ACCN(オールキャリアコンサルタントネットワーク)を退会しました。
キャリコンになって、キャリコン受験生向けで日本最大利用者数のロープレ会をしているところのオンラインサロンを3日で辞め、そのあとに入ったACCNは1月初めに入会したんで1か月ちょっとで辞めました。
いやぁ~、振り返ると、合格してからこの数か月。言えることは
「なにやってんだろ、ボクは……」
ってことに尽きます。
キャリコンになってから、こんなに迷走するとは思っていませんでしたし。
前回は絶賛し、その直後に辞めた謎
前回の記事では、ACCNをかなり絶賛しておりました。
なのに、その直後に辞めてしまった謎。
また、Twitterで辞めた理由はけっこう聞かれるので、ボクの感想になってしまいますが、こちらにまとめることにしました。
キャリアコンサルタントに合格後、コミュニティに属するのが難しい
結果、キャリアコンサルタントに合格した後に、コミュニティに属するのは、かなり難しいことが分かりました。
これは特にいまコロナ禍の真っ只中でして、オンラインでの顔合わせ・打ち合わせが中心になっていることも参入障壁が高くなっていることを助長していると思います。
対面は偶然の出会いあり。
対面の場合は、たまたま席がとなりだったご縁とか、雰囲気が自分に近かったりする空気感を感じることができます。
ちょっと休憩時間に声をかけたり、かけられたりすることもあります。
……なんていうことを書いているにも関わらず、ボクは人見知りなので、自分から声をかけることができず、声を掛けられにくい空気やオーラを発するみたいなんで、そういう偶然の出会いはなかったですけども。
なので、会場で、周りの人をみて、そういうご縁のつながりを見て、「いいなぁ」って思っていたりする側の人間でしたが、でも、そういうのを目の当たりにして、わずかの可能性にかけては、対面の参加はできるだけ出ていました。
とはいっても、コロナ禍になる前のことですけどね。
「オンラインは声高な人が制圧する」の法則
一方で、オンラインですが、声高な人がその場を支配する傾向があります。
新規加入する新参者にしてみると、そこに圧倒されてしまうんです。
「まぁまぁ、そこは……」
という仲介役もいなく、注意する人もいなく、声高な人の独演会になってしまって。
これがオンラインの怖いところでもあるのですが、Zoonもギャラリーモードで画面を見ると一発で状況把握できちゃうんですよね。
結構、多くの人が呆れている状態になっていたり、慣れている人は、おそらく何か他のことをしている様子が見られたり。
これは、やめたコミュニティのいずれも共通していました。
2022年新流行語大賞「昭和の風」が生まれた瞬間
その状況を、「昭和の風」とTwitterでつぶやいたのですが、割と多くの方が共感してくれました。
別に、こういうのって、コミュニティに限ったことではなく、オンラインでのやりとりでは割とみられるようですね。
対面の場だと、建前を否定し「既得権」を振りかざすような行為をあまりしない人でも、オンラインだと、みんながミュートになっていることを良いことに、自分の経験を一方的に話しちゃうようです。
まさに、この状態、「ジャイアンリサイタル」ですな。
つまり、その時のボクの気持ちは、
ジャイアンの歌を聞かされている人の気持ち
っていったら分かりますでしょうか。
で、結局、ここから得たことは、
ジャイアンリサイタルに参加して抜け出せない人の気持ちに寄り添えることができた
っていうぐらいでした。
将来、おそらく何の役にも立ちそうもないけども、まぁ、何事も経験です、はい。
「テーブル活動」がこちら側
(このテーマではけっこうエグイことを書いていたので、一旦、削除しました。すみません)
動画配信のコンテンツが古い
これは、以前の記事にも書いたのですが、会員になると、動画配信(アーカイブ)のコーナーがあります。
この日付ですが、アップデート日なので、内容と不一致でした。
つまり、動画のアップデート日を信じて動画を観ると、1年以上前に録画されたものが多数ありました。
2019年8月16日公開で、2010年3月収録なんてものもありました。
2010年って、みなさん何があったか覚えています?
