副業を開始して1か月が経過しました。
振り返れば、この1か月。
副業を始める前に思っていたよりも、ものすごく大変な1か月でした。
ちなみに、活動していきなり路頭に迷った感のあるまとめ記事はこちらです。
副業活動の制約条件
副業活動において、本業の会社と相談した結果、次のルールを設定しました。
会社からというよりも、自分から申し出たような感じですが。
①「キャリアコンサルタントとして」(キャリアコンサルタント業)の活動に限る
②活動時間は業務時間外
③健康を害さないように気を付ける
いずれも常識というか、特に問題なさそうでしょう?
しかし、問題はすぐに発生したのでした。
キャリコンとしてのニーズがそもそもない
これには参りました。
無名のキャリコンですから、当たり前と言ったら当たり前ですが、でも、それを認めたくない自分がいたりしました。
「キャリアコンサルタントは世の中で必要とされている」
という先入観というか、キャリアコンサルタント養成学校で勉強していると、そういう使命感みたいなのがありまして。
養成学校を卒業して、さらにキャリアコンサルタント試験に合格して1年ぐらい経過するのに、ずっとそんな気持ちでいました。
が、現実は厳しいし、切ないです。
「キャリコンは世の中で必要とされていない」というリアルな現実
を思い知り、理想はぶっ飛びました。
あえて、ブログやTwitterとの相乗効果を狙わない
あまりに悲惨だったので、Twitterやブログで告知して泣きつこうか、そう思ったのですが、少なくとも1週間は、無名の状態でなんとか活動することにしました。
で、活動エリアは「ココナラ」一本です。
副業前、事前にネットで調べていたのですが、
500円ぐらいで出品
→定期的に発行されるココナラクーポンを使って申し込みが殺到
→500円での金額設定だと評価は★5つ
→高評価をたくさん集めて、金額を上げていく
っていうのがオーソドックス。
他の方の体験談を見る限りは楽勝っぽい。
で、いざ、それを実行しようと思ったら、現在、ココナラは最低料金の設定がされており、500円なんて低価格はできませんでした。
(理由を調べると、どうも、低料金なりのレベルの低いサービスを受けた購入者がココナラにクレームを入れたようだったり、最低賃金以下の労働条件が問題になったりと、いろんな説がありますね。)
まぁ、それでも、ココナラのユーザー数はすごいし、誰かの目に止まるだろうって思っていました。
ココナラの検索に表示されない
ビックリでした。
ココナラ利用したばかりだと、ココナラのサイト内検索で表示されないんです。
検索の「順番が最後の方」じゃなく「表示されない」
んですよ。
しかも、これ、かなり長期間でした。
Googleの検索だと出てきても、ココナラでは表示されなかったり、されたり。
ココナラは独自の検索システムを導入しているようでした。
それについての対応策(初心者の出品者向け対策)がいろいろネットにあったので、試してみました。
しかし、その効果はありません。
とにかく検索して、情報収集を繰り返しました。
・ココナラはオワコン
・ココナラの検索は気まぐれなので、あてにしない方がいい
といったネガティブな情報が出てくる中、
やがて、「ココナラで検索上位になる方法を教えます」というのがココナラで出品されていたりするカオスぶり。
ココナラの出品者がいきなりその方面で課金するお金がそもそもないし、レビューを見るとその信憑性も不確か。
なので、とりあえず、ココナラで「キャリアコンサルタント」として活躍している人の情報を徹底分析しました。
そこで分かったのは、一番の人気が「キャリアコンサルタントの面接試験の対策」だったので、それ一本にサービスを絞りました。
それをパクってマネしていくと、少しずつですが、検索に表示されるようになりました。
ただ、たまに検索で表示されるだけで、その表示順位は相変わらずかなり下位でした。
誘導はしてもいいが誘導してはダメとココナラの変なルール
ココナラのサービスには、ツイッターやブログ、Youtubeから誘導してはいいものの、逆にココナラサービスからtwitterやブログやYoutubeへ誘導するのはダメみたいです。
どんだけ都合の良いルールを設定しているんだよって思いましたが、なんかそうみたいです。
それがイヤなら使うなってことでしょうな。
ボクは、使いたいので忠実に守っていますが、まぁ、守っている人は少ないですけども。
初心者のビギナーズラックがやってくる
ココナラデビューしてから、ビギナーズラックがやってきました。
ネットでも情報があったのですが、ココナラ初参戦者は、サービス公開からしばらく経過すると、検索で急に優遇されるようです。
とはいえ、1週間ぐらいで、ボクも同じ恩恵を受けました。
