面接試験で、提案や提示をしたらダメなのか(「積極技法」について)
・「掘り下げた」質問ができるようになるためには普段から練習を
・キャリアコンサルティング(面談)についてのプチ問題①
・ロジャーズの言う「自己一致」とは何か
・もしもクライエントがすごく嫌な人だったら……
・キャリアコンサルティング(面談)についてのプチ問題②
・よくある質問①
・よくある質問②
・よくある質問③
・よくある質問④
もう、これだけ見ても、受験生にしてみたら、欲しい情報がたくさん詰まっている印象を持たれるのではないでしょうか。
著者は柴田郁夫さんと田代幸久さん
著者の柴田郁夫さんは、以前紹介した本の著者でもあり、一般社団法人「地域連携プラットフォーム」のキャリアコンサルタント養成学校の説明会でお会いしたことがあります。
そのあたりは、下の関連記事をご参照してください。
共著の田代幸久さんは、本の著者紹介の欄に「地域連携プラットフォーム」の上級フェローと書いてありました。養成講座の講師をされている方で、こちらに写真入りでご紹介がありました。
お二人とも、国家検定1級及び2級のキャリアコンサルティング技能士ということです。
強烈に印象的だった一文をあげると……
この本で1つだけ感銘を受けた文章をあげるとしたら、こちらです。
クライエントは必要であると思えば自ら事実を含めて語ってくれます。
P53
この前後の文章がとても好きなのですが、
相談とコンサルティングの違い
をはじめて気が付いた文章でした。このページでは「新しい話題」の取り扱いについても書かれています。
仕事をしていると、会話の間がもたなかったりするとついつい新しい話題になることが多いです。
まぁ、それは商談だったり社内での相談ごとだったりするので、そういうことがあっても良いと思いますが、コンサルタントはそうあるべきじゃないということを教えてもらったような気がします。
それにしても、全267ページ。
かなりのボリューム満点ですが、ボクは、じっくりとノートにまとめながらで勉強する形で、読み終えるのに1週間かかりました。
なので、これから読む方には、ゴールデンウィーク中におすすめの一冊だと思います。
では、ここでクエスチョンです
面接試験で提案や指示をしたらダメなのか?
この答え、P84に掲載されています。
養成講座でロールプレイをして、ボクが一番最初に戸惑ったのはこれでした。
アイビイのマイクロ技法の階層表(これもこの本のP29で説明が分かりやすくまとめてあります!)も知識としてあったので、積極技法をどの程度……というか、使って良いのかダメなのかが初学者には分かりにくいんです。
この本では、それ以外にも、キャリアコンサルタントの原点が書かれていました。
そういう技法を使いこなすというのは、邪道というか、それを目的にしてはダメなんだなと気づくことが出来ました。
他にも、この本で非常に役に立ったのが「コラム」です。
このコラムは、これまた受験生にとっては知りたいこと、疑問に感じること、不安に思うことのすべてが集約しているといっても良いと思います。
なんとなくフワッと気になっていたことがいくつも、コラムとして書かれており、ずいぶん救われました。
ネットで調べたら、このシリーズは、学科試験対策も出ているようです。
そこでのコラムもまた気になります。
ゴールデンウィーク中に学科の勉強も少ししたいと思っていたので、入手して、勉強しちゃおうかなぁ。