「ゲゲゲの」とか「食べるラー油」、「ととのいました」な時代ですから、ずいぶんと大昔な気がしたのはボクだけでしょうか。
コロナ禍で、1週間でも情報が古くなってしまう昨今、数年前の情報を数か月前の日付で表示されているのはそもそもどうなんだって思いますが、それほど前の情報を見てもなぁとも思います。
また、検索もできず、並び替えもできず。
Youtubeに慣れていると、結構苦労するんですよね。
あと、「動画配信」コーナーにPDFファイルがあって、それはちょっと反則じゃないかなぁ。
しかも、全体の半分ぐらいがPDFファイルなんで、せめて違うコーナー名にしないと。
だって、「動画配信」コーナーに含めちゃうと数稼ぎになっちゃっているから。
年長者に気を遣う
辞めた最大の理由と、両方のコミュニティに共通していたのが、年功序列のような雰囲気です。
こと、ACCNでいうと、ボクがどうしても参加したかったのがテーブル活動。
これについては、ACCNで次のように定義づけされていました。
「テーブル」はキャリアコンサルタントとして社会に働きかける活動
ボク、これにすごく共感しました。
そうなんですよね、一人じゃどうあがいてもできませんし、だからこそ仲間が必要。そして、その結果、「社会に働きかける」ということができるんだと。
だのに。
「テーブル」は先輩キャリアコンサルタントを敬う活動
のような感じを受けてしまい、それが辞めるきっかけになりました。
もちろん、ACCN参加の方の全員がそうでないことも知っています。
実際、ウェルカムミーティングは、すごく良かったですもの。
しかし、そういう志を持った方を大切してもらえない風土のようなものを感じてしまい、もう、ボクはそこでダメでした。
ただ、これってどうなんだろうな、ボクが期待しすぎたのが悪かったんじゃないかなとも思います。
出来たばかりというのがACCNの魅力でしたが、入ってみると、意外と風通しはそれほど……、その、まぁ、なんか、はい。
退会の方法を問い合わせないと分からない
これもやめたコミュニティに共有することでした。
「問い合わせをしないと退会ができない」
っていうのは、自信の表れのなさのような気がしています。
また、「退会する人の理由」についても特に聞かないというのも、どうなんだろうと思います。
コミュニティの運営上のマーケティングと考えるのであれば、「退会フォーム」みたいなのがあった方がいいですし、辞める理由を書いてもらえると、おそらく薄々感じていたことに気づき、対策を打てるように思います。(よければぜひ、ご検討してみてください。)
とはいえ、ボクは既に辞めてしまったので、いまさら聞かれることもないでしょうけど、やはり、何かしらそこへの問題を感じて去る人もいるのでしょうから、そこを大切にすることが、コミュニティの発展につながるんだと思います。
でもね、ACCNも捨てたもんじゃないよ
いまさら「よかった点」を書くのもどうかと思いますが(ここまで、みんな読んでくれるんかな)、良いところもちゃんとあります。
それは、
國分康孝さんの動画のアーカイブ
です。
これは、非公開のようで、同じものはインターネット上で無料では見つかりませんでした。
この動画は、年会費を払って、ACCN会員になっていれば、無料で観ることができます。(年会費払っているのだから「無料じゃないだろ」っていうのは、確かにそうですけど。)
そう考えると、年額分のサブスクリプションとして価値があるようには思います。
ただ、ボクは会員期間中に、ものすごく何度も観て、ノートにまとめきってしまったので、これ以上の閲覧は不要かなと考えて、退会しました。
また、この國分さんの動画は、ACCNというか、キャリア協議会さんからの提供だったようなので、ACCNならではってことでもないような気もしますが、でも、結果、この動画を観れるのはACCNだけなので、すばらしいです。
結局、言いたいことは「おしい!」
2つのコミュニティに入って辞めましたが、かなり良いところもあります。
本当に残念すぎたり、腹が立ったりしていたら、こうして記事にもしませんし。
3日で辞めたオンラインサロンは、受験の時にとてもお世話になっていましたし、運営者の方は相当な魅力がある方です。
それなのに、権限移譲を時期尚早かつ、(言い方が悪いですが)雑にしてしまったようで、コミュニティとしてはうまく機能していないだけのように思います。
つまり、「おしい!」んですよね。
ACCNについても、事務局の方はとても親身になって相談に乗ってくれましたし、ボクが所属していた支部の方もとても熱いハートを持ったキャリアコンサルタントの方が多くいました。
ですが、個々はすばらしいのですが、テーブルなどの集合体になった組織としては、やはり、「おしい!」んです。
偉そうなことばかり言って恐縮ですが、元会員、所属していた卒業生としては、期待を込めております。
ますますの発展をお祈り申し上げます。
コミュニティづくりはめちゃめちゃ大変
別にコミュニティに限ったことではないのですが、セミナーなんかもまめに参加していると、1年間継続して受けていると荒れてくる(雑になる)ようなものをみることがあります。
主催者の方が少しずつ離れていき、スタッフに任せていくようなのですが、そこでの「段差」というかデコボコのようなのに気が付いてしまいます。
本でいうと、その著者の最新刊を読んでみたけど「ん?」って感じることありませんか?