ココナラ初参戦者のビギナーズラックは突然消え去る
で、結局、その恩恵は1週間ぐらいで収束しました。
そのあとは、さっぱりで、完璧に埋もれてしまっています。
ココナラのブログに毎日投稿してみたいり、画像を公開条件までセッセと作っては公開したのですが、どれもダメでした。
自分のブログやTwitterからの直接誘導はとりあえずしないで、アイコンをブログとツイッターで使っているものと同じものにしたのですが、その効果もなかったかなぁ。
悩み相談は人気があるがキャリアコンサルティングは人気なし
悩みを誰かに聞いてもらいたいっていう人はココナラに多くいます。
そういうサービスがかなりあり、意外とにぎわっていました。
ただ、そのカテゴリでレビューを考察すると悩みが深い人もいるみたいで、いろんな人がいるというリスクが高いようにも感じました。
そこから一歩踏み込んで、「キャリアの悩みを聞いてほしい」っていう人は少なかったです。
いなくはないですが、過疎っている感じでした。
ボクは、ココナラでそこから参戦してしまったので、出だし大失敗でした。
もうちょっと市場調査しないといけなかったのですが、このあたりがやはりサラリーマン癖が抜けていなかったんです。
会社員だと、会社のブランドがあり、また、全部を全部自分ですることはないので、「なんとなく」でまぁまぁうまくいくことが多いです。
それは企業間と企業内の信頼関係が既にあるからです。
そういう本業の所属している会社の(組織の)恩恵を知らず知らずのうちに受けていたんだなぁと勉強になりました。
結果的に、キャリアコンサルタントの人気のなさを痛感しつつも、それが現実なので、受け入れるしかないんですが、理想と現実のギャップを目の当たりにしてとっても悲しかったです。
CtoC(ココナラ)以外に広げる
数ヵ月はココナラだけで行こうと思っていました。
しかし、あまりに引き合いがないので、他にも広げないといけないなと考えたのですが、同じような自分のスキルを個人対個人(CtoC)領域で提供する場では勝負にならないと思い、考えを改めました。
ただ、制約条件として「キャリアコンサルタント」としての活動領域となるので、なかなか考えても考えて難しかったです。
最終的に行き着いた方向性は、
「キャリアコンサルタントとしての知名度を上げる」
です。
知名度が上がれば、ココナラで数多くいるキャリアコンサルタントの中で差別化ができ、優位になるんじゃないかなと。
ココナラの利用者視点で、例えば、
「キャリアコンサルタント試験の面接対策をしてほしい」
と思った場合、評価の良い人を選ぶでしょう。
その点では、既にサービスを先行している人には正直、勝てないです。
また、技能士の2級や1級の人にも勝てないです。
じゃあ、他の点で、「競合しない領域で優位性を高めるにはどうすればいいのか?」という点で、動くことにしました。
その①執筆をする
運が良かったんでしょうけど、執筆のお話をいただきました。
キャリアコンサルタントとして、執筆している人を調べたのですが、
・大学の先生が「研究領域」を出版
・技能士1級の方が「試験対策」を出版
がほとんどです。
いずれも「自分の専門領域」での執筆をされています。
国キャリ(国家資格キャリアコンサルタント)ごときのボクがそこで勝負しても勝てないし、そもそも引き合いがないので、領域をずらして執筆させていただきました。
共著で端っこの端っこみたいな感じですけども。
ただ、やってみるとメチャメチャ大変でした。
ビジネス文章でもブログでもない「ちゃんとした文章」っていうのはすごかったです。
自信をもって仕上げても、指摘箇所が多く、けっこう、メンタル面をえぐられることもありました。
校了して、もう手元から離れたものの、発売はまだまだ先。
いままでは発売された本を買う側でしたが(これからもたぶんそうですけど)、発売されるまでこんなに時間と労力と人手が必要なんだと驚きました。
その②取材協力をする
キャリアコンサルタントの資格をどのように取得して活かしているかっていうのは、このブログでは少し弱めで発信しています。
と言うのは、ブログの読者の多くは、キャリアコンサルタントの受験生でして、合格後の先のツライ経験を生々しく発信してやる気がなくなってしまっても申し訳ないなと思っているからです。
あとは、この記事を見ても分かるように結構、主観的な内容が多く、キャリコン合格後に成功しているかどうかっていうのは客観的な情報の方が受け止めやすいかなと思っていました。
そこで、取材協力をする形で、媒体通じて情報提供できればと思い、実現する運びとなりました。
こちらも、発売はちょっと先なので、また改めてご報告できればと思っています。
キャリアコンサルタントに合格しても未来はある!
