「キャリアコンサルトになりたと思ったらはじめに読む本」って何かなにかないかな?
って思って検索したら、そのまんまの本がありました。
ぜひ、みなさんにもご紹介したい本なので、お伝えします。
目次と概要
2019年3月10日に第1版が、中央経済社より発行された本です。
目次
はじめに
CHAPTER1 いま大注目の国家資格!キャリアコンサルタント
CHAPTER2 キャリアコンサルタントの仕事を見てみよう!
CHAPTER3 キャリアコンサルタント8人のある1日
CHAPTER4 キャリアコンサルタントになるには?
CHAPTER5 ゼロからわかる!キャリアコンサルタント試験のしくみ
CHAPTER6 合格した後のためにできる準備
全6章構成で、ところどころにColumnがあります。
この本ですが、ただ単に資格取得だけを目的にしていません。
最後の章のCHAPTER6にありますが、
キャリアコンサルタントになるというのがゴールではない
ので、合格したあとを見据えての構成となっているんです。
なので、試験に関しても、比較的後半の章、CHAPTER5にあるのかなと思います。
ただ、簡易的に触れているわけでは決してなく、協会と協議会の2つに対しての傾向や合格率など、データ満載で考察しています。
合格率が非常に悪かったのが過去に2回あったのですが、それについても言及しており、どういう心構えでこれから勉強すれば良いかのアドバイスもありました。
また、はじめに書かれていますが、「キャリア」の定義を著者はこのように記載しています。
「キャリア」とは人生そのもののことだと私は感じます。
Pi
なんとなく、「キャリア」=「仕事」とイメージしていたボクは、この考えた、とても気に入りました。
著者は津田裕子(つだひろこ)さん
著者は、「つだゆうこ」さんだと思ったら、「つだひろこ」さんでした。
本の最後の「著者紹介」でふりがなが書いてありました。
現役のキャリアコンサルタントで、これまでに1万件を超える相談実績があるということです。すごいなぁ。
詳細は、次のホームページをご参照してください。
なお、Youtubeでもご活躍中で、いろいろ見たのですが、ボクはこれが参考になりました。
強烈に印象的だった一文をあげると……
キャリアコンサルタントの初歩的な知識や考え方をこの本で学ぶことができたのですが、1つだけ感銘を受けた文章をあげるとしたら、こちらです。
個人のキャリア形成やそれに対する具体的な指導を、本来は企業が担うべきものの、現実のところ、そのための人材や時間の不足により、人材育成を行う余裕が企業にはなく、採用時において「即戦力」を求める傾向が強まってきています。
P6
上の文章の「個人のキャリア形成やそれに対する具体的な指導を、本来は企業が担うべき」、これにはものすごく共感しました。
ボクは、キャリアコンサルタントを目指しており、もちろん、活躍していきたいという気持ちがある一方、「キャリアコンサルタントが活躍しないでも大丈夫な社会が一番良い状態なのかも」という違和感というか、そういう気持ちがどこかにありました。
ただ、現実的には、やはり著者がおっしゃっているように、そんな余裕は企業にないというのも同意できます。
ただ、その一方で、
本来は会社が従業に対して担うものを他人のキャリアコンサルタントに下駄ごと預けて良いのかな
とも思います。
企業はまるごとキャリアコンサルタントに預けるのではなく、一緒に取り組むことができれば、おそらく従業員も自己キャリアについて義務として考えるのではなく、むしろ権利として取り組むような気がしたそんな一文でした。
では、ここでクエスチョンです
あなたは今、キャリアコンサルタントになりました。
何をしていますか?
P115
キャリアコンサルタントの資格取得を通過点と捉えるか、ゴールとして捉えるかで、答えがまったく異なります。
この本のP114以降で、解答例を含めて詳細が記載されていますので、受験生はぜひ、一読してみてください。
さて、この本がおそらく類書と異なるのは、
キャリアコンサルトに合格した後のためにどういう準備をしておくか
が個別に章立てをしている点です。(具体的にはCHAPTER6になります。)
全て、著者の経験や反省から、先輩として後輩へ、
「こういうふうに考えたり準備しておくといいよ」
というアドバイス。どれもこれも、大変参考になりました。
大切なのは、
なることでもなったことでもなく、将来像を事前に考えてそこに向かうこと
のような気がしました。
津田さん、とても良い情報をありがとうございました!
キャリアコンサルトになったら、いつかお会いしたい先輩です。