キャリコンの実技(面接)のロープレを受験生同志での練習する修行の旅。
……の途中下車の旅ではないですが、今回は養成学校の先生に頼んで、先生のお知り合いの方の先生にロープレを頼むことができました。
受験生同志のロープレでもそうですが、最近は連続で男性のクライエントの方との修行を積んでいたので、このあたりで、女性のクライエント役にも慣れておいた方がいいだろうってことで。
ロープレの途中であるある探検隊
いままでの12回の修行がぶっ飛ぶぐらいの出来の悪さでした。
「あるある探検会の西川くん」のように途中で意識がぶっ飛ぶぐらい。
ロープレの中で失神するぐらい、初めて逃げ出したいぐらいの15分でした。
ここにきての自信喪失は正直言ってキツイです。
「もうキャリコン目指すのやめるか」の瀬戸際
結局のところ、うまくいかなかったロープレ15分よりも、そのあとの振り返りと先生からのフィードバック&アドバイスの方が長かったので、救われました。
ただ、ボクにとって、ここを乗り切るか、逃げるかという瀬戸際の瞬間だったとも思います。
だって、まぁひどい出来で、泣きそうな状態のロープレを終わった直後でしたから。
ただ、逃げなかったのは、キャリコンが好きっていうのが心の中に大きくあって、踏みとどまったのかなと思います。
それにしても、
「同じ15分間のロープレで、どうしてうまくいったりいかなかったりすんだろう」
という疑問が尽きません。
理想にこだわり過ぎた
一番の原因は「理想」にこだわり過ぎた点です。
「キャリコンだからこうあるべき」
というのが頭のどこかにあって。
「CC協議会を受験するから、面接だとシステマチックアプローチをアピールすべき」とか。
「クライエントに尊敬してもらえるようなキャリコンであるべき」とか。
「苦手な気持ちを聴くことを心がけるべき」とか。
そんなことを今回、先生と一緒に考えることができました。
こういったことが、クライエントの希望にうまく合う場合は、それなりに手ごたえがあっていただけなのかなと思いました。
うまくできないときの逃げの口上
先生からのフィードバックで、
「苦手とするクライエントだった場合、キャリコンとしてどうするか?」
という話になりました。その時のボクの答えは即答で、
「申し訳ないことにクライエントにとって非常に無駄な15分だったと思いますので、自分では引き受けるべきではなかったとも思います」
でした。
いまにしても思うと、かなりの自信喪失した返答です。
「そう思うんですね。ではどうすればいいと思います?」
という先生の問いかけに対して、ボクは、しばらく考えて、
「リファーしないといけないのかも」
と言っていました。
たぶん、先生の問いは、そういうことを聞いているんじゃなかったのかもしれませんね。
完全に逃げてしまったように感じます。
でも、15分やった直後は、やはりそういう気持ちだったのも事実です。
「結果、リファーするにしても、今回の面談では、どうしないといけないと思います?」
この先生からの質問が、ボクにとってもターニングポイントでした。
戻ってくることができた一言
「結果、リファーするにしても、今回の面談では、どうしないといけないか」
これを冷静に考えると、答えは明白でした。
「クライエントの話をできるだけ聞いて、リファー先に引き継ぐ。そして、クライエントに、このキャリコンの人が言うならそうしてみようかなとせめて思ってもらいたい」
というのがボクの答えでした。
今回の初回の面談はインテークの位置づけで、このあとどのように進展するにしても、信頼関係はしっかりと構築する必要があり、だから、
ロープレの15分は「信頼関係がまず重要で最も大切」
と習ったんだなと理解することができました。
既に、このあたりの議論からは、試験対策というよりも、
キャリコンとしての心構え
のようなことを諭され学んだような気がします。
また、口頭試問でもロープレでも分からないことは分からないとして、確認するしか知る手立てはないということも、いまさらながら気づくことができました。
おそらく、いままでのロープレでは、他人の型に合わせようとしていたのかもしれません。
キャリアコンサルタント養成学校の先生やロープレで出会った同級生、Youtubeの動画とか。
そういういろんな要素を取り入れて、コピーして、複合的にロープレで実践してきただけ。
野球で言うと、右投げのオーバースローのボールは打てるけど、左投やアンダースローのボールが来たら、まったく太刀打ちできないような感じ。(野球しらないとまったく分からないかも。)
あるいは、野球はできて自信があるが、ソフトボールだとカラッキシの通用しない。
もしくは、陸上選手で、短距離走が得意だったが、そのまま長距離走に必勝パターンを持ち込んでうまくいかないと思う感じ。
……といった状態だったのかなと思いました。
先生には最後に伝えましたが、今回のロープレがなかったら、ボクはいつかは行き詰っていたように思います。
それが、キャリコンになってお金をもらって相談を受けた状態ではなく、今の時期に気づいたことはとてもよかったことだったと思います。
正直、すごいショックを受けましたが、その分、すごい気づきも得ることができました。
もしかしたら、「守破離」の「破」の段階に進んだのかな。