ボク自身が実際に試してみることが重要かもしれないと思って、いろいろなアセスメントツールを試しました。
参考までに、いままで受けてきた検査はこんな感じです。
いままでは、オンラインで受けることができるものだったのですが、今回は現地に赴かないと受けることができない「キャリア・インサイト」です。(キャリア・インサイトMCというのが正式名称のようです。)
これは、ハローワークに設置している端末が空いていれば自分で利用ができます。
ちなみに、ボクが受けたときは、コロナ感染予防の為か、受付に声をかけて、あと、印刷用紙もそこでもらうシステムでした。
で、今回も、情報共有をさせていただきます。
とはいえ、ボク自身がキャリアコンサルタントの勉強中ということもあり、また、自分なりの理解を優先していますので、受験生の皆様はご参考程度にしてください。(ボク自身の理解を優先しているので、厳密には違う内容だったりしたらごめんなさい。)
- そもそも「キャリア・インサイト」ってなにさ?
- 受けてみてどうだったか?
- ①能力評価プロフィール【役立ち度★★★☆☆】
- ②能力における職業とのマッチング【役立ち度☆☆☆☆☆】
- ③職業興味評価プロフィール1【役立度★★★★☆】
- ④職業興味評価プロフィール2【役立度★☆☆☆☆】
- ⑤興味における職業とのマッチング【役立度★☆☆☆☆】
- ⑥価値観評価プロフィール役立度★★★★★】
- ⑦行動特性評価プロフィール1(性格特性・思考特徴)【役立度★★☆☆☆】
- ⑧行動特性評価プロフィール2(職場いイメージ)【役立度★☆☆☆☆】
- ⑨行動特性評価プロフィール3(得意とする対人関係業務)【役立度☆☆☆☆☆】
- ⑩総合評価あなたの能力と興味【★★☆☆☆】
- ⑪総合評価コーナープロフィール【★★★★★】
- ⑫総合評価での職業とのマッチング【☆☆☆☆☆】
- ⑬希望する職業との相性診断照合結果【★★★★★】
- ⑭キャリアプラン【★★★★★】
- 全体の感想(コンピューターやAIの弱点が露見したツールだった)
そもそも「キャリア・インサイト」ってなにさ?
キャリア・インサイトについては、こちらに説明があります。
一応、抜粋すると、こんな感じです。
キャリア・インサイトは、利用者自身がコンピュータを使いながら、職業選択に役立つ適性評価、適性に合致した職業リストの参照、職業情報の検索、キャリアプランニングなどを実施できる総合的なキャリアガイダンスシステム(Computer Assisted Careers Guidance System)です。
https://sodai.tokyokankyo.or.jp/Sodai/V2SchList
以前は、若者向けと年配向けに分けていたみたいですが、いまは統合されているようです。
具体的には、次の4つの区分に分かれています。
2)総合評価コーナー
3)職業情報コーナー
4)キャリアプラインニングコーナー
全部実施するのは80分を想定しているようですが、ボクは結果の印刷を含めて50分ぐらいで終えることができました。
受けてみてどうだったか?
実際に受けてみると、過去の経験から判断される内容については、「ズバリ!」って感じでほぼ納得することができました。
しかし、未来のこと(将来したいこと)については「???」って思うところが多くありました。
これについては、従来の「若年層」と「年配」のシステム統合が難しかったのかなと感じる次第でした。
それでは、それぞれの評価シートを元に考察をまとめていきます。
①能力評価プロフィール【役立ち度★★★☆☆】
「あなたの場合、他の人と比べて、自信のある領域と自信のない領域がはっきりと分かれています」
とのことでした。
「ハンドメイキング」と「アート&クリエイト」についてはかなり高いのですが、「うーん、どうだろう……」というのが正直な感想だったりもしますが。
具体気に、どのような仕事が自分に合っているかというのを教えてくれます。
ちなみに、それについては、現職を客観的に文章にしたような感じでした。
②能力における職業とのマッチング【役立ち度☆☆☆☆☆】
具体的に、漫画家とか小学校教員などが出てきたのですが、ちょっと現実的じゃないかなと感じました。
大学生でこれから就職活動を行う場合、業界の絞り込みにこの評価項目を利用するのであればバッチリだと思います。
しかし、セカンドキャリアを考える場合、いままでの職歴を活かすという観点は欠落してしまっているのかなと感じました。
③職業興味評価プロフィール1【役立度★★★★☆】
これ、おすすめです。
まず、その1として、興味領域に関してのレポートになります。
具体的にはホランドの「RIASEC」で各領域の分布と、解説がこのシートにあります。
分布については、うまくバラけており、解説も納得がいきます。
ただ、この診断画面を出す際、「第1位が2つあって、自分でどちらを1位にするかを選ぶように指示が画面上にあり」ました。
実は、ここがかなり気になりました。
せっかくなんだから、全部、機械で自動判別してくれと思いました。例えば、追加の質問をして、機械で第1位と第2位を判断するぐらいできそうな気がします……。
その部分が残念だったので、星4つです。
④職業興味評価プロフィール2【役立度★☆☆☆☆】
こちらは、どういう志向があるかという分析です。
対人志向、集団志向とか、そういった分類です。
これに関しては、自分が把握している性格のとおりの結果となりました。
元々の性格と仕事を20年ぐらいした結果の特性が現れただけであり、また、解説についても、突っ込んだ情報はなく、
あなたは〇〇が低めでした
といったグラフから見た通りの情報を箇条書きになっているだけで、正直、あまり役に立ちませんでした。
⑤興味における職業とのマッチング【役立度★☆☆☆☆】
これも、あまり役に立ちませんでした。
お勧めの職業リストのような感じで一覧になるのですが、例えば、宝石デザイナーが出てきたと思ったら、劇作家だったり、なんか支離滅裂のような感じを受けました。
また、気になったので、いまはあまり職業として存在しているんかいなっていう職業も出てきました。例えば、「電子計算機オペレーター」とか。これって、就職を目指す大学生だと、分からないんじゃないかなぁ。
⑥価値観評価プロフィール役立度★★★★★】
自分の価値観ってあまり意識しないですし、振り返ったことがなかったです。
次の3つに分類して、グラフになっています。
・仕事重視
・会社重視
・環境重視
解説については、ハッとすることが書いていました。
「あなたは仕事を選択するときに、多面的にいろいろな条件を重視していることが示されています。……結果として、職業選択の幅を狭目てしまうことにもなりがちです。」
なるほどなぁ。
⑦行動特性評価プロフィール1(性格特性・思考特徴)【役立度★★☆☆☆】
ストレスの耐性が他と比べて低いっていう結果だったのですが、まぁ、それはそれでよいとしても、
じゃあ、どうすればいいの?