ボクはあるんですが、ゴーストライターじゃないんでしょうけど、なんか違和感のようなものを感じることがたまにあるんです。
その一方で、揺らがないコミュニティやセミナーもあります。
スタッフに任せていないとかワンマンっていうことじゃなく、「運営者のこだわり」や「力の入れよう」がハンパなく、毎回毎回、上回っていくような感じで、決してマンネリ化していない、そんな感じです。
そういう方のを観ていると、エンターテイメント性と、運営者自身が楽しんでいる雰囲気があるように感じます。
キャリアコンサルタントに合格し、コミュニティに入る危険
実は、3日でオンラインサロンを辞めたときに、
「別にそういうのに入らなくてもいいんじゃない?」
と言ってくれた方がいました。
いまにしてみると、確かにそうかもしれないなと思います。
組織に入るという安心感をボクは求めていたのかもしれません。
今回の件では、逆に組織に入ることの危険性を思いっきり痛感しました。
しばらくは、オンラインサロンとかネットワークとかに所属するのは、もういいかなって思っています。
後日談(退会届は出さなくても良かったそうです)
ACCNは自動更新されないようなので、次年度更新しない場合は、何もしなくてもよかったようです。
ただ、記事公開時点での情報ですので、もし退会されるのであれば、ご自身でご確認をば。
キャリアコンサルタントになってコミュニティに入るかどうか
キャリアコンサルタントになって、コミュニティに入るかどうかということを身をもって体験して公開してきました。
「そもそも、なんでコミュニティに入ろうとしたのか?」
このあたりの説明が少し不足しているように思いましたので、補足します。
ボクだけかもしれませんが、
キャリアコンサルタントになった途端、次の目標がなくなった喪失感
みたいなものに襲われました。
ある意味で自由なんですが、具体的に次にどう踏み出してよいのかが全く見当もつかなかったんです。
活躍しているキャリアコンサルタントの方は多数いますが、キャリコン1年生の時のことは全く公開されておらず、聞いてみたのですが、
「いまとは時代が違うから」
とか、
「国家試験になる前に取得したから」
みたいな感じでして。
さらに、ボクはとても苦労してキャリアコンサルタントになったのですが、知名度がメチャメチャ低い現実にもぶち当たりました。
これまでは、キャリアコンサルタントを目指していたので、そういう世界の中にいて、周りをみてもキャリコンばかり。
本も著者がキャリアコンサルタントのもを片っ端から読み漁っていました。
当然、周りもキャリコンに興味がある人ばかり。
で、合格してみたら、日常生活上の自分まわりでは、「キャリアコンサルタント」ということはほとんど知られておらず、まして、国家試験であることも知らず。
「キャリアコンサルタントになったぞー!」
っていう前に、
「キャリアコンサルタントって知ってる?」
というところから入って、慎重に慎重に様子をうかがいながら、合格したことを言うか、場合によっては(ほとんどの場合はこっちでしたが)合格したことを言えないことが続きました。
これ、強烈に不安となりました。
そういうことがあって、ボクは猛烈にこういうふうに思うようになったんだと思います。
「キャリコンの集まりに入りたい! 安心したい!!」
って。
キャリアコンサルタントになったある一定数は、同じような思いをされているのかなと思ったりしますが、みなさんはいかがでしょうか? うーん、どうなんだろう。
で、結論ですが、
「キャリコンの集まりに入ると、余計不安になった」
でした。
キャリアコンサルタントだけの集まりって、ボクが描いていたものとは全然違いました。
かなりエグかったし、「昭和の風」のような感じがすることも経験しました。
「ダークファンタジー・三丁目の夕日」
みたいなことばっかりでした。
もちろん、その集まりの中でしか出会うことができない、とても素晴らしい人と出会うこともできましたから、マイナス要素ばかりではなかったです。
しかし、出会いたくなかった人とも出会うことになってしまったりもしたし、難しいもんです。
で、気が付いたのですが、キャリコンのコミュニティに入っていない方が、素晴らしい人と出会う確率が高かったように思います。
どうして、それに早く気づかなかったんだろう。
最後に、「キャリコンになってコミュニティに入った方が良いか」ってことですが。
答えは、入った方が良いです。
……ふふ、「入らない方がいいよ」っていうと思ったでしょ?
ボクは入って、キャリアコンサルタントの現実を直視することができました。
いい面でも悪い面でも、知ることができました。
それは、お金を払ってでも、経験した方が良いと思います。
自分の居心地が良い場にいるのでは、なーんにも成長しないですよ。
結局、ボクは悔しい思いもたくさんしました。
Twitterでアドバイスをくれたある方の言い方ですと、それを反面教師的に活かすことができるには、そういう経験が必要でして。
順風満帆で、キャリアコンサルタントで活動が進んでいたら、きっと、ボクもいつかはあぁいう感じになってしまっていたかもしれません。
そういう意味では、はじめのはじめに、強烈なインパクトを受けたからこそ、一生忘れない経験になったんだと思います。
これからの成長を考えると、いままでの経験はきっと無駄にはならないでしょう。
無駄になってない……よね?