昨年12月に合格。
そして1月に初仕事。
キャリアコンサルタントとしての初仕事とこんなに早く巡り合うとは思っていませんでした。
そうなんです、本日、キャリアコンサルタントとしての第一歩を踏み出しました。
お待たせしました、そのご報告です。
キャリアコンサルタントの……とはじめて名乗った瞬間
ボクが卒業したキャリアコンサルタント養成学校とは違うところですが、サポート役として、本日デビューしました。
授業の冒頭に、自己紹介。
最初にメイン講師。その方に続いて、ボクの番。
そこで、「キャリアコンサルタントの……」と名乗ったのですが、自分の口から発したはじめての瞬間でした。
この瞬間をボクは一生忘れることはないだろうなと思います。
だって、少し嚙んじゃったんだもの。
実は、ボクは面接試験でもロープレの練習でも一度も「キャリアコンサルタントの……」という発言はしたことがありませんでした。
理由は2つあって、一つは、そもそもキャリアコンサルタント試験に合格していないから。
当然、名乗っちゃいけないんだから、練習であっても、本試験でも、口にすべきではないと思っていました。
もう一つの理由は、今回に大きく関わるのですが、本当にキャリアコンサルタントになって言うそのタイミングへのこだわりがあったからです。
そして、記念すべき日でもあり、これから先の想い出となる場が、本日とうとう訪れたわけです。
口に出して痛感した重み
自分が名乗るべくタイミングで名乗った「キャリアコンサルタント」ですが、やっぱり、重みがありました。
ジーンとしつつの、その直後にプレッシャーがドッと押し寄せました。
受講生に対しては、去年合格したばかりとか、まだ実務経験がないとかそんなこと関係ないんですよね。
自分自身で「キャリアコンサルタント」と名乗った以上は、プロとして今日の授業をやり遂げるそんな責務を改めて認識したからかもしれません。
ここで、ようやく思い出しました。
「キャリアコンサルタントは国キャリとか技能士とか関係ない」
そんなことを聴いていたのですが、目の前の場において、それがどういうことかを感じ取ることができました。
ちなみに、それを思い出した瞬間は、今回のメイン講師の先生から感じたことです。
ちょっと変わったメイン講師
事前に当日の講師が誰かは聞いていたので、ネットで情報収集をしていました。
その方は肩書上は1級技能士でした。
「やっぱり講師の方はそれなりの肩書と実績がないとダメなのかなぁ」
というのが第一印象。
しかし、当日、その印象は最初の授業の最初の次の一言、一気に崩壊しました。
「キャリアコンサルタントとして、確かに基本は必要。しかし、個性も必要。授業では基本的なことは身に着けて、それ以上に、個性も、自分らしさも大切にしてください」
ボクは、このことをいまでこそ知って大切にしていますが、キャリアコンサルタント養成学校の授業では学ぶ機会はありませんでした。
「あ、ボクの好きなタイプの先生だ」
そう直観して、今日1日、この先生の「良き相棒」になれるように全力でサポートしようと決意したのでした。
実は、授業の開始前に、事前打ち合わせしたのですが、講師の方もボクもこの期の講座ははじめて入るということでした。
「最初にラポール形成をしっかりしとかないとね」ということをおっしゃっていたのですが、その結果は授業の最後に明確に出たのですから、さすがとしか言いようがないです。
授業の最後に受講生から1日の振り返りを聴くコーナーがあったのですが、受講生からの講師への評判は上々。上々というか、絶賛でした。
サポート役のボクからみて、そういう評価となった明らかでして、授業のはじめにラポールがきちんと構築できているんだから、そりゃ当然なんだと思うわけで。
あんたにはあんたの仕事がある、俺には俺の仕事がある
実は2回ほど、ハプニングがありました。
「アシスタントとして、どこまでやっていいのか」
と一瞬迷いました。
しかし、気が付いたら行動に移っていました。
講師はみんなから注目を受けており、立場上、慌てふためくことは許されないんだと思います。
ボクはちょっと前まで受験生だったから、そのあたりは、やはり高いお金を払っているし、あこがれのキャリコンの先生なので、毅然としてもらうのが一番だと思います。
具体的な出来事や対応はここではお伝えしません。
おそらく参加していた受講生はたぶん、裏で何が起きたかは分からなかったし、気づかなかったと思います。
でも、それでいいのかなと思います。
一方で、ボクはこの出来事を通して分かったことが1つあります。
それは、「相棒としてサポートができた」ってこと。
いつの間にか、講師とボクの中でもラポールが形成されていたんでしょうね、きっと。
仕事後の変化①やせた
今回のお仕事の効果ですが、まず1つ目としては、痩せたということです。
別にボクが何時間も講義をしていた訳ではなかったんですが、前日から緊張で食欲がなく、前夜はあまり寝れず、当日の開始前の朝はやはり食欲がなく、お昼休憩も、達成感と疲労感で気分的になんかお腹いっぱい。終わったあとの夜は、疲れすぎて食べるよりも寝たい。
そんな感じで、わずか1日のお仕事で、1.5kg痩せました。
まぁ、いまはおかげさまでリバウンド中ですけどね。
それぐらい、初仕事というのは、ボクにとってはド緊張でした。
