コロナ禍が落ち着いて、在宅禁止など、サラリーマンの日常生活がどんどん元に戻ってきていません?
それだけじゃなく、納涼会とか、飲み会とか、接待とか、この数年がなんだったの?っていうぐらい急速に元に戻っていきます。
で、元に戻っていないものが1つだけあります。
それは、みなさん自身のことだったり、みなさんのまわりだったり。
気が付きました?
今回ご紹介するのは、「職場づくり」に関する本です。
もし、あなた自身や周りでやる気がなくなっている空気が淀んでいるのであれば、ぜひ、参考にしてください。
目次と概要
こちらの本はアスコムより2022年12月27日に初版が出版されました。
現在はオーディオブックにもなっています。
著者は、中村英泰さんです。
キャリアコンサルタントの先輩です。
さらに、監修は、タナケンさんこと田中研之輔さんです。
さて、目次ですが、ネット上に公開されていないので、ごめんなさい、今回はご紹介できませんでした。
出版元のアスコムのホームページにも、Amazonにも、Amazonの試し読みでも見つけることができませんでして。
この点は、はっきりいってアスコムの販売戦略での大失敗だと思います。
いろんな本をこのブログで紹介していますが、目次をみなさんに紹介できないのははじめてですもん。
読んでみるとかなりの良書ですが、たぶん、目次を掲載していないことで、買い控えをする人が多くいると思います。
ボク自身もそうでした。
発売は、2022年だったのに、ずーっと気が付かずについ最近まで読むことがなかったですから。
あと、もう一つ、厳しめのことをいうと著者プロフィールで中村さんが国家資格のキャリアコンサルタントであることがいまいち不明瞭でした。
キャリコン同業者だと、名称独占の資格なので、キャリコンの資格をもっていないとプロフィールにキャリアコンサルタントと書けないのですから、中村さんはキャリアコンサルタントなはずです。
そもそもそうじゃなければ、あのタナケンさんが監修する訳ないですし、たぶん。
ただ、残念ながら中村さんのホームページにも明確な記載がなく。
この2点があって、紹介するのをずっと迷っていて、お盆休みになって時間があって調べに調べて今回ようやくみなさんに紹介することができてました。
強烈に印象的だった一文をあげると……
この本で1つだけ感銘を受けた文章をあげるとしたら、こちらです。
よい職場風土では、前例踏襲主義に立った単線思考ではなく、創発主義に立った、さまざまな人たちが関係しあう複線思考を持つことが大切です。
P204
この一文が全てを表しているのですが、初めここだけ読んでもさっぱり言いたいことが分かりませんでした。
でも、大丈夫。このあと、「ムダ話」を例に話を分かりやすく書かれているのです。
この前後で「企業風土」についても書かれてあって、なんとなくですが、コロナ明けの最近、会社の雰囲気が不安定になっていて困っている人にはすっきりするかもしれません。(Gさん、Hさん、Iさんの例は、分かりやすかったです。)
副業をしているボクには、複線思考というのは、副業始める前に知っておきたかったです。
では、ここでクエスチョンです
ブラック企業はどういう会社でしょう?
そんな分かりきったことを聞くなよって思われちゃいますが、この答えはP198にあります。
おそらく、みなさんが描かれているのは「従来のブラック企業」でして、「シン・ブラック企業」じゃないと思います。
じゃあ、コロナ明けの「ブラック企業」とは何か?
それがこの本に書かれているのですが、この視点はキャリア支援をする人はもちろん、企業の総務・人事担当は必ず押さえておかないといけない論点だと思います。
逆に、ここを押さえていない状態で、採用に携わるのは危険、いや、はっきり言うと、採用に携わる行為はしてはいけないとも感じました。
このページからP199にかけて、「時間」という資源について書かれているのですが、コロナ禍での成長を遂げる志の高い人は、ぜひ読んでほしい部分でもあります。