っていう言及がありませんでした。
そこ、結構、重要だと思うのですよね。
他の高い項目については、設問を解いていてなんとなく予想していたとおりの結果がでていまったので、ボクの場合は、あまり参考になりませんでした。
⑧行動特性評価プロフィール2(職場いイメージ)【役立度★☆☆☆☆】
これは、いまの職場環境がそのまま結果に出てきた状態でした。
逆に、いまの職場が安心できると思っていたのが、この分析で、「実はそうではないようだ」っていうのであれば、大いに参考になるのですが、ボクの場合は、あまり……。
この項目については、おそらく、人によって、結果の納得感はかなり違うと思います。
⑨行動特性評価プロフィール3(得意とする対人関係業務)【役立度☆☆☆☆☆】
評価項目の中に、「電話でのやりとり」というのあるのですが、コロナ禍と現在の業務通信手段としては、メールやWeb会議が中心なので、ちょっと時代についてきてないかなと感じました。
また、40歳後半で対人関係の評価をしてもらって、バラツキがあったものの、
「特に大きな支障なし」
という結論なのも、ちょっと良くわからない結果でした。
⑩総合評価あなたの能力と興味【★★☆☆☆】
自分が何に興味があって、それがキャリアインサイトでの調査結果の元、どういうことが言えるかというでしたが、なかなか腑に落ちました。
なんですが、ボク自身が何に興味があるかということはもちろん、全体的に
予想外の発見はなかった
ので、ちょっと残念だったかな。
AIではないにしても、コンピューターで客観的に分析してもらっている気持ちがあったので、それだからこそ発見できたことがあったら、1時間ぐらいかけた甲斐があったかなと思うんです。
⑪総合評価コーナープロフィール【★★★★★】
これが一番、説明としてはしっくりきました。
興味領域のRIASECと能力のPE・SO・EN/AT・VO・DA・TH・CRの総合的な評価だったので、解説を読んでいて、
苦手と思われるところもこういうアプローチだと向いているしれない
といった説明があり、よくよく考えてみると、そうかもって思えましたし。
セカンドキャリアを考える場合は、たぶん、この「総合評価プロフィール」を最初に読んでみると良いような印象を受けました。
⑫総合評価での職業とのマッチング【☆☆☆☆☆】
具体的な職種が出てきて、それ3つの区分に分かれて表示されます。
・満足リスト
・チャレンジリスト
・条件付きリスト
なんですが、ボクの場合は
「チャレンジリスト」が該当なし
という結果になっており、「ん??」っという印象を受けました。
また、リストに出てくる職種がかなりばらつきがあり、一貫性がなく、戸惑いました。
具体的に、ボクは、絵本作家が向いているようなんですが、理科の教師も向いていて、テレビプロデューサーも向いているようです。
なんじゃこりゃって感じしません?
⑬希望する職業との相性診断照合結果【★★★★★】
具体的な職業と自分の興味と能力の3つで診断されたものにんらいます。
これは上の「⑫総合評価での職業とのマッチング」とは異なり、根拠が明確であって、非常に理解しやすく、かつ、納得もできました。
解説の項目もあるのですが、そこは表の見方なので、そうじゃなくて、もうちょっと「結果の解説」をしてほしいと思いましたが、
「検討してみましょう」
と記載があるように、自分で考えるということが目的なのかもしれません。
⑭キャリアプラン【★★★★★】
これは、いままでの「検査ツール」にはないアプローチでした。
特に解説はないのですが、自分が回答した年代別の
・主目標
・仕事
・家庭
・個人
の4項目で一覧表になっているだけなんですが、自分のキャリアを振り返るツールとしてはとても優秀だと感じました。
それについて誰かのアドバイスをもらいたいっていうことだと、あまり役に立たないかもしれませんが、中高年が自分のキャリアを振り返るツールはとても優れていると思います。……というか、そういうツール、あまりないですし。
全体の感想(コンピューターやAIの弱点が露見したツールだった)
検査ツールとしては、キャリア全体を俯瞰することができるので、他にはないツールだと思います。
ただ、人を介していないので、結果が「ん??」っていうものがあり、また、1時間の時間をかけたには、役に立つ資料とそうでないものが二極化しているようにも感じました。
ボク自身、試して分かったのは、こういうキャリア検査に関しては、やはり人が仲介(説明・フォロー)しないと効果が半減するように感じました。
だから、キャリアコンサルタントが必要なんだろうなとも思いました。