【動画研修レポート(第7回)】がん経験者による当事者談話

両立支援コーディネーター
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両立支援コーディネーター基礎研修に当選し、動画研修の最終回が今回の第7回目となります。

前回まではこんな感じの授業を受講していました。

 

今回は、実際にがん経験者の方がどういう気持ちだったか、どういう支援がほしかったか、といった、リアルな情報を学ぶ機会となりました。

お勧め度:★★★☆☆

最後に、じゃあ、患者の方はどういった気持ちでいるかということを聴く機会をいただけました。

ボク自身、がんになっていないのですが、噂とか、ドラマとかで少しは情報はありました。

そういうのって、間違っていることが分かったのと、本当にがんを体験した方の大変さとつらさを知ることができました。

ただ、このあたりですが、身内にがんで治療中の方がいたり、既になくなった方がいたりすると、どこまでの情報がほしいかは個人差があるようにも思いました。

 

20年で大きく変わったこと、変わらなかったこと

この20年で大きく進化したのが、がんの治療です。

劇的なものでなく、少し少しの成果が20年という期間でみると、大きな進歩、といった感じです。

芸能人でも、がんになったけど、助かった方も多くいますから、みなさんもなんとなくそのような印象は持たれるのではないでしょうか。

その一方で、変わらなかったこともあるということでした。

それは、何かというと、

 ストレスへの心の反応

でした。

実際に講師の方が「病名告知の瞬間」に、どのように感じて、何を思ったかというのを聞けたのですが、

「検査結果を伝える日には、どういった交通手段で病院にきてほしい」

ぐらいは言ってほしかったとおっしゃっていました。

それぐらい、頭の中が真っ白になり、一気にいろんなことを考えてしまうということです。

(講義では、具体的に講師の方が何の交通手段で病院に行ったかはきちんとお話がありますよ。)

 

結局は自ら辞めた

これまでの講座では、

・短絡的に会社をすぐに辞めない
・重大な決断はすぐしない

ってことを学んできました。

しかし、現実はどうでしょう。

それは受講生の誰も気になっていたことだと思います。

その答えは割と早めに講師の方が教えてくれます。

決して、会社は意地悪だったりではなく、むしろフレンドリーだったのに、講師の方は自ら辞めてしまうんです。

その時に心情についての説明がありましたが、それを支援側や医者サイドではなく、患者の立場で聴けたのは、勉強になりましたし、一生、忘れないでしょう。

 

孤立する患者

「元ちゃんハウス」っていう話になったときに、こういうことを伝えられました。

・病院では、いつもあなたのまわりにいる
・しかし、病院の外に一歩出ると、人とのつながりは急に希薄になる

だからこそ、両立支援コーディネーターの出番になるのですが、四六時中ずっと支援することは現実できるはずもなく、やはりどこかで患者の方は、孤立するんだと思います。

それをサポートするために、まず、がん患者のコミュニティがあることを知りました。

別にがんだけのことを話すのではなく、日常会話を話すだけでも、気持ちは落ち着くのと、こういったコミュニティの良いところは、

 病気について前段を話さなくてよいストレス軽減

にもあるように感じました。

話す相手が同じ病気をしていない場合は、まず、自分がどういう病気かを話すことって、意外とストレスだもんあぁ。

がんになったときに、子供に伝えるか?

子供がいて、がんの告知を受けた場合、我が子に話すかどうかという話もありました。

話すのと話さないのでは、やはりそれぞれメリットとデメリットがあります。

 子供に話さないと、子供は親の変化を敏感に感じ取り、自分を責めてしまうこともある

このデメリットを聞いた時には、ちょっと心が痛みました。

「仕事と病気の両立」、それはそれで難しいのですが、家族がいる場合、家族にも理解をしてもらうこともまた難しいように感じました。

 

ちなみに、今回の講座ですが、あまりない機会だと思います。

キャリアコンサルトをしていると、先輩のキャリアコンサルトの話を聴く機会はすごくありますが、クライエントが「キャリアコンサルティングを受けてどう感じたか」という話を聴く機会はそうそうなかったです。

今回でいえば、寄り添う患者視点の意見を聞くこととってあまりないんですよね。

その機会を動画講座の最後の最後に持ってくるあたり、すげーな。

 

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