キャリアコンサルタントに合格すると、まず、思ったのとは違うことと遭遇します。
「こんなの、思っていたのと違うじゃん!」
「なんでこんなに引き合いがないのよ!」
「時間とお金を費やしたのに、活躍できる場がない!」
そんなことがボクにもありました。
悔しいですし、悲しいですし、正直、イラっとしたこともありました。
それでも、そういった現実を受け入れることから始まるんだと思います。
キャリアロスに遭遇したボクが、どん底から這い上がって、キャリアコンサルタント試験に合格して、キャリアコンサルタントとして活動できている(と、これを読んでいるあなたが感じたのならですが)ことは、ボクの次に続くキャリアコンサルタントの仲間にやる気と勇気と刺激を与え、みなさんに夢を持ってもらうことができればと思いここまで記事をまとめました。
このあとお伝えしますが、収入面ではまだまだです。
それでも、やりがいは本業同様、副業のキャリアコンサルタント業としても持つことができています。(いまのところは……)
副業報告
それでは、お待たせしました!
3月の副業報告です。
【活動報告】
①ココナラ[現在も活動中]
②執筆[原稿完成]
③取材協力[取材済み]
【売上状況】
①ココナラ:5000円
②執筆:原稿料は発売後に入金(未確定)
③雑誌の取材協力:原稿料は発売後に確定(未確定)
でした。
②と③は発売までは公言できないので、はっきりしなくてすみません。
1か月の副業で学んだこと3つ
最後に、今月の副業を通して学んだことは3つあります。
1つ目は、企業ブランドと信頼力についてです、
副業活動者として本業を客観的に振り返ると、これらはとても大きな財産だと感じました。
本業オンリーだと、入社したときには既にあって当たり前なものですのですが、それが全くない一からの立ち上げは本当に大変でした。
2つ目は、一人でなんでもしなければいけない責任とその自由さについてです。
企画、宣伝、広告、営業、販売、受注管理、アフターフォロー……こういったことを自分ひとりで考えて実行した1か月でした。
誰からも何も言われないプレッシャーもありましたし、自由過ぎで初めは戸惑ってしまいました。
しかし、全て自分に返ってくるあたり、その面白さも感じました。
一方で、組織では担当や部署が異なると、情報の内容と鮮度が劣化してしまうことの危険性も知ることになり、これは本業で活かせそうです。
この点で、個人事業を営んでいる方は、本当にすごいと痛感しました。
最後の3つ目は、副業と本業との相乗効果です。
本業のありがたさを痛感するとともに、副業をしてみて、本業活動で見直した方が良いことも浮き彫りとなりました。
そして、副業1か月でいきなり収入を得ることができたのは、本業で支えてくれた先輩や仲間、後輩、お客様などなどから学んだ社会性(ノウハウ)を生かせたからだと思います。
副業をしようと思っているあなたへ
締めくくりです。
たった1か月の副業ですが、ボクは最初から本業との相乗効果を狙っていました。
よくネット上で、会社には内緒だったり会社と対立した関係のまま副業をスタートする方がいます。
しかし、ボクはそれはお勧めしません。
いやね、ボクもサラリーマンなので、従業員として会社に対して思うところは多くありますよ。
それはたぶんみなさんと同じだと思います。
しかし、副業をして痛感したのは、「本業のありがたさ」、これに尽きます。
例えば、電話やメールでの応対で新人の時に先輩に注意されたこと、トラブル対応、締め切りの大切さとか。
そういった社会人の振る舞いは知らず知らずに身に着けてきたようです。
執筆の話があったのも、取材協力依頼があったのも、そういう本業での社会性があったからのようにも思います。
一方で、副業では活かせても本業では活かしにくかったのが「コロナ禍での変化に対する敏感な対応」でした。
個人での副業は、本業よりも、「より即決・即断・即実行」で行動しないと仕事を得ることが難しかったです。
詳しくは、別の機会に書ければと思っていますが、執筆と取材の2つの依頼は、杉村太蔵さんの実体験を参考に得ることができました。
杉村さんは「1か月」で会社員から議員になったのですが、ボクの副業「1か月目」もとにかく結果を出したかったので、結構同じような行動(即決・即断・即実行)をしてたりします。
あと、そうだ、コロナ化でついつい「悪いところ」ばかり目が行ってしまう傾向があることも認識でき、それを改めて「良いところ」に目を向ける習慣を得ることができました。
これはココナラの仕事を通じて、そういう視点に改めないといけないなぁと感じ取ることができました。
また、規模的に副業では活かすことができない改善点は、本業で活かすことができていますし、そうやって副業しながら相乗的に成長しているんだなぁと思いました。