仕事後の変化②首がやられた
おそらく、誰よりもうなづき等のあいづちをしていたと思います。
講師の方が進めやすいように、オーバーリアクションを心がけての1日。
終わって、お風呂に入る前、服を脱ごうとしたのですが、首から方にかけて、また、背中当たりが、すごく痛い。
寝違えたのとは違う痛みを感じました。
上半身に来ていたものを脱ぐのが痛みとの闘いで、すごく時間がかかりました。
お風呂に入りながら、どうして急に首周辺が痛くなったのかを思い起こすと、授業中のリアクションしすぎたことにすぐに行きつきました。
現在も、痛くてシップを貼って、市販の痛み止めを飲んでいるのですが、なかなか改善せず。
明日は、整形外科に行ってこようかなと思っています。
それぐらい、痛いし、つらい。
受講生とのずれ
ロープレで数人グループのチームに入らせてもらいました。
そこで、分かったことがあります。
ボクと受講生の考え方・受け止め方のずれです。
これは、直接、受講生と話してみて、はっきりしました。
1対1だとおそらく言ってくれたなかったと思いますが、複数の受講生に聴いてみると、いろいろと言ってくれることが多いですんよね。
そして、思い出したのですが、いずれも、ボクが受講生だったときには同じように感じたことでもありました。
試験勉強して、合格すると、そういった純粋な気持ちや疑問ってどんどん忘れて言ってしまうんですね。
教える側は「こうしなさい」っていうけど、そんなのムリだよっていう話になって、どうしてそう思うのか、じゃあどうしたいかということを聴くことがえきました。
ちゃんと聞いてみると、そりゃそうだなって思える内容でした。
その後、どうして教える側は「こうしなさい」って言うのかっていうところまで、考えることができましたので、たぶん、次からは納得してやってくれると思います。
たぶん、
この指導者と受講者の間に入って、受講者に考え納得してもらうことができる
というのがボクの(採用)メリットだったのかなと思います。
養成学校の受講者だったときは、やはり養成学校の指導方法やカリキュラム上、納得できないことが多くありました。
一言でいうと「意図がわからない」んです。
目標は修了であり、試験の合格なので、割り切ってしまえばいいのですが、なかなか割り切ることができず。
養成学校受講時代は授業中にやる課題の意図を自分なりに考えて考えて先生に自分の考えを確認していました。
また、試験を実際に受けたあと、はじめて養成学校でやってきた課題の意図がようやく分かったこともありましたし、合格後になってからじゃないと分からないその課題の意図や、あまり役に立たない課題や、その順番での効率性の悪さについても気が付きました。
今回の授業で、現役の受講生の声を聴くことができ、また、納得すると、人はかなり大胆に行動変化するように感じました。
これはビジネスでもそうですが、相手は大人ということもあり、表面上はそれなりにやってくれますし、相手に不快に感じさせないようにふるまってくれます。
しかし、それは、やはり表面上です。
そのなんとなくの変化については、ボクはかなり敏感に感じることができる特性のようなものに気づくことが今回のお仕事でできました。
全力、持てる力出し切りました
終わってみての感想ですが、疲れました。とてつもなく疲れました。
でも、楽しめました。
受講生の笑顔満開でこの日の講座は終了し、それに関われたことがとてもしあわせでした。
ボク自身が持てる力を全て出し切ったのは、もしかしたら人生で初めてだったかもしれません。
それぐらい充実した1日でもありました。
あえて卒業した養成学校でなかった最大のメリット
今回、ボクが卒業した養成学校とは違う養成学校でのお仕事でした。
養成学校によって、教材1つとってもそうですが、進め方、コンセプト、いろんな点でこんなに違うものだとは思ってもいませんでした。
休憩時間の取り方もそうですし、受講生の集中力維持のために考えていることやっていること、もう全然違うんだもん。
これは、ロープレ会に集まる受験生から雑談で聴くことは多少できますが、でも、自分の目で見て耳で聞き、体感するのとは全く異なります。
キャリアコンサルタントの養成学校はかなり高額ですので、人生で何回も通うところでもないように思います。
ボクの場合は、「1年間で2校の受講経験がある」ようなものです。
これが他の方との差別化になるのかなとちょっと感じています。
また、今回のお仕事を通して味わった最大のメリットが1つあります。
それは、「合格後にキャリアコンサルタントの講義を再受講できる」ことです。
受講生時代は、はっきりいって、試験に合格するかどうかっていう判断で授業を受けています。(ボクはそうでした)
なので、比較的試験に出ない分野の講義は、かなり力が抜けてしまいます。
合格すると分かるのですが、その分野こそが、意外と実務では大切だったりするんですよね。
ネットでも情報がありますが、それを、プロがレクチャーしてくれる場に居合わせることができるんです。
レベルとしては、キャリコンの継続(更新)講習ぐらいの内容でした。
いまどき、仕事100%の全力投球なんて流行らないかもしれませんが、全力じゃないと得ることができないものもあるということが分かった一日でした。