キャリアコンサルタント養成講座で通学を開始しました。
まだ、1回目が終わったところですが、「コンサルティングって相当難しい!」というのが正直な感想です。
いずれは慣れるような気もしますが、それにしても、元来の人見知りの性格もあって、コミュニケーション方法をもうちょっと勉強する必要があると思って、こちらの本から学ぶことにしました。
で、最初にこの本の注意事項というか、ボクの早とちりというのもあるのですが、みなさんにお伝えしないといけないことがあります。それは、
この本は「全編マンガ」ではない
ということです。ちょうど、全編マンガの「ライフシフト」を読み終わったこともあり、同じ感覚で軽くマンガで学習と思っていたら、全部マンガではなかったんです。
なので、今回の本をめくって、文字がいつまでも続いていたショックでずっとツンドクにしていたのですが、実際に読んでみると、かなり良い本でした。
目次と概要
2018年10月20日に第1版が、日本実業出版社より発行された本です。
ざっとですが、この本の構成です。
目次
序章 これだけは知っておきたいNLPの基礎知識
第1章 人間関係はNLPで円滑になる
第2章 NLPで会話スキルをアップする
第3章 心と身体をリフレッシュするNLP
第4章 NLPで目標を着実に達成する
第5章 時間を有効に活用するNLPタイムマネジメント
第6章 NLPで「学び」がこんなにうまくいく!
第7章 NLPで“もっと豊かな自分”になろう
なお、それぞれの章に4ページぐらいの細かい話があります。その各話のまとめにマンガがあるという感じです。
著者は藤川ともこさん
著者の藤川ともこさんは、キャリアコンサルタントでもあり、一方で、マインドマップインストラクターでもあるようです。
藤川さんのホームページでは「NLPのエッセンスを入れながらマインドマップをより深く理解してもらう」と書かれていました。
また、大阪の方のようで、それで本の構成として、各話の最後にマンガでオチがあるのかも。
強烈に印象的だった一文をあげると……
この本で1つだけ感銘を受けた文章をあげるとしたら、こちらです。
私自身がNLPに出会ったのは、相談者に対応する優れたコミュニケーション方法と、深刻な相談にならないように予防できるカウンセリングスキル、を探していたときでした。
P3
まさにいまの自分がそういう状態でした。
もっと相談者とコミュニケーションを取りたいと思う一方で、相談の内容が「深刻になりすぎないように」なにか良い方法ってないのかなと思っていたんです。
キャリアコンサルティングでは、クライエントの中に答えがあるということで、寄り添うように心がけているのですが、時として、「クライエントの悩みが深刻すぎる」場合もあると思うんです。
というかですが、ボク自身がサラリーマン人生崩壊している状況でして、ハローワークとかでキャリアコンサルティングを受けた実体験から言えることですが、相談の際に、「悩みが深刻だ」ということに気づかされることが何回かありました。
そこに気づくことは確かに大切なことかもしれませんが、その泥沼状態に入ると、やっぱり、しんどいんですね。
この本では、次のように書かれています。
相談の多くは、過去の苦い経験の記憶のために次の一歩を踏み出せないというものが多く……(P3)
そう、まさにそういうことです。
これが自分自身でクライエントの立場で味わったことでもあったので、この部分をなんとかしたいと思って、この本から、NLPを学ぶきっかけになったのでした。
では、ここでクエスチョンです
たくさん話せばラポールを形成できるのでしょうか?
この答え、P68に掲載されています。
本の中では、上の質問に対しては「ノー」という結論なんですが、その理由がとても分かりやすかったです。
「だから、NLPが大切なんだ」っていう流れがこのあと続き、具体的な知識やノウハウが非常に多く本にはまとめられていました。
そして、ここで大活躍したのが、「マンガ」。
最初に、各話の最後にあるマンガをざっと見ると、スッと頭の中に入り込みます。
そのあと、文章による解説を読むという流れがボクにはしっくりきました。
また、この本では、徐々に知識の深堀があります。最初の方は、知識の概要が記載されており、中盤でもう一度同じ知識についての記載がありますが、そこで、きちんとページ数も書かれていますので、振り返ることができます。
また、本の最後には索引もありますので、読後は、辞書的にも利用できるような作りになっていました。
NLPの基本と思いきや、かなり深い知識が掲載されている本でしたので、まずはこの一冊でも良いのですが、ボクは、この一冊だけで十分だと感じました。さらに詳しく知りたい場合は、いまだとネットで最新の情報が探せますからね。