いや、マジでスゲーよ。
ワークがあって、それを実際にして読み進めると、たぶん、最低でも1週間はかかると思います。
が、その効果はすごいのなんの。
コロナ禍で行き詰ってしまったキャリアを再構築するにも、おすすめの一冊です。
っていうか、類書、いまのところ、一冊もありませんでした。
目次と概要
こちらの本は日本経済新聞出版より2021年9月8日に初版が出版されました。
ただ。
ただ、この本の紹介ですが、ずいぶん前に出版社が統合してからちゃんとしたサイトがなく、うまく見つかりませんでした。
この本が出版されただいぶ前に統合が終わっているんですけどね。
一応、こちらに著者紹介と目次がなぜか画像であったので、興味があればクリックしてみてください。
出版社でここまで力を入れていないところは、はじめてでした。
ネットで調べても、動線がメチャメチャで、ドン・キホーテみたいな感じ。
それを狙っていたのだとしたら、失敗じゃないかな。
ちなみに、この本を見つけたのは、著者の所属している「株式会社ジェイフィール」さんのホームページからでした。
そこから、気になる著書を検索しても、出版社の紹介サイトにはひっかからないひっかからない。
最終的には、Amazonのレビューを見て、良そうそうな本をたまたま手に取った感じです。
たまたま。
そして、キャリア再構築をするには、これほど優れた本は、コロナ禍後にはなかったので、とっても重宝していますし、実際、ボクもワークをしながらじっくりやってみましたよ。
その結果、副業2年目から少し路線を変えようと思ったきっかけだったりするので、「隠れた良書」になっちゃっていますね。
少し前に、「ワークライフバランスが崩壊・死語」になっているということこちらで紹介しました。
そのあとは、「プロティアン・キャリア」が来るかなと思っていたのですが、それも終焉!?、そんな予感を感じた一冊でした。(本ではP36にプロティアン・キャリアの説明があり、それを超えだす流れなんです。P238の終盤では限界突破の具体的な方法が書かれたり、よくそういう道筋で文章を構成できるもんだと驚きの連続です。)
それぐらい、コロナ禍で時代の流れがありとあらゆるものを急加速してしまったのかもしれません。
強烈に印象的だった一文をあげると……
この本で1つだけ感銘を受けた文章をあげるとしたら、こちらです。
決断のポイントは、5年後、10年後を想像してどちらがワクワク働けているか
P91
ボク自身の人生の決断は「逃げ」です。
就職も、転職も、現状から「逃げる」ことが優先でした。
サラリーマン人生崩壊した決断も「逃げ」でした。
唯一、逃げじゃなかったのは、結婚の決意かな。
まぁ、それぐらいで、他の何十もの人生の決断は全部「逃げ」なんです。
この本を読んで、刺さったのが、
「ワクワク」
という決断基準があるということを知ったこと。
ほんと、それはびっくり以外のなにものでありませんでした。
この本を読んでから、「ワクワク」を基準して選択したのが、副業の方向性です。
いままでは営利組織で働いてしましたが、もっと「ワクワク」するとしたら他にどういうことがあるだろうか? できるだろうか?
そんなことを考えたきっかけがこの本のこのページでした。
結果として、「非営利組織」に一歩踏み出そうといましているところなんですが、5年後、10年後の経験を考えると、今回の選択は、「ワクワク」したんです。
副業を営利軸で、キャリコンの業務提携とかで広げることも考えたのですが、そうすることでの未来がちょっと見えちゃったんですね。
「たぶん、こうなるけど、ああなって、だから、きっとこういう着地点になるんだろうな」
って。
それとは違う、まったく経験したことのないところへ足を踏み入れるのは、やっぱり、年齢的にきついですし、緊張もします。
「別に、副業とシナジーのある本業をいままでどおり頑張ればいいじゃん」
という考えもありました。
「また、コロナ禍みたいなことがあったら、そんな冒険しなくてもいいんじゃないか」
とか。
そういうことをいっぱいいっぱい考えて、ノートに書いて、見比べたのですが、やっぱり、未知の道に踏み入れることが「ワクワク」する。
これは人それぞれですが、ボクの場合、この本のワークを通じて、ちょっと変わったなと思います。
実をいうと、「ワクワク」を選択基準にしていたときもありました。
かなり前で小学生ぐらいの頃ですが、多くの選択は、「ワクワク」するかどうかだったんです。
それから、中学校で思春期になり、高校大学受験、就職氷河期を経て、どんどん自分らしくなくなってきたんだなと痛感したのもこのワークでした。
なので、この本の著者、そしてボクも彼らと同じ世代なんですが、就職氷河期の世代こそ、このワークをだまされたと思って実践することで、(あなたの人生できっとあったはずの)「ワクワク」を呼び戻すことができる、そんな気がします。
では、ここでクエスチョンです
どの層の(どの世代の)社員を観察すると企業の人に対する考え方の本質がバレちゃうでしょうか?
答えはP120にあります。
採用を担当している人、そう、そこのあなた!
ここを就活生や中途応募者に見られてしまうと、全て終わってしまうんですよ。
新入社員は3年も持たずに辞めるっていうことの対策として、入社2~3年目に対して投資している会社が多いですが、正解はその世代じゃないんです。
ボクはこの本を読むまでは、そこに着眼することはなかったのですが、書かれていることを読むと、なかなかリアルで、むしろ怖かったです。
もう一度、言います。
「企業の人に対する考え方の本質」
がバレてしまいます。
少しヒントをいうと、多くの企業が力を入れていない層が答えです。
ただ、そこに力を入れる会社なんて、ほとんど存在しないとも思います。
だからこそ、いとも簡単に、これから仲間になるはずの彼ら彼女らに「本質」を見抜かれてしまうんですね。
このあたりですが、なかなかこの発想にたどり着くことは難しいというか、不可能だと思いました。
この摩訶不思議をどうにか納得したいと調べてみたのですが、著者の所属している「株式会社ジェイフィール」の親会社は「株式会社アミューズ」で、そこにヒントがありました。
「株式会社アミューズ」の所属タレントの中で、今回のクエスチョンの答えの「層(世代)」を考えてみると、なるほどなぁとさらなる感心があり、ようやく納得できましたから。
いやはや、それにしても、この本は、本当に面白かったです。
ただ、実際にワークをして進めると、かなりしんどいです。
もう、めっちゃしんどかった。
そこをグッとこらえて、やり切ると、新たな世界というか、扉の前に立つことができました。
コロナ禍でまだまだ煙の中の暗中模索されている方、多くいらっしゃると思います。
その道標になるべき、一冊。
株式会社ジェイフィールの著者の片岡裕司さん、阿由葉隆さん、北村祐三さん、とても感謝しています。
ボクはこの3人と同じ世代でして、同世代が頑張っている叩きあげた理論を、自分なりに本で実践してみて、本にある4ステップで見事、限界を突破できた、できつつあるかなと、そんな気持ちなった一冊でした。