ボク自身がキャリアコンサルティングを受けて感じたのですが、キャリアコンサルタントにも世代があるのかなと思うです。
クライアントは担当キャリアコンサルタントに不安を感じる
実際、ボクがキャリアコンサルティングを受けた際、担当をこちらから指名することはできず、実際にお会いするまで不安がありました。
結果としては、とても優秀なコンサルタントの方にご対応いただき、大満足だったのですが、クライアントの立場だと、
「どういった人が担当のキャリアコンサルタントなのか?」
については、とても気にすると思います。
ボクの場合は自分がキャリアコンサルタントになりたいと思って、いろいろ調べていた為、具体的なクライアントとしての担当コンサルタントの人選においての希望はこんな感じでした。
- 国家試験になった2016年4月以降に合格した人に担当してほしい
- 自分と年が離れすぎていない、年上の方がいい
- コロナ禍の現状も会社に所属している方がいい
まぁ、ずいぶんと勝手な要望ですね。
ただ、そう考えたには理由があるので、一応、ご参考までにまとめておきます。
「1.国家試験になった2016年4月以降に合格した人に担当してほしい」理由
当初、国家試験になってから合格したコンサルタントの方の方が、レベルが高いんだと思っていました。ただ、これは、大変な誤解でした。
2016年3月前に合格した方でも、キャリコンの上位資格の「キャリアコンサルティング技能検定士2級」「キャリアコンサルティング技能検定士1級」を所有している方もいますし、実際に、面談をしてみると、最も重要なのは、キャリアコンサルタントの
・人柄
・相性
だったのかなとも思いますし。
ただ、キャリアコンサルタントの需要側(クライアント側)は、ボクが当時考えていたような観点で考えてしまうのも多いのかなとも感じています。
「2.自分と年が離れすぎていない、年上の方がいい」理由
これは、先輩として相談に乗ってほしいからです。
職場でもそうですが、相談相手は、「役職等の立場」よりも「年長者」にするのが抵抗が少ないと思います。
ボクの場合、キャリアコンサルティングで面談を担当してもらったのはいずれも年上の方(ちょっと年上のお兄さんとお姉さん)でした。
あ、もしかしたら、事務局の方がそのあたりをコントロールしてマッチングしてくれたのかも。
「ただし、ものすごく年の差が離れた年配の方じゃない」っていうのが重要です。
あまりに年の差が大きいと、「会話中に出てくる略語が分かっているのかな」とかいちいち相手の反応を見ながら話すことがストレスになりますので。
「3.コロナ禍の現状も会社に所属している方がいい」理由
これはボク自身が在職中ということもあるので、相手もどこかに属してくれていた方が、例えば、パワハラを受けている職場での「あるあるネタ」を気軽に話すことができます。
特にコロナ禍で、会社と従業員との亀裂というか信頼関係の不均衡に対する悩みを話す際、「もしかしたらそれって自分だけが感じているのかな」というのがどうしても付きまとわってしまい、さらに、相手は初対面ということもあり、様子を見ながら話すようになってしまうんです。
キャリアコンサルタントの世代区分について
いまのクライアントの方はいろいろ事前に調べてきます。
おそらくその方々はキャリアコンサルタントについては次の3つの区分で見てくると思います。
そこで、自分がクライアントとして面談を受けた際(受ける際)に感じたことが中心で申し訳ないのですが、ざっと整理します。
まず、キャリアコンサルタントの定義ですが、本来は厚生労働省から引用すべきかもしれませんが、分かりやすくまとまっていたWikipediaから引用します。
キャリアコンサルタント(国家資格)とは、学生・求職者・在職者等を対象に職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門職である。2016年4月に職業能力開発促進法にキャリアコンサルタントが規定され、国家資格となる
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%88
この2016年4月を一つの区切りとすると、キャリアコンサルタントは3つに分けることができると思います。
キャリアコンサルト第1世代(~2016年3月合格者)
2016年4月より前、つまり、2016年3月以前に「キャリア・コンサルタント能力評価試験」合格もしくは、これと同等以上の能力があると認められる方は、手続きをすれば、「キャリアコンサルタント」と名乗ることができるということです。
平成28年(2016年)3月までに、キャリアコンサルタント試験と同等以上のものであって厚生労働大臣が指定する試験(従前のキャリア・コンサルタント能力評価試験)に合格した方及びこれと同等以上の能力を有すると認められる方は、令和3年3月末までに登録を行っていただくことで、キャリアコンサルタントを名乗ることができます
https://careerconsultant.mhlw.go.jp/n/entry_keikasochi.html
ですので、この世代を「キャリアコンサルト第1世代」とボクは呼ぶようにしています。
その世代がキャリアコンサルタントの第一人者となります。
まだ試験すら受けていないボクが言うのもなんですが、偉大な先輩方の世代なんです。
キャリアコンサルタント第2世代(2016年4月~2020年合格者)
そして、2016年4月以降の国家試験で合格した世代を「第2世代」と呼ぶようにしています。
どうして、この世代を2020年で区切るか?
なんとなく気が付いている方もいらっしゃるかと思いますが、そうコロナ禍です。
厳密には2020年は既にコロナ禍であり、どこで線引きするか難しいのですが、ワクチンが出始めた2021年より前で区切りました。
この世代の先輩方は、一気に世情が変化しており、キャリア感についても、例えば終身雇用制度の崩壊や、コロナ禍による経済不安など、激動の時代を乗り切っている先輩たちです。
キャリアコンサルタント第3世代(2021年~合格者)
ボク自身が在職中なので、強く感じているのですが、2021年以降、従業員のキャリア感については、著しく不安定です。
ロールモデルがなくなり、辛うじて渋沢栄一のような過去に激動の時代を生きた歴史上の人物の方を参考にしていますが、全世界一気に激動の時代になるのは、かつてなかったような気もします。(第一次や第二次世界大戦とは別として。)
そういう環境を前提として学んでいるのが、第3世代となります。
考えると、第1世代や第2世に比べると、学ぶべき量は相当ありますし、さらに、ただの暗記では済まない答えのないテーマのも多く扱う必要があると感じています。
そこが逆におもしろいと感じていますが、ボクが変わっているのかもしれませんね。
顔が見えない=不安で詮索されてしまう
改めて振り返ると、結局は、ボク自身もそうですが、クライアントは、相手の顔が見えないと不安に感じてしまうのだと思います。
そして、ボクが面談で不安に感じたのも、まさにそこが原因でした。
というのは、不安の背景ですが、ボクがコンサルティングを予約した際の事務局の対応の悪さでした。
子どもの頃、先生に、
「遠足は家に帰るまでが遠足です」
と言われたことがありますが、それに習うなら、
「キャリアコンサルティングは予約を取るところからキャリアコンサルティングです」
なのかなもしれませんね。
キャリアコンサルタントがいくら頑張っても、スタッフ含めて周りも一心同体じゃないと、相手を不安にしてしまうんだなと痛感した出来事でした。