キャリアコンサルタント養成講座のWEB授業で先生が勧めていた一冊がこの本、「ライフシフト」。
本屋さんで手に取ったものの、ボリュームが多く、キャリコンの勉強も合間に読むのはちょっと厳しいかなと、マンガ版を読むことにしました。
ちなみに、サラリーマン人生崩壊してしまったボクは、自らがキャリアデザインを再構築する必要がある状況になっており、まさにライフシフト中だったりします。
キャリコンの養成講座で先生が紹介していたこともあり、キャリアコンサルタントとしても知っておく知識が多く、逆の立場のクライエント(相談者)の気持ち・考えが明確に描かれた一冊でもありました。
目次と概要
2018年9月13日に第1版が、東京経済新報社より発行された本です。
ざっとですが、この本の構成です。
目次
序章 100年生きる時代がやってきた
1章 「ライフシフト」でどんな荒波も乗り越える
2章 あなたを守る見えない「資産」
3章 遊ぶ=学ぶ=働く
4章 今こそ、自分の人生を生きよう
起票転結の4章構成。
ちなみに、マンガなので、章立てを気にせずにあっという間に読むことができました。
主人公は大学4年生の就職活動中の女性が、留学生と知り合って「ライフシフト」について考えているという、まぁ、かなりシンプルなストーリーです。
主人公の父親はもうすぐ定年で、兄は会社でうまくいかず、母親は専業主婦。
この設定に共感できるかは、ひょっとしたら今の大学生より年下の方は難しいかもしれません。
著者はリンダ・グラットンさん、アンドリュー・スコットさん、そしてまんが、松枝尚嗣さんです。
まず、マンガですが、絵のクセもなく、誰にでも読みやすいと思います。
内容にしても、小学生の読書感想文の課題図書にしてもいいぐらいです。(マンガだから、たぶん、ダメでしょうけど。)
リンダ・グラットンさんは人材論、組織論の世界的権威ということです。
著書も20以上の言語で翻訳されているということですから、数十年後には、キャリアコンサルタント養成講座のテキストに名前が載ってそうな気がします。
強烈に印象的だった一文をあげると……
この本で1つだけ感銘を受けた文章をあげるとしたら、こちらです。
時代は激しく変化しているってコト
P37
そんなガチガチの古臭い考え方じゃ 必ずしっぺ返しがくるわネ
留学生のセリフなので、カタコトの日本語ですが、ボクには響きました。
「時代は激しく変化」しています。
これって、たぶん、誰でもそう感じているんだと思います。
自分の仕事でもいいし、会社の職場環境でもいいですし、この1年を振り返ると、例えば、在宅勤務一つとってもそうですし、3回目の緊急事態宣言が発令している都心部をニュースでも見ても、時代は激しく変化しているのには間違いないと思います。
大切なことは、それを受け止めているかどうかだと思います。
ボクは、サラリーマン人生崩壊し、降格ということで手当という目に見える収入面でも激しい変化がありました。
それでも、
この時代の変化を受け入れるということについては、いまでも、躊躇しているのも事実
です。
というのは、辛い道を歩見ざるを得ない状況である一方、もしかしたら以前の楽な道にも戻れるかもしれないと思うことがあるからです。
この本では、同じような状況に、まず主人公の兄が遭遇し、そのあと、父親も遭遇します。
そのあたりが自分と被ったので、感情移入がかなりできました。
では、ここでクエスチョンです
新しい人生に踏み出して希望と不安を抱いている人に、著者のリンダ先生がしたアドバイスはなんでしょうか?
この答え、P161に掲載されています。
これはすごい。
そういう発想は自分にはなかったです。
ただ、そのアドバイス、確かにそのとおりですし、それしかないようにも感じました。
この本を読んで、「ボクらしい」100年人生を創る手助けになったことは間違いありません。
この本が
みなさんのみなさんらしい100年人生の手助け
になれればといいなと思っています。